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東方野球in熱スタ2007異聞「さよならの代わりに」(後編)
 神奈子様の思い出話、後編。













     ◇


 月が、皎々と境内のマウンドを照らしている。
 杯に映る朧月。澄んだ秋の夜風が吹き抜けて、水面の月をさざめかせた。
「神奈子」
 月を肴に、静かに杯を傾けていた神奈子は、その声にゆっくりと振り向く。
 徳利とお猪口を手に現れた諏訪子は、黙って神奈子の隣に腰を下ろした。届かない足を縁側にぶらつかせながら、自らもお猪口に注いだ酒を傾ける。
 沈黙。早苗はもう眠っているはずだ。神社に響くのは、晩秋の虫の音だけ。
 言葉を交わさなければ間が持たないような間柄ではない。神奈子も諏訪子も、ただその静けさを肴にするように、手にした杯を傾けていた。
「……ねえ、神奈子」
「ん?」
 ぽつりと呟くように、諏訪子が口にして。神奈子は視線だけを隣に向けた。
 諏訪子は境内のマウンドに目を細めながら、お猪口を両手の中で弄ぶ。
「早苗を止めなかったのは――本当に、早苗のため?」
「――――」
 杯の神酒を空にして、神奈子はふっと息を吐き出した。
「……もちろんさ。やりたいことを最後までやり通すのは、結果がどうあれ悪いことじゃない」
「それは解るよ。そもそも方向性が間違ってるのをさておけば、ね」
「無駄な努力なんて無いさ。何事も、やり通したことは糧になる」
「――解ってるよ、そんなことは」
 諏訪子は目を細めて、神奈子を見つめた。杯に酒を注いで、神奈子は月を仰ぐ。
 あの夜も、こんなに月が明るかった。
「神奈子、正直に答えて。――野球をやるのは、本当に、早苗のためだけ?」
 虫の音が消えた。静寂の帳が下りる。雲が月にかかり、その光の一部を遮った。
「……それを聞いて、どうしようってんだい」
「あんたが早苗を利用しようっていうなら、止めるよ。本気でね」
 月が消えた。闇が、神奈子と諏訪子を包み込んだ。
 風が、妖怪の山の木々をざわめかせる。――二柱の神は、ただ沈黙を刻んで。
「変だと思ったんだ。いやにあっさり早苗に付き合うことを決めるから。……六十年も前の話だよ? 弔いのつもりなら勝手にやればいいじゃない」
「――――」
「早苗は私らのために頑張ってるのに――あんたが早苗以外の誰かを見て、早苗以外の誰かのために野球をやってるんじゃ、早苗が可哀想だよ」
 風が、雲を押し流した。月が再び雲間から顔を現す。
 その光を、杯に満たしながら――神奈子はただ、黙って神酒を喉に注いだ。


     ◇


 自室に戻れば、あの木箱はテーブルの上に置かれたままだった。
 早苗によって整頓された部屋。その真ん中に座布団をひいて、神奈子は腰を下ろす。
 木箱の蓋を開ければ、あの日から変わらず、そのボールはそこにあった。
 ――澤村榮治、吉原正喜。
 たった一度きりの触れ合いの証。その記憶。
 瞼を閉じてみれば、今でも全てがありありと思い出せる。
 マウンドで躍動する沢村の、右腕から放たれる白球。
 胴間声を張り上げて、一塁ベースカバーへ全力疾走する吉原の姿。
 沢村が投げた。吉原が捕った。懸河のドロップ、また三振。
 力は落ちても、沢村栄治は確かにそこにいた。
 あの頃は、その姿を見ていられるだけで幸せだった――。
「…………神奈子様」
 追憶は、囁くような声に遮られ。神奈子は吐息とともに、小さく苦笑して振り向いた。
 諏訪子に続いて、今度は早苗か。やれやれ――仕方ないね、本当に。
 そんな自嘲を心の中だけで呟いて、ボールを仕舞うと、神奈子は早苗を招き入れる。
「こんな時間に、どうしたんだい?」
「いえ……その、眠れなくて」
 寝間着姿の早苗はどこか気まずそうに、部屋へと足を踏み入れた。
 迷子になったような、不安げな早苗の瞳に、神奈子は目を細める。
「おいで」
 膝を叩いて手招きする神奈子に、早苗は少し躊躇いがちに視線を彷徨わせて、それから素直に、神奈子の膝に腰を下ろした。
 膝に乗せた早苗は、いつの間にかすっかり大きくなってしまっている。
「小さい頃は、よくこうしてあげたっけね」
「……そうですね。それで、色んなお話、聞かせてもらいました」
「よく、途中で寝入っちゃったねえ、早苗は」
「小さかったですから」
 苦笑する早苗の頭を、幼い頃にそうしたように撫でる。早苗はくすぐったそうに目を細めた。
「久しぶりに、一緒に寝ようか?」
「……はい」
 幼い頃はよく、早苗を寝かしつけたものだった。布団を敷いて灯りを落とし、早苗とその中に潜り込む。昔は充分だった布団も、今ではふたりだと少し狭い。
「諏訪子には内緒だよ? 拗ねるだろうからね」
「そうします」
 くすくすと笑う早苗の髪を撫でる。髪を梳いてあげるのは諏訪子の役目だったか――。
「神奈子様」
「うん?」
「……昔みたいに、お話、聞かせてください」
 目を細めて、早苗はそう囁いた。
「……そうだね、何の話がいい?」
「――――」
 問い返した神奈子に、早苗は言葉を選ぶように、小さく目を伏せて。
「……神奈子様が、好きだった人の話を」
 その言葉に――神奈子は。
 ただ、しまい込んでいたものを吐き出すように、ひとつ息をついた。
「そりゃあ、ちょいとばかり間違ってるね」
「え?」
 ふっと微笑み、神奈子は早苗を見つめて答えた。
「私は、今でも、これからも――あの人のファンなんだよ。野球が続く限り、ね」


