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東方野球in熱スタ2007異聞「魔法使いを見守るもの」
 第16話の裏話・魔理沙編。本人のあずかり知らぬところで、頑張っていることはちゃんと伝わっていたりするわけでよ的な話。でもどっちかっていうと守矢ファミリーののんべんだらりとした野球観戦の様子がメインのような気がしないでもない。













 7月14日(土)、対横浜ベイスターズ11回戦(横浜スタジアム)。

「やあ、今日もご苦労さまだね」
「あ、どうも。どうぞお通りくださいッス」
 入場門でもぎりをしている白狼天狗に声をかけ、神奈子は球場に足を踏み入れた。スポンサー特典で顔パスの入場無料である。早苗の計画のこともあるし、スポンサーをやっていて損は無かった。賽銭収入も多少なりとも増えてはいることだし。
 試合開始前ながら、既に通路には歓声が響き渡っている。今日も大入りか。この幻想郷でこうも野球が流行るとは、神奈子にしても少々予想外のことではあった。
「あ、神奈子様。ここですここ」
 バックネット裏最前列のスポンサー席。顔を出すと、こちらに手を振る早苗の姿はすぐに見つかった。元々スポンサー席周辺は人が少ないし、早苗と諏訪子は何かと目立つから、球場の中でも見失うことはない。
「諏訪子はどうしたんだい?」
「新発売のアイスを買いに行くって仰ってましたよ」
 自らもウーロン茶を片手にフライドポテトを囓りながら早苗は答える。観戦スタイルもすっかり板についたものだ。諏訪子はともかく、早苗は普通に年頃の女の子なのだから、あまり飲み食いするのはどうかとも思うが。
 座席に腰を下ろす。グラウンドは開始前の整備中だった。騒霊楽団の演奏に合わせてマスコット人形とチア妖精たちが踊る中、メンテナンススタッフの河童や天狗がグラウンドにトンボをかけている。外野スタンドからは応援団のトランペットと太鼓。内野席も続々と埋まってきている。
 バックスクリーンには、今日のスタメンが表示されていた。今日のタートルズは射命丸が1番に戻り、ほぼいつも通りの打順である。先発は霧雨魔理沙。先々週の中日戦は4回5失点でKO、先週の巨人戦も6回5失点で敗戦投手となり連勝は6で止まっている。ここ2試合続けて打たれているが、果たして今日はどうだろうか。
 一方、交流戦の快進撃から一転して、6連敗と大失速中の横浜は、鈴木尚がスタメンを外れ、5番ライト内川、7番レフト小池というスタメンだった。先発は工藤公康である。
「どうだい早苗、今日の試合はどうなると思う?」
「横浜は昨日エースと抑えをつぎ込んで負けましたからね。勢いは連中の方でしょう。ただ、連中は老獪な左投手があまり得意じゃないようですね。先々週の中日戦も向こうの継投ミスで勝利を貰ったようなものですし、打力任せの大味な野球をする分、真っ向勝負を挑んでくるエース級の方が与しやすいんでしょう。先発の白黒の調子もここ最近良くなさそうですから、先手を取った方が有利な展開になると思います。そうなると、連中の方は白黒の立ち上がりの悪さがネックになってきそうですね。案外初回で勝負が決まるかもしれませんよ」
「なるほどねえ」
 頷きつつ、本当によく見てるもんだねぇ、と神奈子は密かに感心する。わりといい加減な解説をしている鴉天狗などより、よほど解説者向きかもしれない。まあタートルズ寄りの解説など、立場的にもする訳にはいかないけれども。
「あ〜う〜、ただいま〜」
「あ、諏訪子様、おかえりなさい」
 そこで諏訪子が3人分のアイスやら何やらを抱えて戻ってきた。早苗を挟む形で並んで座り、とりあえずアイスを頬張る。馬鹿馬鹿しいほど甘いアイスだった。口直しに売り子にビールを頼む。早苗から分けてもらったフライドポテトが美味い。
 そうこうしているうちにグラウンド整備も終わり、横浜の選手たちがグラウンドに散っていった。試合開始も間もなくだ。
「失礼」
 と、不意に3人の目の前をぬっと横切る影があった。白髪混じりの髪と立派な髭が印象的な、人間の男だ。彼は神奈子たちから少し離れた席にひとりで腰を下ろした。
「神奈子様、気付いてます?」
「うん?」
「あのおじさま、必ず土曜日だけ姿を現すんですよ。なんででしょうね?」
 早苗の耳打ちに、神奈子はその壮年の男を見やる。男は腕を組み、何やら難しい顔でグラウンドを見つめていた。野球観戦で何をそんなに肩に力を入れているのだろうか。
「ここに座ってるってことはスポンサーなんだろう? 土曜が定休の仕事とか、そういう理由なんじゃないかい?」
「ですかね」
 今ひとつ納得していないような表情で、早苗はグラウンドに視線を戻す。
 プレイボール、という審判の声が響き、マウンドの工藤が第一球を投じた。