     ◇


 ――サインボールの話は、諏訪子から聞いたんだろう?
 じゃあ、その後の……沢村が出征から帰ってきた、昭和十五年の話からにしようか。
 あの頃はいよいよ戦時中って雰囲気が濃くなってね、モノも足りなくなってきた頃だった。当時は詳しいことは知らなかったけど、ボールも全然飛ばない質の悪いものになってね。だから今まで以上に投高打低なシーズンだったね。ノーヒットノーランも随分あったよ。
 吉原は3年目で、あの年が一番調子が良かったっけね。打って走って守って、元気いっぱいのプレーでチームを盛り立ててた。投手の柱はスタルヒン、打撃の柱は中島。でもチームの柱は誰か、って言ったら、吉原こそあの当時の巨人の要だった。何も私の贔屓じゃない、あの頃の巨人を見てた人間だったら大抵は頷いてくれるんじゃないかと思うよ。
 スタルヒンは脂が乗った時期で、ノーコンの中尾も抜群の球威で抑えてた。打っては川上哲治、中島治康。守れば二塁千葉、三塁水原、遊撃白石の鉄壁の内野守備に、外野は俊足強肩の呉、塀際の魔術師平山。巨人軍最初の黄金時代真っ直中だったね。
 そんな中に、沢村栄治は帰ってきたんだ。出征で丸2年も不在だった大エースの帰還だ、そりゃあ当時の職業野球好きは大騒ぎさ。春のリーグ戦には沢村はいなかったけど、いつまた沢村のあの剛速球が見られるかって、みんなわくわくしてたよ。もちろん私もさ。
 ――でもね。諏訪子も言ってただろう? 帰ってきた沢村は、重たい手榴弾を投げさせられたせいで、肩を痛めてね……。あの剛速球も、左足を上げるフォームも失ってしまっていた。それでももちろん、他の投手と比べれば充分いい投手だったけどね。力を落としてしまったのは誰の目にも明らかだった。
 そりゃあ、悲しかったさ。みんな、あの沢村にしかできないフォーム、沢村にしか投げられない剛速球に憧れてたんだ。大エース沢村が、ドロップが冴えるだけの三番手投手になってしまった。それが年齢やプレー中の怪我ならまだ納得できるけど、野球と関係ない戦争のせいでってのは、本当に理不尽で仕方なかったよ。
 だけどね。そんな沢村を支えて、盛り立てたのが吉原だった。
 球場の歓声の中でも、吉原の声はよく通った。九州訛りの胴間声で、「よかバイよかバイ」ってチームを鼓舞するんだ。リードも冴えててね、直球で押せなくなった沢村に、ドロップを有効に使わせて、まるで往年の剛速球が甦ったみたいに見せるのが巧みだったねえ。
 またね、吉原はキャッチャーなのに足が速くてね。センターの呉より速かったんじゃないかね。バッターが打って、悪送球にそなえて一塁のカバーに吉原が走る。これがもう速い速い。プロテクターつけたままなのに、バッターを途中で追い越しちまうんだ。
 その俊足を飛ばして、ファールフライを捕ることにかけては天下一品だったね。フェンスにかじりついて、ベンチに転がり落ちてもボールを追っかけてね。とにかくもう、何につけても溌剌として、気迫というか、闘志にあふれたプレーをしててね。私だけじゃない、当時の職業野球ファンの間じゃ指折りの人気者だったよ。
 吉原はスタルヒンの300勝みたいな大記録は残さなかったし、沢村みたいに伝説的な存在になるようなカリスマでもなかった。でもね、きっとあの頃の職業野球で、誰よりも野球が好きで、誰よりも楽しそうに野球をしていた。沢村が出征で居なくなったとき、野球を見るのも止めちまおうかと思った私に、「沢村がいなくても野球は面白い」って教えてくれたのが、吉原の元気いっぱいのプレーだったのさ。