     ◇


 一方、試合開始前、三塁側ダグアウト。
「魔理沙」
「お、なんだ?」
 アリスが声をかけると、相変わらず緊張感のない表情で魔理沙は振り向いた。
 小さく呆れたように息をつきつつ、アリスは決定事項を告げる。
「一応言っておくけど、今日の結果に関わらず登録は抹消するからね」
「――なっ、何だってー!?」
 目を見開き本気で驚く魔理沙。やっぱりか、とアリスは溜息を吐き出す。
「来週はオールスター休みで、28日の中日戦まで登板機会が無いでしょう? この連戦の中、投手の一軍登録枠は貴重だもの。登板機会のない先発を置いておく余裕は無いのよ」
「む……そういうことならちゃんとそう言ってくれよ」
 さすがに焦ったぜ、と魔理沙は苦笑する。相変わらず緊張感が無い。なのでアリスは、釘を刺すようにもうひとつ付け加えた。
「もちろん、今日の内容次第では、そのままメルランとローテを入れ替えるけれどね」
「何いいいいいっ!?」
 だからいちいちそんなに大げさに驚かないでほしい。
「あら、2試合連続5失点KOの内容で何か文句でもあるかしら?」
「……ぐぬぬ、そう言われるとぐうの音も出ないぜ……」
 先々週の中日戦は4回5失点、先週の巨人戦も6回5失点と、魔理沙は2試合続けてKO中である。それまで6連勝中だった反動か、少し疲れが出ているのか。どっちにしても、オールスター休みはいい休息になるだろう。
「ノルマは前回と一緒の7回3失点ね。4失点したらその時点で替えるわよ」
「ふん、上等だぜ。完封で黙らせてやるから見てろよ」
「それは楽しみだわ。よろしくね」
 良い感じに魔理沙に火が点いたのを確かめて、アリスはその場を後にする。我ながら、魔理沙を乗せるのも慣れてしまったものだ。まあ、魔理沙の方が乗せられやすいのだろうけれど。
「さすがに夫の扱いもすっかり手慣れた感じじゃない?」
 通路に出ると、そんな愉しげな声がかけられる。振り向けば、霊夢がニヤニヤと笑いながらこちらを見ていた。はあ、と頭痛を堪えるようにアリスは溜息。
「そっちこそ、新婚生活スタートおめでとう。正式な挙式はいつかしら?」
 いい加減魔理沙絡みで霊夢にどうこう言われっぱなしも癪だった。そんなわけで、先だって仕入れていた情報で切り返してみる。と。
「なっ――だ、誰から聞いたのよ!」
 意外や意外、あの霊夢が慌てたような声をあげた。その反応に、アリスの方が逆に驚く。萃香から「レティが博麗神社に押しかけてきて結婚宣言した」と聞いたときには何ぞそれと思ったものだが、昨日の息のあったバッテリーっぷりからしても、案外霊夢の方もまんざらでもないのかもしれない。
「こういうのも職場結婚って言うのかしら?」
「それはレティが勝手に言ってるだけだってば、あっちが押しかけてきただけで――」
「ふぅん、本当だったのね、レティと同棲し始めたって。半信半疑だったんだけど」
 うわ、と呻いて霊夢が天を仰いだ。こうも見事に引っかかってくれると、なるほど確かにこれは楽しいわね、とアリスは何かを納得する。……いやしかし、だとすると普段霊夢から自分はこんな風に見えているのか? いやいやそれはちょっと問題だ――
「霊夢〜」
 と、そこにまるで見計らったかのように当の本人が現れる。
「阿求が呼んでるわ〜……って、どうかしたの〜?」
「……何でもないわよ。じゃアリス、また後でね」
 覚えてなさいよ、と言わんばかりに軽くこっちを睨んで、霊夢はレティに連れられて去っていく。
「何かあったの〜?」
「別に、ちょっとコーチとして監督と相談してただけよ」
「そう〜? なんだか慌ててたみたいだったけど」
「うるさい、何でもないってば」
「霊夢、心配事があるなら私でよければ相談してほしいわ〜。伴侶として」
「だから伴侶言うな!」
 そんな微笑ましいやり取りがアリスのところまで聞こえていた。いつの間にあんなに仲良くなったのかしら、などと思いつつ、苦笑混じりにアリスはそれを見送る。何にしても、8月9月と厳しい日程が続く中、霊夢が復調してくれるならそれ以上のことは無いのだ。
 さて、ああ言った手前、魔理沙にも好投して貰わないと困るのだけれど、どうなるやら。


     ◇


 試合は早苗の言った通り、初回から動いた。ただし、先手を取ったのは横浜ではなく、タートルズの方である。
 射命丸が内野安打で出ると、咲夜が進塁打、レミリアがセンター前に弾き返す絵に描いたような攻撃でまず1点。妹紅が左飛に倒れたあと、フランドールと藍の連打でもう1点追加。2点を先取すると、魔理沙は普段と別人のように立ち上がりをビシッと3人で締めてみせた。
「何だか気合い入ってますね、あの白黒」
「そうだねえ、2試合続けてKOされて危機感持ってるんじゃないかい?」
「危機感なんて縁遠そうな性格だと思いますけどね」
「あ〜う〜、シュウマイ弁当買ってきたよ〜」
 もぐもぐ。気付けば3人の傍らには空き皿の山が重なっている。半分以上は諏訪子が食べたものだが、野球場という場所はどうしてこんなにお腹が空くのだろう。神なる身にも未だ解けぬ謎がある、と神奈子は思った。
 2回表、一死から魔理沙が自ら安打を放つと、投手のくせに盗塁を試みる。きわどいタイミングだったが判定はセーフ。相変わらずどっちが本業なのか解らない投手だ。
「投手が盗塁とか何を考えてるんですかね?」
「まあ、足に自信があって相手が無警戒なら作戦としちゃアリじゃないかい?」
「それで疲れて投球に影響したら意味無いと思いますけど」
「そりゃそうだがね」
 はぐはぐ。
「お、打ったねあの天狗」
「あれは抜けますね。三塁行くんじゃないですか」
「行ったね、でもいい返球が来たよ」
「おーっ、刺しましたか。横浜もなかなか良い守備しますね」
 そんなわけで、続く一番射命丸が右中間を破るタイムリーで3点目。しかし金城から石井琢朗と渡った好返球で三塁タッチアウト、二死走者無しに変わる。
 2番咲夜はフルカウントから3球粘り、10球目でセカンドゴロ。スリーアウトチェンジ。
「地味にあのメイド長がいい仕事ですね」
「少しでも粘って、ベース一周した投手の休む時間を確保。フォアザチームの鑑だねえ」
「あ〜う〜、シュウマイもう無い〜」
「どんだけ食べる気だい、少しは落ち着いて野球見な」
 何か無いかと視線を彷徨わせる諏訪子を呆れたように諫める。
 と、そこに脇から差し出されるものがあった。八目鰻の串焼きだ。
「よろしければどうぞ」
 振り向けば、あの壮年の男だった。向ける顔を見て、商売人の笑顔だねえ、と神奈子は思う。
「あ〜う〜、ありがと〜」
 受け取り串焼きにかぶりつく諏訪子。全く、食い意地だけなら誰にも負けていない。
「随分とお詳しいようですな、奥様もお嬢様方も」
 その呼び名に、神奈子は早苗と顔を見合わせる。……なるほど、自分たちは母親と娘ふたりに見えるわけか。まあ、人間から見れば確かにそうだろう。実際のところはともかく。
「やはり、あのチームのファンで?」
「い、いえ全くそんなことは! だって私たちは――」
(こら早苗、あんまり自分たちのこと大っぴらに言うもんじゃないよ)
(あ、す、すみません……)
 山の神様で、ちょっと敵チームを弄って介入してます。なんてことまでこの娘はうっかり口走りかねない。馬鹿正直というか抜けているというか、なんというか。
「まあ、そんなものですかねえ」
 神奈子が笑って誤魔化すと、ふむ、と男は頷き、グラウンドに視線を戻す。
 既に2回裏の攻撃が始まっていた。4番村田がショートゴロに倒れ、5番内川が打席に向かう。魔理沙は相変わらず序盤から飛ばしているようだった。
「……あの先発投手、そちらから見てどう思います?」
 目を細め、男は不意にそう問いかけてきた。
「あの白黒ですか? こう言うのも癪ですけど、いい投手だと思いますよ。まあ、たまにわけのわからないこともやりますけど。さっきの盗塁とか」
 何かさっきの盗塁が早苗の中では引っかかっているらしい。
「ムラっ気にコントロール、被本塁打の多さに立ち上がりの悪さと、欠点も多いですけど。その分乗ってくると手がつけられなくなりますからね。疲れて球威が落ちるとコントロールがマトモになるのも厄介です。序盤で崩せないと大抵はそのまま持って行かれるので、今日は完全に連中のペースですね」
「すると、今日はこのまま勝つだろう、と?」
「まあ、3回まで抑えれば8割方勝つんじゃないですか。あの炎上型の抑えも最近マトモになってきましたし、今の横浜に序盤で3点は重いと思いますよ」
「……なるほど」
 そんな話をしているうちに、内川が三振に倒れる。6番吉村は初球を打ってライトフライだった。あの白黒が2回もあっさり三者凡退とは実に珍しい光景だ。
 しかし本当に早苗は詳しくなったものだ。アンチこそ一番熱心なファンとはよく言うけれど、ある意味早苗もそれに近いのかもしれない。というか、自分が操っている楽天の選手たちよりタートルズの方に詳しいだろう、おそらくは。
 しかし。ベンチに戻っていく魔理沙を、何やら男はひどく微妙な表情で見送っていた。知り合いなのかとも思ったが、神なる身にも見知らぬ個人の私的な事情まで知りうる術は無いのであった。