 ところがだよ。せっかく沢村が帰ってきて、吉原とバッテリーを組んだってときにね、リーグ戦を途中から満州でやるなんて話になってねえ。……満州は解るかい? そう、今の中国だ。
 そりゃあ無いよ、と思ったね。時局のせいではあるんだけど、せっかく帰ってきた沢村も、絶好調の吉原も見られなくなるなんてたまったもんじゃないよ。新聞に載る結果だけ見て満足するには、あの頃の私は野球に嵌りすぎてたからね。
 ――ああ、そりゃあ行ったさ。沢村と吉原を追っかけて、はるばる満州までね。
 え、久実が許したのかって? 許すはずないだろう。後楽園や甲子園に行くのだってあまりいい顔しなかったんだ。満州に行くなんて言ったらさすがに止められただろうさ。だから何も言わずに、ただいつも通り「野球を見に行く」って行って、満州まで飛んでったよ。
 まあ、さすがに帰りが遅くなって、不審に思った久実に開催地を調べられてすぐバレたけどね。久実にも諏訪子にも呆れられたよ。でもね、私ゃ一試合でも多く、沢村や吉原の姿をこの目に焼き付けておきたかったんだ。
 ……きっとね、どこかで解ってたんだよ。考えないようにはしていたんだけどね。
 また、沢村はきっと兵隊に取られる。吉原もいずれは――って、さ。
 だからそれまでは、せめて大好きな野球をやっているあの人たちの姿を、見守り続けたかったんだ。私にできるのは、応援することだけだったからね。
 そうそう、その満州リーグ、巨人が優勝したんだけどね。MVPが吉原だったんだよ。首位打者は金鯱の濃人だったし、最多勝は7勝のスタルヒンだった。吉原は別にタイトルを獲ったわけじゃない。成績はごくごく普通さ。だけど、全試合に出て、最初から最後までチームを支え続けた吉原の姿は、みんな強く印象に残ってたんだね。嬉しかったね、私も。

 でもね、戦争の影はますます濃くなっていった。満州リーグが終わって選手たちが帰ってくると、野球の用語も「敵性言語だ」って言われて、全部日本語に置き換えられることになったんだよ。馬鹿みたいな話だろう? ストライクは「よし!」、アウトは「ひけ!」なんて、間抜けすぎて笑っちまうよ。
 スタルヒンなんか、「須田博」なんて日本人の名前に改名させられちまってね。本人がどう思ってたのかは知らないけどね。何がしたかったんだかねえ、本当にあの頃の日本はね。
 そんな状況だったけど、吉原は相変わらず楽しそうにプレーしてたし、巨人は相変わらず強かった。戦地の怪我を引きずってたせいで、秋のリーグじゃ沢村はほとんど投げなくて、それは残念だったけどね。結局その年は、リーグ戦もそれ以外の大会も全部巨人が優勝してね。吉原も秋のトーナメントでMVP獲ったりね。沢村が帰ってきたってのが励みになってたのかもしれないね、ってのは、沢村ファンの贔屓目かね。

 その次の年、昭和16年。……この年が、捕手吉原の最後の年だった。
 もちろん、最後の年になるなんて誰も思っちゃいなかった。きっと吉原自身もね。前の年以上に、吉原はよく打って、よく走って、よく守った。ファンの贔屓目抜きにしても、押しも押されぬ球界一のキャッチャーになってた。新人の頃は、スタルヒンの剛速球を捕るのでいっぱいいっぱいだったのにね。
 沢村も、怪我のせいで連投はきかなかったけど、よく投げてた。この年は夏場にスタルヒンが病気で離脱しちまってね。突然入団してきた広瀬って投手と、ようやくノーコンが治った中尾と3人でローテを回してた。巨人キラーだった阪急の笠松相手に、1-0で完封勝利した試合なんか痺れたねえ。大エース沢村栄治ここにあり、ってなもんさ。大洋の野口二郎と延長18回まで投げ合って引き分けた試合もあったっけ。
 あの当時、断然勝ち星を稼いでいたのはスタルヒンと中尾だったし、広瀬もよく勝ってた。沢村は連投がきかないから、そもそも試合数が少なくて、勝ち星も多くはなかった。それでもね、沢村はやっぱりエースだった。
 吉原とのバッテリーが「黄金のバッテリー」なんて言われたのは、単に「沢村栄治」っていう名前だけが一人歩きした結果じゃない。確かにあの時の沢村に、全盛期の力は無かった。でもね、全盛期の沢村ってのはけっこうムラっ気のある投手だったんだよ。四球を連発して自滅することもあったし、ボコボコに打たれることも結構あった。それが、出征後は随分安定した投球をするようになってね。怪我でフォームが変わったせいもあるだろう。でもそれ以上に、吉原のリードが沢村を支えたんだと私は思ってる。数字には出ない部分だから、証明のしようはないけどね。
 大エース沢村栄治、その名前で相手はまず怯む。伝家の宝刀ドロップが冴えて、さらに相手は怖じ気づく。それを吉原が大声で盛り立てれば、相手打者はもう呑まれちまうのさ。全盛期の力は無くても、吉原のミット目がけて投げ込む沢村のボールは、ときどき全盛期のように速く見えた。吉原の大声はね、「どうだ、沢村栄治だぞ、打てるものなら打ってみろ」って魔法を球場全体に掛けてるようだったね。吉原が新人の年じゃなく、一回りも二回りも成長した3年目に沢村が帰ってきたってのは、野球の神様のせめてもの巡り合わせだったのかもしれないねえ。
 ……でも、ね。それも、その年限りだった。
 秋のリーグが終わって、巨人が優勝した。吉原は東西対抗でMVPを獲った。来年も、スタルヒンが戻って、中尾と広瀬と、沢村の4人を吉原が支えて巨人が優勝だ。みんなそう思ってた。……日本が、アメリカと戦争を始めるまでは。
 次の年、昭和17年には、沢村も吉原も、後楽園球場には居なかった。
 大好きな野球を奪われて、ボールを投げる、バットを振るための腕で、人を殺すために、戦場に向かわされたのさ。