 さて、試合は3回の裏に再び動く。
 先頭の七番小池が粘ってフルカウントに持ち込むと、8球目の微妙なハーフスイングを塁審はセーフの判定。フォアボールでの出塁に、スイングだと思ったのだろうバッテリーがガッツポーズのタイミングを外された格好でつんのめった。
 続く八番相川への2球目。内角への直球を無理矢理叩いた打球は、ふらふらと高くレフト線へ舞い上がる。折しもレフト方向への風がやや強まっていた。
 平凡なレフトフライかと思われた打球は、しかし風に乗ってふらふらとポール際へ流されていく。あれ? と見上げたフランドールの頭上を越え、え? と呆気に取られるスタンドの観客の視線の先で、ボコ、とひどく間抜けな音をたて――白球はポールの根元付近にぶつかり、ファールゾーンに落ちた。
 審判が一拍遅れて、右腕を回す。球場全体が「え? あれ? 入ったの?」という空気に包まれる中、しかし判定は変わらない。スコアボードにくっきりと「2」の数字が点灯する。ポール直撃のツーランホームランだった。
 マウンドの魔理沙も、キャッチャーボックスの輝夜も、内外野陣もベンチも、半ば呆然とレフトポールを見つめる。全く盛り上がる気配の無い球場の中、一塁側ベンチ前でハイタッチを交わす相川の姿だけが妙にシュールな光景となっていた。
「……入ったんですか? 今の」
 早苗も半信半疑という様子で首を傾げる。
「……まあ、確かにポールに当たったからホームランだねぇ。明らかに当たりはファールかレフトフライだったけど、運が良かったというか悪かったというか」
 一応ちゃんとポールに当たった瞬間は見ているからホームランだと断言は出来る。しかしまあ、これほどホームランと言われても疑問符を浮かべざるを得ない当たりも珍しい。風の悪戯としか言いようがない。まさか早苗の仕業でもないだろうが。
 ベンチから監督のアリスが出てくる。「本当にホームランなのか、フェンス直撃、あるいはファールではないのか?」という確認のようだ。まあフェアなら既にランナーがホームインしている以上どっちにしてもホームランなのだが。
 確認は抗議にすらならずあっという間に終わった。判定は変わらないまま試合が再開される。輝夜がマウンドに向かい、魔理沙と一言二言何か喋っていた。
 壮年の男に視線をやると、何やらまた難しい顔でグラウンドを睨んでいた。今の判定に不満なのか、それとも何か別の問題があるのかは解らないが。
 ともかく。飛ばし気味の中で不意打ちとも呼べないような一発を食らったことで、テンポが狂うか、それともさらに気が締まるのか。迎えた9番工藤はあっという間に3球三振。打順にが1番仁志に戻って、その3球目だった。
 ファール、ファールで追い込んだ3球目。投げ急ぐような甘めのツーシームがやや外角寄りに入る。仁志はその球を綺麗な流し打ちでとらえた。ライト線を破る打球に、仁志は二塁に向かいかけて止まる。レミリアの強肩が二塁進塁を自重させた。流石の抑止力である。
「あの肩じゃ積極的な走塁は難しいですね、やっぱり」
「ここは攻めどころだから、突っ込んで揺さぶっても良かったかもしれないけどね」
 そんなことを言い合っているうちに、2番石井琢朗が打席に入り、初球。
 ――魔理沙がカーブから入ったのを見計らったように、仁志がスタートを切る。
 輝夜が送球、しかし石井の派手なスイングに目を眩まされ送球が僅かに遅れる。仁志は余裕を持って二塁に滑り込み、魔理沙は一点差でなおも一死二塁のピンチを迎えた。一軍残留の条件まであと1失点になっていることは、もちろん神奈子たちは知り得ないが。
「正念場だねえ」
「ですね。白黒は打たれた気がしてないでしょうから、下手をするとこのまま呑まれますよ」
「あ〜う〜、ビール飲みたい〜」
 もぎゅもぎゅ。
「お、監督が出たね」
「交替は無いでしょう。間を取るならここでしょうしね」
 アリスがベンチを出てマウンドへと向かう。さて、どうなることやら。


     ◇


「まだ2失点だぜ、帰れ」
「解ってるわよ。少し落ち着きなさい」
「ふん、私はいつだってクールだぜ」
 どうだか、とアリスは肩を竦める。
「一応ミスティアに準備させておこうかしら?」
「必要ないって霊夢に伝えとけ、ほら帰った帰った」
 しっしっ、と追い払う仕草の魔理沙。アリスが輝夜を見やると、『まあ、どうにかするわよ』と輝夜は頷いた。どっちにしてもここで交替のつもりは全く無い。
「そこまで言うからには抑えなさいよ」
「上等だぜ」
 ベンチに戻り、ブルペンの霊夢に連絡を取る。返事は『まだ必要無いわよ』だった。巫女の勘は魔理沙の味方らしい。魔理沙の言葉よりは信頼が置けるので、アリスは黙ってベンチに腰を下ろした。
 一死二塁、打席は石井琢朗、ワンストライクノーボールから試合が再開する。2球目は外角に外れ、3球目。ツーシームが内角からやや真ん中寄りに入る。石井のバットが振られ、真芯で捉えた打球は二遊間への鋭いライナーとなる。
 だがそこは、タートルズの誇る鉄壁の遊撃手、十六夜咲夜の世界だ。
 打球が放たれたのと、咲夜が地を蹴ったのはほぼ同時。まるで予めそこに飛んでくるのが解っていたかのような完璧なタイミングで、伸ばされたグラブに打球は吸い込まれる。
 さらにそこからが真骨頂。着地した瞬間に咲夜は右手でグラブをポンと叩く。飛び出したボールは魔法のように、二塁カバーに入った美鈴のグラブに吸い込まれた。無論のこと、仁志が二塁に戻る時間などあるはずもない。
 ダイレクトキャッチにグラブトスのライナーゲッツー。超美技と呼ぶに相応しい一瞬のプレーに、一拍遅れてスタジアムが怒濤のような歓声に包まれる。立ち上がった咲夜は美鈴とグラブを打ち交わした。その姿にスタンドからは『瀟洒! 従者! 十六夜!』の大合唱。
 マスクを外した輝夜はやれやれと肩を竦め、ベンチのアリスは天上を仰いでひとつ吐息。マウンドの魔理沙はニヤリと笑うと、左手で小さくガッツポーズを作っていた。


     ◇


「ほぁ〜……」
 呆けたような声をあげる早苗。神奈子も息を吐き出すと、二、三度手を打ち鳴らした。敵ながら天晴れ。これだけで入場料を払ってお釣りがくるほどのプレーである。スポンサー枠で入場無料だけれども。
「あ〜う〜?」
 諏訪子だけはおにぎりを食べるのに夢中で、何が起こったのか把握していない様子だった。
 ――で、その傍らでは。
 あの壮年の男が、座席から身を乗り出してガッツポーズしていたわけで。
「……あ、いや、失礼」
 神奈子の視線に気付いたか、男はごほんと咳払いして座席に座り直す。その姿に神奈子は小さく苦笑し、早苗はひとつ首を傾げた。
「ひょっとしてあのおじさま、あの白黒のファンなんですかね?」
「さあてね」
 早苗の問いに、神奈子は含み笑いで返す。
 首を傾げた早苗は、次に少々予想外の行動に出た。
「おじさま、あの白黒のファンなんですか?」
 この子は、と神奈子は顔を覆う。そこは察して触れないでやるのが人情というものだろうに。
「なっ、何を言うか、断じてそんなことは無い!」
 案の定、顔を真っ赤にして怒鳴られ、ひゃふぅ、と早苗は身を縮こまらせる。
「ど、どうして怒られたんでしょう……」
「……察してやりな、色々と」
 解っちゃいたけど、やっぱりこの子はどうにもねえ、と神奈子は小さく溜息をついた。


 で。
 ピンチを切り抜けた直後の4回表。先頭の7番美鈴がセンター前に弾き返して出塁。輝夜、魔理沙が三振に倒れて二死となるも、射命丸が一、二塁間を破って繋ぐ。続く咲夜がレフト前にぽとりと落ちるテキサスヒットを放ち、美鈴が相川のタッチをかいくぐってホームイン。効果的な4点目を奪い、工藤をKOした。二番手三橋がマウンドに上る。
「メイド長が完全に流れを奪い返しましたね」
「あのファインプレーが全てだったね。連中にしてみりゃ理想的な展開だねぇ」
「あ〜う〜、おにぎり買ってきたよ〜」
「あ、梅干しもらえますか、諏訪子様」
 むぐむぐ。
「白黒は立ち直りましたね」
「だね」
 4回裏、3番金城、4番村田、5番内川を魔理沙は僅か6球で仕留める。傍らの男はその様子に、どこか満足げに頷いていた。