 私はね、野球を見るのを止めなかった。
 沢村と吉原が帰ってくるまで、あの人たちのいたチームを応援し続けること。そうして帰ってきたら、また沢村のドロップに、吉原の大声に歓声で応えること。それしか、私にできることはなかったからね。後楽園に通って、ふたりの帰りを待ち続けた。
 そうして、昭和18年だ。沢村が、二度目の出征から帰ってきた。
 吉原は出征したままで、投手だった多田文久三が正捕手をやってた。選手を戦争に取られて、どこも人材不足だった頃だからね。川上も千葉も水原も、中尾も戦争でいなくなってた。そんな中だったから、沢村の復帰はみんな大喜びだったんだ。
 ……だけどね。二度目の出征で、もう沢村の肩は使い物にならなくなっちまってた。
 あのドロップの冴えも、コントロールすら無い。剛速球なんて望むべくもない。へろへろのボールで、当たり前のように打たれた。あれが沢村栄治だなんて信じられなかった。……信じたくなかったよ。
 結局、沢村はその年、一勝も出来なかった。最後にグラウンドでその姿を見たのは、嘘みたいだろう、代打でだよ。最後の打席、それが最後だなんて思わなかったけどね、三塁へのファールフライだった。バッターボックスから肩を落としてベンチに戻る姿は、見ていられなかったよ。……本当にね。
 まだ26だった。何事もなければ、短くともあと5年は投げ続けられただろう。どうして野球のためだけに、その肩を使わせてあげられなかったのか。どうして関係のない戦争で、あの人が野球の全部を取り上げられなきゃいけないのか。……軍神の私が、初めて戦を恨んだよ。どうして、どうしてってね。
 そうして、次の年には沢村は三度目の応召で戦地へ向かった。吉原は帰ってこないままだった。……そのままふたりとも、後楽園球場に帰ってくることは、無かったんだ。

 職業野球自体も、戦局の悪化でそれどころじゃなくなっちまって、昭和19年で中断した。中学野球も大学野球も中止でね、日本から野球が消えちまった。寂しかったね。
 そんな中で出来ることといったら、空想することだけさ。戦争が終われば、沢村も吉原も帰ってくるだろう。そうしたらまた、沢村と吉原がバッテリーを組むんだ。沢村の肩が治って、吉原はますます元気いっぱいに走って、20勝も30勝もするんだ。川上が中島が打って、千葉が水原が守って、スタルヒンが中尾が投げて、また巨人が優勝だ――。そんな夢を見ることしか、出来ることなんて無かったんだ。
 結局夢は、夢のままで終わった。……先に戦死が伝わったのは、沢村の方だった。乗ってた船が撃沈されて、台湾沖に沈んだんだ。
 …………。ああ、ごめんよ。こんな暗い話をするつもりじゃ、なかったんだけどね。
 私は……、信じられるわけ、なかったんだ。信じたくなくて、でもそれが事実なんだってことは解っていて……今度こそ、野球を見るのを止めようと決めた。……沢村がもうどこにもいないんだってことを、受け入れたくなかったんだ。
 だけど……野球の話を、完全にシャットアウトはできなかった。吉原が、帰ってきてなかったから。吉原はきっと生きてる。またあの胴間声が聞ける。それならもう一度、後楽園に行ってもいいかもしれない。そんなことも、思った。
 だから、野球を断ったふりをして、野球の話には耳をそばだてていた。せめて、吉原の無事だけは、どうしても確認したかったんだ。
 けど、戦争が終わっても吉原の安否は解らないままで、2年近くが過ぎて。
 ……結局、吉原もビルマの密林で、骨も見つからないままに戦死扱いになっていた。

 なんだい、早苗。……泣いてなんかいないよ。大丈夫さ。
 あのとき、私の中で、野球への興味は全部流れ落ちちまった。沢村と出会って、私は野球を知った。吉原と出会って、野球の面白さに夢中になった。ふたりともいなくなっちまって、野球を見続ける理由が、どこにも無くなっちまったんだ。
 あんなにしょっちゅう神社を抜け出してた私が、神社から全然出歩かなくなった。野球と出会う前に戻ったんだ。昭和9年に沢村を知ってから13年分、無かったことになっただけ。神として生きる永い時間の中じゃ、一瞬みたいなもんだよ。
 …………ああ、だけどね、その一瞬は、本当に楽しかったんだ。
 楽しかったんだって……きっと、心のどこかでは忘れられずにいたんだ。