 その後、6回表にレミリアがとどめとなる2点タイムリー。魔理沙は7回に吉村にソロを浴びたものの、それ以上の反撃は許さず7回3失点でアリスにバトンタッチした。8回はアリスが下位打線をきっちり仕留めると、9回は前日に続き紫がマウンドに上る。
 悲鳴のような歓声を尻目に、3点差ではやる気が出ないと言わんばかりに紫はあっさりと三者凡退。拍子抜けするほどサクッと試合は終わり、6-3でタートルズは4連勝。逆に横浜は泥沼の7連敗となった。
『放送席放送席、そしてファンの皆様、今日のお立ち台には先制打とだめ押しの3打点、レミリア・スカーレット選手! そして3回に同点の危機を救った超ファインプレー、十六夜咲夜選手にお越しいただきました!』
 前日に続きインタビュアーはあの白狼天狗だった。歓声の響く中、神奈子たちはゴミをまとめて立ち上がる。試合が終われば長居は無用だ。
「では、お先に失礼」
 と、その前をあの壮年の男が横切っていく。早苗はぺこりと一礼。諏訪子は八目鰻のお礼とどこからか取り出した串焼きを差し出していた。
「私たちも行きましょう、神奈子様、諏訪子様」
「そうだね。ほら行くよ、諏訪子」
「あ〜う〜、もうお腹いっぱい〜」
 全く、本当に野球を見に来たのか、ものを食べに来たのか解らない。まあ、自分たちもあまり人のことは言えないが。
「やあ、親父さん」
 通路に出ると、あの壮年の男の背中が見えた。眼鏡の青年に話しかけられて、男は何か露骨に顔を歪めている。ゴミを捨てに行った早苗を待ちつつ、神奈子はそれとなくそちらに注意を向けた。
 青年の方もスポンサー席で見覚えのある顔だった。確か、森の方の道具屋だったと記憶している。麓の巫女や白黒の魔女と話している姿も見たことがあった。知り合いなのだろう。
「……儂はお前なんぞ知らん。知らんぞ」
「またそれですか。別にいいですけども」
 呆れたように肩を竦めて、青年はその顔にどこか楽しげな笑みを浮かべた。
「用が無いなら急いでいるのだ、失礼」
「やあ、魔理沙。こんなところでどうしたんい?」
「っ!?」
 歩き出そうとした男が硬直したように足を止め、ばっと振り返る。無論そこに白黒の魔女の姿など無い。ぎりぎりと奥歯を噛みしめる男に、青年は心の底から楽しそうに笑った。
「霖之助、お前という奴は――ッ」
「おや、知らないんじゃなかったんですか?」
「――――ッ!」
 顔を真っ赤にして「そこへ直れ!」と怒鳴る男に、青年は飄々と肩を竦める。
「しかし、親父さんも熱心ですね。毎週毎週しっかり見に来て、そんなに気になります?」
「何を言うか! 儂は、そう、儂は横浜ファンなのだ! 文句でもあるか!?」
「負けたのに嬉しそうじゃないですか」
「やかましい!」
「それにこの間は中日ファンって言ってませんでしたか?」
「ええい儂は忙しいのだ離せ! いいか、このことは絶対に――」
「はいはい、バラしはしませんよ。親父さんが勘当した娘の力投に心動かされてスポンサーになったとか、毎週土曜日は欠かさず観戦に来てるとか、ええバラしはしませんとも?」
「霖之助ぇッ!」
「おっと、僕もこのあたりで失礼します」
「こら、待たんかぁっ!」
 逃げるように走りだした青年を追いかけて、男も走り去っていく。その姿を見送っていると、そこへ丁度早苗と諏訪子が戻ってきた。
「……何の騒ぎだったんですか?」
 首を傾げる早苗に、神奈子は小さく苦笑して答えた。

「なに、ちょっとしたホームドラマさ」
| 浅木原忍 | 23:59 | comments(1) | trackbacks(0) |
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Comment
チア妖精・・・チア妖精?・・・チア妖精!
Posted by: |at: 2008/10/02 1:54 PM








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東方SSインデックス

長編
【妖夢×鈴仙】
うみょんげ!(創想話・完結)
 第1話「半人半霊、半熟者」
 第2話「あの月のこちらがわ」
 第3話「今夜月の見える庭で」
 第4話「儚い月の残照」
 第5話「君に降る雨」
 第6話「月からきたもの」
 第7話「月下白刃」
 第8話「永遠エスケープ」
 第9話「黄昏と月の迷路」
 第10話「穢れ」
 第11話「さよなら」
 最終話「半熟剣士と地上の兎」

【お燐×おくう】
りん×くう!(完結)
 ※スピンオフなので、できれば先に『ゆう×ぱる!』をどうぞ。
 1 / 火焔猫燐
 2 / 霊烏路空
 3 / 火焔猫燐
 4 / 霊烏路空
 5 / 古明地さとり
 6 / 火焔猫燐
 7 / 霊烏路空
 8 / 火焔猫燐
 9 / 古明地さとり
 10 / 霊烏路空
 11 / 火焔猫燐
 12 / 古明地さとり
 13 / 霊烏路空
 14 / 火焔猫燐
 15 / 古明地さとり
 16 / 霊烏路空
 17 / 古明地こいし
 18 / そして、地底の恋物語

【勇儀×パルスィ】
ゆう×ぱる!(完結)
 0 / そして、星熊勇儀の孤独
 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
 (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)
 14 / 「星熊勇儀の微睡」
 15 / 「水橋パルスィの恋心」
 16 / 「星熊勇儀の応談」
 17 / 「黒谷ヤマメの懸念」
 18 / 「星熊勇儀の懊悩」
 19 / 「キスメの不安」
 20 / 「火焔猫燐の憂鬱」
 21 / 「黒谷ヤマメの奮闘」
 22 / 「古明地さとりの場合」
 23 / 「水橋パルスィの狂気」
 24 / 「古明地さとりの思案」
 25 / 「星熊勇儀の煩悶」
 26 / 「水橋パルスィの意識」
 27 / 「星熊勇儀の虚言」
 28 / 「水橋パルスィの嫉妬」
 29 / 「星熊勇儀の決断」
 30 / 「キスメの幸福」
 31 / 「水橋パルスィの戸惑」
 32 / 「黒谷ヤマメの嫉妬」
 33 / 「古明地さとりの思惟」
 34 / 「キスメの献身」
 35 / 「星熊勇儀の愛情」
 36 / 「水橋パルスィの変化」
 37 / 「火焔猫燐の懸案」
 38 / 「星熊勇儀の失態」
 39 / 「水橋パルスィの存在」
 40 / 「星熊勇儀の審判」
 41 / 「水橋パルスィの幸福」
 42 / 「星熊勇儀の願い」
 43 / 「地底への闖入者」
 44 / 「水橋パルスィの真実」
 45 / 「星熊勇儀の幸福」
 46 / 「星熊勇儀と、水橋パルスィ」
 47 / 「地底の恋物語」

【にとり×雛】
にと×ひな!(完結)
 Stage1「人恋し河童と厄神と」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage2「厄神様へ続く道」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage3「神々も恋せよ幻想の片隅で」
  SIDE:A SIDE:B(前編)(後編)
 Stage4「秋めく恋」
  SIDE:A SIDE:B SIDE:C
 Stage5「少女が見た幻想の恋物語」
  (1) (2) (3) (4)
 Stage6「明日晴れたら、雨は昨日へ」
  (1) (2) (3) (4)

東方創想話・SSこんぺ投稿作

【少女秘封録】
 真昼の虹を追いかけて
 ヒマワリの咲かない季節
 闇色メモリー
 2085年のベース・ボール
 スタンド・バイ・ユー
 睡蓮の底
 遠回りする傘

【自警団上白沢班の日常】
 折れた傘骨
 おおかみおんなと人魚姫

【探偵ナズーリンシリーズ】
 説法の時は出たくない
 腹の中

【星ナズ】
 貴方のための探し物
 性別とかどうでもいいじゃない
 ナズーリンを縛って目の前にチーズをぶら下げたらどうなるの?

【稗田文芸賞シリーズ】
 霧雨書店業務日誌
 第7回稗田文芸賞
 第6回稗田文芸賞
 第8回稗田文芸賞・候補作予想メッタ斬り!
 第8回稗田文芸賞
 第9回稗田文芸賞
第10回稗田文芸賞

【狐独のグルメ】
<Season 1>
 「人間の里の豚カルビ丼と豚汁」
 「命蓮寺のスープカレー」
 「妖怪の山ふもとの焼き芋とスイートポテト」
 「中有の道出店のモダン焼き」
 「博麗神社の温泉卵かけご飯」
 「魔法の森のキノコスパゲッティ弁当」
 「旧地獄街道の一人焼肉」
 「夜雀の屋台の串焼きとおでん」
 「人間の里のきつねうどんといなり寿司」
 「八雲紫の牛丼と焼き餃子」
<Season 2>
 「河童の里の冷やし中華と串きゅうり」
 「迷いの竹林の焼き鳥と目玉親子丼」
 「太陽の畑の五目あんかけ焼きそば」
 「紅魔館のカレーライスとバーベキュー」
 「天狗の里の醤油ラーメンとライス」
 「天界の桃のタルトと天ぷら定食」
 「守矢神社のソースカツ丼」
 「白玉楼のすき焼きと卵かけご飯」
 「外の世界のけつねうどんとおにぎり」
 「橙のねこまんまとイワナの塩焼き」
<番外編>
 「新地獄のチーズ焼きカレーと豚トロひとくちカツ」 NEW!!

【その他(そそわ無印・こんぺ)】
 記憶の花
 帽子の下に愛をこめて
 レイニーデイズ/レインボウデイズ
 或る人形の話
 インビジブル・ハート
 流れ星の消えない夜に
 或る男の懺悔
 天の川の見えない森で
 花の記憶
 時間のかかる念写

同人誌全文公開(pixiv)

 『流れ星の消えない夜に』
  (1) (2) (3)

 『るな×だい!』
  (前編) (後編)

東方野球in熱スタ2007異聞
 「六十日目の閻魔と死神」
 「グラウンドの大妖精」
  (前編) (中編) (後編)
 「神奈子様の初恋」
 「May I Help You?」
 「決戦前の三者会議」
 「夏に忘れた無何有の球を」
  (前編) (後編)
 「月まで届け、蓬莱の想い」
 「届く声と届けるものと」
 「魔法使いを見守るもの」
 「夏に雪桜は咲かないけれど」
  (1) (2)
 「星の光はすべて君」
 「さよならの代わりに」
  (前編) (後編)
 「野球の国、向日葵の妖精」
  (1) (2) (3) (4)
 「わりと憂鬱な霊夢の一日」
 「猫はどこだ」
 「あなたの人生の物語」
  (1) (2) (3) (4)
  (5) (6) (7) (8)
 「完全なアナタと不完全なワタシ」
 「伝えること届けること」
 『東方野球異聞拾遺 弐』
  (1) (2) (3)


艦これSSインデックス(pixiv)

【第六戦隊】
 ワレアオバ、ワレアオバ。
 衣笠さんは任されたい
 刻まれない過去
 古き鷹は光で語りき NEW!!