 そんな中だった。昭和23年だったね。夏頃だったかねえ。
 なんだか、麓の方に人が萃まってるって話を、急に久実と諏訪子が言い出してね。行ってみようよ、なんて諏訪子が言うんだよ。急になんだい、って言っても、久実もニコニコして、どうぞ行ってらっしゃいなんて、いつもと態度が全然違ってね。そんな感じに強引に、神社の外に連れ出されたんだよ。
 何を企んでるのかと思ったら、諏訪子が私を引っぱっていった先は、野球場だった。それも、あの日――14年前、私が沢村と出会ったあの球場。そこに、わいわい観客が萃まって、花火が上がってる。見たら、巨人の試合がやるっていうんだ。東京巨人軍じゃなく、読売ジャイアンツなんて見慣れない名前になってたんだけどね。対戦相手も金星スターズなんて、聞いたこともないチームだった。
 でもね、そんな光景にも、私の心は全然沸き立たなかった。あんなに心躍らせて通った野球場もね、ずっとずっと遠い世界のようだった。……元々、遠い世界の話だったはずなんだよ。私は神で、あの人たちは人間で。私は近づきすぎてしまったんだ。
 そんな私に構わず、諏訪子は手を引いて球場に私を引きずっていった。ちょうど妹に無理矢理付き合わされた姉みたいな格好でね、チケットを買って球場に入った。一塁側の内野の自由席。日米野球を見に行ったとき、私が陣取ったのと同じ場所――。
 グラウンドにね、巨人の選手が散っていた。見る気なんてちっとも無かったのに、気が付いたら私は、その姿を追っていた。
 一塁に、川上哲治がいた。二塁には千葉茂が、遊撃には白石敏男が。外野には平山菊二が。沢村や吉原と一緒にグラウンドを駆け回った面々が、またあの頃のようにそこにいたんだ。
 だけどそこに、沢村も吉原も居ない。もう戻ってくることはない。――そんなことを、当たり前のことを、わざわざ確認しに来たかったわけじゃないのに。
 先発は中尾だった。でも、ぐいぐい力で押すピッチングが持ち味だったはずの中尾が、なんだか随分とドロップを多投するんだ。……まるで、最初の出征から帰ってきたあとの沢村みたいに、コントロール主体の技巧派みたいな投球をしててね。
 ……マスクを被ってるのが、一瞬、吉原に見えたんだよ。
 武宮っていう、初めて見るキャッチャーだった。吉原みたいによく通る胴間声じゃなかったけど、精一杯に声を張り上げてね。吉原みたいに足は速くなかったけど、一生懸命に走ってた。
 違う、吉原じゃない。そんなことは解ってるのに――解ってるのに、なんでだろうね。そこに吉原がいる気がしたんだ。あの九州訛りの大声で、「よかバイよかバイ」って笑って、チームを盛り立ててる吉原の姿が、見えた気がしたんだ。
 呆然としてるうちに、その回の攻撃が終わってね。金星の投手がマウンドに上がった。目を疑ったね。スタルヒンだったんだ。オレンジのストライプが入ったユニフォームに身を包んでね、あの頃と変わらない、沢村にも負けない剛速球を投げてるんだよ。
 沢村はいない。吉原もいない。――なのに、みんないるんだ。
 みんな、みんな、楽しそうに、グラウンドを駆け回って、ボールを追っかけて――。
 スタルヒンが投げた。川上が打った。大歓声だ。中尾が投げる。千葉が捕る。平山、白石が走る。ため息がもれて、歓声が沸いて、みんな一球一球に一喜一憂して。
 馬鹿だね。本当に、馬鹿だったよ、私は。
 球場で、また野球を見て――自分がこんなにも、野球が好きだったんだって、思い出しちまったんだ。沢村はいない。吉原もいない。だけど、野球はここにある。あの人たちが恋した、みんなが恋い焦がれた白球は、あの人たちがいなくなっても続いていくんだ。人の営みが続いていくように、命が繋がっていくように、そこにこんな想いがある限り、ずっと――。

 伝説になった沢村に比べれば、吉原は地味だっただろうさ。当時は巨人でも指折りの人気選手だったけど、今じゃほとんど、名前を聞くことも無い。よっぽどの野球好きでも知ってる方が珍しいぐらいさ。
 でもね、私の中では、振りかぶる沢村の見つめる先には、必ず吉原がいるんだ。
 沢村と一緒に、私は吉原のことも決して忘れない。あの人のよく通る大声を、前屈みに走っていく姿を、果敢に盗塁を仕掛ける姿を。誰が忘れても、忘れてやるもんかい。いいや、忘れられるはずなんてないんだ。
 だって、野球を見れば、そこにはあの日の沢村が、吉原がいるんだから――。


     ◇


「神奈子、様……」
 永い語りを終えた神奈子に、早苗はただ、様々な感情がない交ぜになったような声で呟く。
 その髪を梳きながら、神奈子は小さく苦笑した。
「諏訪子にね、さっき怒られたんだよ」
「諏訪子様に?」
「早苗は私たちのために頑張ってるんだから、ちゃんと早苗のことを見てあげなって」
「――――」
 息を飲んだ早苗の頭を、神奈子は微笑んで撫でる。
「そんなつもりはなかったけど、そう見えたかもしれない。私が野球をやるのに賛成したのは、沢村や吉原の無念の弔いのためじゃないのかって――。実際、私がキャッチャーをやるのは、元を辿れば吉原の影響だ。それは否定しないさ」
 でもね、と神奈子は言葉をひとつ区切って。
「それほどご立派なつもりなんてないよ。――私は、ただの野球好きさ。ただちょっと、沢村と吉原には特別思い入れがあるってだけのね」
 そして、神奈子は早苗をきゅっと抱きしめた。
「野球、好きだろう?」
「……はい」
 それは質問ではなく確認の問い。答えは、決まっている。
「お前さんだけの、その気持ちを大事にしなよ。――他の誰でもない、東風谷早苗の想いなら、私と諏訪子はそれに応える。誰の為でもなく、早苗、あんたのためにね」
 見つめた瞳は、まん丸に見開かれて。
 そして早苗は――神奈子の手に、そっと自分の両手を重ねた。
「……神奈子様。私、もっともっと頑張ります」
「ああ」
「もっともっと頑張って――神奈子様に、私のファンになってもらいますっ」
「……へ?」
 今度は、神奈子がきょとんと目を見開く番だった。
「沢村栄治なんかに負けませんっ。いっぱい活躍して、神奈子様に、東風谷早苗のファンになってもらえるように、精一杯やりますっ!」
 ――いや、そういう意味で言ったわけではないのだが。
 ああ、だけど意気込む早苗を目の前にすると、何だか訂正するのも悪い気がしてしまう。
 ……こんなんだから、何かズレたままなんだろうねえ、この子は。
 そうは思うけれども、どうしようもないと思ってしまうあたり、自分も過保護だ。
「そうかい、そりゃ楽しみだ」
 だから神奈子は笑って、早苗の頭を撫でる。
 えへへ、と早苗は照れたように笑って、それから神奈子の胸に顔を埋めた。
「……明日も練習だよ。ゆっくりお休み」
「はい……」
 優しく、早苗の細い身体を抱いて、神奈子は囁く。
 ほどなく聞こえてくる静かな寝息に目を細めて――神奈子もまた、瞼を閉じた。

 ――さよならは言わない。
 その代わりに、私は見続ける。
 あの人たちが遺していった想いが、刻んでいく歴史を。
 野球というスポーツに魅せられた者たちの、果てしなく続く物語を。

 野球が好きだから。ただ、そのために。


     ◇


 吉原正喜。東京巨人軍捕手、背番号27。
 実働4年、通算339試合。打率.237、9本塁打103打点。

 名捕手の代名詞である背番号27の原点が彼であることも、知る者はもはや多くない。
 それでも、彼を知る者の多くは、今もなおこう語る。
 ――巨人軍最高の捕手は、吉原である、と。
| 浅木原忍 | 23:47 | comments(2) | trackbacks(0) |
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Comment
初めまして
このSSを読み終わってから
沢村さんと吉原さんの事を色々調べました
神奈子の話が実際の逸話とうまく
噛み合わさっていて思わず涙してしまいました
むしろこの話を通じてこの二人を
知ることが出来たので
本当にありがとうございました
Posted by: |at: 2009/03/31 1:06 PM
私は野球が好きですが、この頃の話には疎くて、
漠然とすごい投手がいたくらいしか知りませんでした
沢村さんや吉原さんや他の選手の話が神奈子様の口からでるたびに色々考えて、
最終的には涙が出てしまいました
こんなに素晴らしい話を、ありがとうございました
Posted by: GF |at: 2009/09/30 4:24 AM








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現在のお礼SS(1/3更新)
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このサイトはくろまくみこ(霊夢×レティ)の普及を目論んでいます。

東方SSインデックス

長編
【妖夢×鈴仙】
うみょんげ!(創想話・完結)
 第1話「半人半霊、半熟者」
 第2話「あの月のこちらがわ」
 第3話「今夜月の見える庭で」
 第4話「儚い月の残照」
 第5話「君に降る雨」
 第6話「月からきたもの」
 第7話「月下白刃」
 第8話「永遠エスケープ」
 第9話「黄昏と月の迷路」
 第10話「穢れ」
 第11話「さよなら」
 最終話「半熟剣士と地上の兎」

【お燐×おくう】
りん×くう!(完結)
 ※スピンオフなので、できれば先に『ゆう×ぱる!』をどうぞ。
 1 / 火焔猫燐
 2 / 霊烏路空
 3 / 火焔猫燐
 4 / 霊烏路空
 5 / 古明地さとり
 6 / 火焔猫燐
 7 / 霊烏路空
 8 / 火焔猫燐
 9 / 古明地さとり
 10 / 霊烏路空
 11 / 火焔猫燐
 12 / 古明地さとり
 13 / 霊烏路空
 14 / 火焔猫燐
 15 / 古明地さとり
 16 / 霊烏路空
 17 / 古明地こいし
 18 / そして、地底の恋物語

【勇儀×パルスィ】
ゆう×ぱる!(完結)
 0 / そして、星熊勇儀の孤独
 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
 (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)
 14 / 「星熊勇儀の微睡」
 15 / 「水橋パルスィの恋心」
 16 / 「星熊勇儀の応談」
 17 / 「黒谷ヤマメの懸念」
 18 / 「星熊勇儀の懊悩」
 19 / 「キスメの不安」
 20 / 「火焔猫燐の憂鬱」
 21 / 「黒谷ヤマメの奮闘」
 22 / 「古明地さとりの場合」
 23 / 「水橋パルスィの狂気」
 24 / 「古明地さとりの思案」
 25 / 「星熊勇儀の煩悶」
 26 / 「水橋パルスィの意識」
 27 / 「星熊勇儀の虚言」
 28 / 「水橋パルスィの嫉妬」
 29 / 「星熊勇儀の決断」
 30 / 「キスメの幸福」
 31 / 「水橋パルスィの戸惑」
 32 / 「黒谷ヤマメの嫉妬」
 33 / 「古明地さとりの思惟」
 34 / 「キスメの献身」
 35 / 「星熊勇儀の愛情」
 36 / 「水橋パルスィの変化」
 37 / 「火焔猫燐の懸案」
 38 / 「星熊勇儀の失態」
 39 / 「水橋パルスィの存在」
 40 / 「星熊勇儀の審判」
 41 / 「水橋パルスィの幸福」
 42 / 「星熊勇儀の願い」
 43 / 「地底への闖入者」
 44 / 「水橋パルスィの真実」
 45 / 「星熊勇儀の幸福」
 46 / 「星熊勇儀と、水橋パルスィ」
 47 / 「地底の恋物語」