【響×電】
 Мой кошмар, нежность из вас

なのはSSインデックス

長編
魔法少女リリカルなのはBURNING

【BURNING AFTER】
 祝福の風と永遠の炎
 フェイトさんのお悩み相談室
 それは絆という名の――
 王子様とお姫様と黄昏の騎士のわりと平和な一日
  (前編) (中編) (後編)

魔法少女リリカルなのはCHRONICLE
魔法少女リリカルなのはCRUSADERS

中編
 ストラトスフィアの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

 プラネタリウムの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

短編
【フェイト×なのは】
 キミがくれる魔法
 たまに雨が降った日は
 キミが歌うボクの歌
 お嫁さんはどっち?
 願い事はひとつだけ
 君がここに生まれた日
 stay with me
 私がここに生まれた日
 ハラオウン家の家庭の事情「エイミィさんのお悩み相談室」
 WHITE SWEET SNOW
 冬、吐息、こたつにて。

【アリサ×すずか】
 はじめての××
 TALK to TALK
 少し歩幅が違う分
 好きな人が、できました。
 おとぎ話は目覚めた後にも after
 DOG×CAT?(プレ版)
 第97管理外世界における、とあるロストロギア関連事件に付随した何か(仮)
 9×19=171...?
 Feline days
 貴方の花の名前
 超短編シリーズ

【八神家】
 ある日の八神さんち(メロドラマ編)
 ある日の八神さんち(家族計画編)
 ある日の八神さんち(ホラー編)
 You are my family
 魔導探偵八神はやて「アイスはどこへ消えた?」
 届け、あなたがくれた空に。
 朧月夜の銀色に

【クロノ×エイミィ】
 ハラオウン家の家庭の事情「クロノ・ハラオウンはロリコンなのか?」

らき☆すた

【かがみ×つかさ】
 Sleeping Beauty?
 夢見てた、夢

投稿SSインデックス

投稿規定

「なのはBURNING」三次創作

【沈月 影さん】(影ラボ
 魔法少女リリカルなのはFROZEN
 予告編
 第1話「流転 -Returning End-」
  (1) (2) (3) (4)

【てるさん】(HEAVEN
 ユグドラシルの枝(完結)
  (1) (2) (3) (4) (5)

【緑平和さん】(PEACE KEEPER
 その右手に永遠を

短編

【kitさん】(pure heart
 好き、だから

【mattioさん】
 The parting of the ways
 みんなで奏でるボクの歌
 ボクは親友に恋をする
 白い悪魔事件―なのはは罪な女のコ?なの―
 か け お ち
 約束の桜〜ダイヤ〜
 月剣〜つるぎ〜のち陽盾〜たて〜
 青に魅せられた私―Moondust…―
 ハート オブ エース―AMBITION―
 わたしの日溜り
 春の日、とあるカップルのとある時間のつぶし方
 少し角度が違う分
 大胆はほどほどに
 そして二人は時を忘れる
 注意報「あま風に御用心」
 一番守りたいもの、それは――
 ひっかかって。
 キミのいない平日は
 最近の翠屋において甘い物が売れない理由、それは――
 バカップル法第○条第×項「うっかりは無罪なり」
 正月、とある五人のとある年明けの過ごし方
 スキー大好き! って大好きななのはが言ったのでつい私も好きだし得意だと言ってしまいました。
 親友>恋人・・・?
  ―前夜なの―
  ―臨戦なの―
  ―結末なの―
 桜〜なのは〜の舞う季節―Prince of ・・・―
  予告編 本編
 天使に誓うラブレター
  予告編 本編
 「アツい日」シリーズ
  アリサ先生のアツい一日
  それぞれのアツい午後
  アツかった日の後日。
  アツくない場所で
  アツい日は季節を越えて
  アツみの増した写生会
  アツ力のかかった一日
 木の葉が紅く染まる頃
  (1) (2) (3)

【ぴーちゃんさん】(P'sぷろじぇくと
 ワガママのススメ
 おとぎ話は目覚めた後で

【鴇さん】(It flows.
 
 遠くない未来
 贈り物〜blessing happily〜

【伊織さん】(伊織の詞認筆
 ハラオウン家家族会議
 ケーキより甘い思い出
 八神家家族相談室

【maisyuさん】(ぐったり裏日記
 キミの呼びかた
 素直なキモチ
 この星空の下、貴女と二人

【隅田さん】(NooK
 四つ葉のクローバーを、君に。

【沈月 影さん】(影ラボ
 Pleasure, into the Rain

【クロガネさん】(クロガネの間
 理想な人は?

【フィールドさん】
 The honey holiday
 Dangerous Shower Time

【霧崎和也さん】(Kの趣味部屋
 祝福の花

【HALさん】(交差幻想
 コイメツ

【月翼さん】
 秘密のrouge

【tukasaさん】
 名前を呼んだ日

【フェルゼさん】(Empty Dumpty
 夜長の行き先
 Their party's never over.
 彼女たちのフーガ

【シン・アスカさん】
 メリッサの葉に…

【結さん】
 青い空の下で

【tanakaさん】部屋の隅っこで小説なんかをやってみる
 君が見てくれているから/新年
 知らぬ間に
 なのはさん争奪戦
 いたずらなお姫様
 お願い
 海と水着と……
 何年経っても変わらぬ関係
 越えられない壁
 小さくてもなのはさん
 思春期なんです
 手相占い?
 暗闇の中で
 フェイトちゃんは変態さんなの?
 手を繋いで
 王子様とお姫様のお祭り
 想いと想い

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