【にとり×雛】
にと×ひな!(完結)
 Stage1「人恋し河童と厄神と」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage2「厄神様へ続く道」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage3「神々も恋せよ幻想の片隅で」
  SIDE:A SIDE:B(前編)(後編)
 Stage4「秋めく恋」
  SIDE:A SIDE:B SIDE:C
 Stage5「少女が見た幻想の恋物語」
  (1) (2) (3) (4)
 Stage6「明日晴れたら、雨は昨日へ」
  (1) (2) (3) (4)

東方創想話・SSこんぺ投稿作

【少女秘封録】
 真昼の虹を追いかけて
 ヒマワリの咲かない季節
 闇色メモリー
 2085年のベース・ボール
 スタンド・バイ・ユー
 睡蓮の底
 遠回りする傘

【自警団上白沢班の日常】
 折れた傘骨
 おおかみおんなと人魚姫

【探偵ナズーリンシリーズ】
 説法の時は出たくない
 腹の中

【星ナズ】
 貴方のための探し物
 性別とかどうでもいいじゃない
 ナズーリンを縛って目の前にチーズをぶら下げたらどうなるの?

【稗田文芸賞シリーズ】
 霧雨書店業務日誌
 第7回稗田文芸賞
 第6回稗田文芸賞
 第8回稗田文芸賞・候補作予想メッタ斬り!
 第8回稗田文芸賞
 第9回稗田文芸賞
第10回稗田文芸賞

【狐独のグルメ】
<Season 1>
 「人間の里の豚カルビ丼と豚汁」
 「命蓮寺のスープカレー」
 「妖怪の山ふもとの焼き芋とスイートポテト」
 「中有の道出店のモダン焼き」
 「博麗神社の温泉卵かけご飯」
 「魔法の森のキノコスパゲッティ弁当」
 「旧地獄街道の一人焼肉」
 「夜雀の屋台の串焼きとおでん」
 「人間の里のきつねうどんといなり寿司」
 「八雲紫の牛丼と焼き餃子」
<Season 2>
 「河童の里の冷やし中華と串きゅうり」
 「迷いの竹林の焼き鳥と目玉親子丼」
 「太陽の畑の五目あんかけ焼きそば」
 「紅魔館のカレーライスとバーベキュー」
 「天狗の里の醤油ラーメンとライス」
 「天界の桃のタルトと天ぷら定食」
 「守矢神社のソースカツ丼」
 「白玉楼のすき焼きと卵かけご飯」
 「外の世界のけつねうどんとおにぎり」
 「橙のねこまんまとイワナの塩焼き」
<番外編>
 「新地獄のチーズ焼きカレーと豚トロひとくちカツ」 NEW!!

【その他(そそわ無印・こんぺ)】
 記憶の花
 帽子の下に愛をこめて
 レイニーデイズ/レインボウデイズ
 或る人形の話
 インビジブル・ハート
 流れ星の消えない夜に
 或る男の懺悔
 天の川の見えない森で
 花の記憶
 時間のかかる念写

同人誌全文公開(pixiv)

 『流れ星の消えない夜に』
  (1) (2) (3)

 『るな×だい!』
  (前編) (後編)

東方野球in熱スタ2007異聞
 「六十日目の閻魔と死神」
 「グラウンドの大妖精」
  (前編) (中編) (後編)
 「神奈子様の初恋」
 「May I Help You?」
 「決戦前の三者会議」
 「夏に忘れた無何有の球を」
  (前編) (後編)
 「月まで届け、蓬莱の想い」
 「届く声と届けるものと」
 「魔法使いを見守るもの」
 「夏に雪桜は咲かないけれど」
  (1) (2)
 「星の光はすべて君」
 「さよならの代わりに」
  (前編) (後編)
 「野球の国、向日葵の妖精」
  (1) (2) (3) (4)
 「わりと憂鬱な霊夢の一日」
 「猫はどこだ」
 「あなたの人生の物語」
  (1) (2) (3) (4)
  (5) (6) (7) (8)
 「完全なアナタと不完全なワタシ」
 「伝えること届けること」
 『東方野球異聞拾遺 弐』
  (1) (2) (3)


艦これSSインデックス(pixiv)

【第六戦隊】
 ワレアオバ、ワレアオバ。
 衣笠さんは任されたい
 刻まれない過去
 古き鷹は光で語りき NEW!!

【響×電】
 Мой кошмар, нежность из вас

なのはSSインデックス

長編
魔法少女リリカルなのはBURNING

【BURNING AFTER】
 祝福の風と永遠の炎
 フェイトさんのお悩み相談室
 それは絆という名の――
 王子様とお姫様と黄昏の騎士のわりと平和な一日
  (前編) (中編) (後編)

魔法少女リリカルなのはCHRONICLE
魔法少女リリカルなのはCRUSADERS

中編
 ストラトスフィアの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

 プラネタリウムの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

短編
【フェイト×なのは】
 キミがくれる魔法
 たまに雨が降った日は
 キミが歌うボクの歌
 お嫁さんはどっち?
 願い事はひとつだけ
 君がここに生まれた日
 stay with me
 私がここに生まれた日
 ハラオウン家の家庭の事情「エイミィさんのお悩み相談室」
 WHITE SWEET SNOW
 冬、吐息、こたつにて。

【アリサ×すずか】
 はじめての××
 TALK to TALK
 少し歩幅が違う分
 好きな人が、できました。
 おとぎ話は目覚めた後にも after
 DOG×CAT?(プレ版)
 第97管理外世界における、とあるロストロギア関連事件に付随した何か(仮)
 9×19=171...?
 Feline days
 貴方の花の名前
 超短編シリーズ

【八神家】
 ある日の八神さんち(メロドラマ編)
 ある日の八神さんち(家族計画編)
 ある日の八神さんち(ホラー編)
 You are my family
 魔導探偵八神はやて「アイスはどこへ消えた?」
 届け、あなたがくれた空に。
 朧月夜の銀色に

【クロノ×エイミィ】
 ハラオウン家の家庭の事情「クロノ・ハラオウンはロリコンなのか?」

らき☆すた

【かがみ×つかさ】
 Sleeping Beauty?
 夢見てた、夢

投稿SSインデックス

投稿規定

「なのはBURNING」三次創作

【沈月 影さん】(影ラボ
 魔法少女リリカルなのはFROZEN
 予告編
 第1話「流転 -Returning End-」
  (1) (2) (3) (4)

【てるさん】(HEAVEN
 ユグドラシルの枝(完結)
  (1) (2) (3) (4) (5)

【緑平和さん】(PEACE KEEPER
 その右手に永遠を

短編

【kitさん】(pure heart
 好き、だから

【mattioさん】
 The parting of the ways
 みんなで奏でるボクの歌
 ボクは親友に恋をする
 白い悪魔事件―なのはは罪な女のコ?なの―
 か け お ち
 約束の桜〜ダイヤ〜
 月剣〜つるぎ〜のち陽盾〜たて〜
 青に魅せられた私―Moondust…―
 ハート オブ エース―AMBITION―
 わたしの日溜り
 春の日、とあるカップルのとある時間のつぶし方
 少し角度が違う分
 大胆はほどほどに
 そして二人は時を忘れる
 注意報「あま風に御用心」
 一番守りたいもの、それは――
 ひっかかって。
 キミのいない平日は
 最近の翠屋において甘い物が売れない理由、それは――
 バカップル法第○条第×項「うっかりは無罪なり」
 正月、とある五人のとある年明けの過ごし方
 スキー大好き! って大好きななのはが言ったのでつい私も好きだし得意だと言ってしまいました。
 親友>恋人・・・?
  ―前夜なの―
  ―臨戦なの―
  ―結末なの―
 桜〜なのは〜の舞う季節―Prince of ・・・―
  予告編 本編
 天使に誓うラブレター
  予告編 本編
 「アツい日」シリーズ
  アリサ先生のアツい一日
  それぞれのアツい午後
  アツかった日の後日。
  アツくない場所で
  アツい日は季節を越えて
  アツみの増した写生会
  アツ力のかかった一日
 木の葉が紅く染まる頃
  (1) (2) (3)

【ぴーちゃんさん】(P'sぷろじぇくと
 ワガママのススメ
 おとぎ話は目覚めた後で

【鴇さん】(It flows.
 
 遠くない未来
 贈り物〜blessing happily〜

【伊織さん】(伊織の詞認筆
 ハラオウン家家族会議
 ケーキより甘い思い出
 八神家家族相談室

【maisyuさん】(ぐったり裏日記
 キミの呼びかた
 素直なキモチ
 この星空の下、貴女と二人

【隅田さん】(NooK
 四つ葉のクローバーを、君に。

【沈月 影さん】(影ラボ
 Pleasure, into the Rain

【クロガネさん】(クロガネの間
 理想な人は?

【フィールドさん】
 The honey holiday
 Dangerous Shower Time

【霧崎和也さん】(Kの趣味部屋
 祝福の花

【HALさん】(交差幻想
 コイメツ

【月翼さん】
 秘密のrouge

【tukasaさん】
 名前を呼んだ日

【フェルゼさん】(Empty Dumpty
 夜長の行き先
 Their party's never over.
 彼女たちのフーガ

【シン・アスカさん】
 メリッサの葉に…

【結さん】
 青い空の下で

【tanakaさん】部屋の隅っこで小説なんかをやってみる
 君が見てくれているから/新年
 知らぬ間に
 なのはさん争奪戦
 いたずらなお姫様
 お願い
 海と水着と……
 何年経っても変わらぬ関係
 越えられない壁
 小さくてもなのはさん
 思春期なんです
 手相占い?
 暗闇の中で
 フェイトちゃんは変態さんなの?
 手を繋いで
 王子様とお姫様のお祭り
 想いと想い

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