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魔法少女リリカルなのはCHRONICLE 第三章「聖王の福音」(7)
 遅くなりましたが第三章その7。バトル突入です。そして次で終わる……はず(ぇ











     ◆


 夜の帳が世界を閉ざしても、雨音は変わらず世界に均質な旋律を奏でていた。
 闇の中、静かに降りしきる雫は、大地を叩き、排水溝を流れ、循環し、いずれまた空から降り注ぐ。そんな風にして世界はぐるぐると、同じところを回り続けている。
 それはこの箱庭に限った話ではない。元々、世界とはそんな風に完結しているのだ。どこにも辿り着けない無限のループの中で、同じ営みを繰り返し続けるばかり。
 ――だとすれば、無限の生というものに、いかなる不自然があるだろう?
 全ては循環し、繰り返し続けるのだ。悲劇も喜劇も、何もかも。
 しかし、いずれにしても。――今、雨の中に紛れ空を翔る彼女たちにとっては、そんなことはやはりどうでもいいことだった。
 ドーム中空を翔る四つの光芒に、しかし気付く者は無い。魔力消費を抑えた飛行に、迷彩を施した彼女たちの姿は、雨の夜の闇に溶けこんでいた。
『ヴィータ、シャマル、ザフィーラ』
 将からの思念通話に、ヴィータはしかし答えない。答える意味も特に無かった。
『手筈どおりに行く。各自ぬかるな』
 それはただの確認の言葉。『わぁってら』とだけ返事をして、ヴィータは雨に煙る景色の先を見据える。夜の闇の中、人の営みの光が輝く、街並みのその先。――そこにある、一帯でもひときわ目立つ建造物。その建物が何と呼ばれているかなど、彼女たちにとっては大した問題ではない。
 重要なのは、そこにある多数の魔力反応。
 闇の書の糧となる、リンカーコアの反応だけだ。
 蒐集も既に佳境に入っている。そこにある魔力反応の総量はなかなかのものだ。一通り蒐集すれば、いよいよ闇の書の完成も目前になる。
 ――そう、それが主の望みであるから。自分たちはそれを果たすだけだ。
『ヴィータ』
 ふと、今度は別の声。ザフィーラからの思念通話だった。
『あんだよ』
『……何故、蒐集にそんなものを持ってきている?』
『――――』
 反射的に、騎士甲冑の腰のあたりをヴィータは押さえた。そこにあるのは、戦いとは不釣り合いな柔らかい感触。甲冑の下、腰のところにくくりつけてあるそれは。
『……お守りみてーなもんだ、気にすんな』
『そうか』
 盾の守護獣は、それ以上追求するつもりはなさそうだった。
 ひとつ息を吐き出し、ヴィータはもう一度甲冑の下のそれを押さえる。
 ――どうしてこれを持ってきてしまったのか、自分でもよく解らない。蒐集の邪魔にしかならないはずなのに、どうして――こんな。
 お守りというのは、咄嗟の誤魔化しだったけれど、あるいは適切かもしれない。
 ……そう、お守りだ。無論、ただの気休めでしかないが。
 何のお守りかなど、考える意味は無い。
 別に……そう、主がくれたものだから、置いてくるのが惜しかったとか……そんなくだらない理由ではないのだ。そうなのだ。
 ヴィータは思考を振り払い、視線を前に向き直る。目標地点への到達は間もなくだ。
 ――さあ、蒐集だ。今宵も果たそう、闇の書の守護騎士としての責務を。
「行くぜ、グラーフアイゼン」
《Ja》
 ヴィータの手に顕現する鉄槌。打ち据える雫も、鈍色は意に介することなく。
 そして、四つの光芒は、音もなく雨の中を翔けていく。
 ただ、その目的を果たすためだけに。


     ◇


 同日、午後10時23分。

 セリカ・ヘンリットは、給湯室でコーヒーの準備をしていた。
「よし、これでOK、と」
 ソーサから落ちる黒色の液体を眺めつつ、ひとつ息をつく。いつもより、少しは美味しいコーヒーになっているだろうか。せっかくアメリアから淹れ方のコツを教えてもらったのだから、そうであってほしい。
 四つのカップを用意して、お湯で温める。クライドと、アメリアと、ヴォルツと。それから……ビュートの分。喜んでもらえると、いいんだけど。
 みんな、事件を無事に解決するために頑張っているのだ。自分が手伝えることなんて、ほとんど無いから、せめてこのぐらいは。……そんなことを思う。
 ほどなく、充分な量のコーヒーが溜まり。温まったカップにそれぞれ注ぐと、ふくよかな香りが鼻腔をくすぐった。うん、良い感じかもしれない。
 戸棚からお菓子も取り出して、一緒にトレイに乗せる。準備は万端、あとは冷めないうちにみんなのところへ運ぶだけだ。
 鼻歌交じりに、セリカはそのトレイを持ち上げ、給湯室を出ようとし、
 ――突然鳴り響いた警報が、トレイの上のコーヒーを、床にまき散らした。


     ⇔


 ヴォルツ・ラウムは、西塔5階の一室で、眠る娘の顔を眺めていた。
「……呑気なもんだよなぁ、子供はよ」
 傍らのドゥーラに語りかける。黒い狼はただ沈黙したまま、その場に伏していた。
 ベッドで手を繋いで眠る、アイシスとシエナ。そのあどけない寝顔は、どこまでも平和で。――それこそ、自分が護り抜かなければならないものだ。
「とうさま……」
 不意にアイシスに呼ばれ、起こしてしまったかと思ったが、どうやら寝言だったらしい。苦笑してヴォルツは、その髪をそっと撫でた。
「大丈夫だ。父様はちゃんとここにいるからな?」
 その手の感触が心地よいのか、アイシスはどこか気持ちよさそうに身をよじって。
 大丈夫だ。アイシスとシエナはここにいる。手の届く距離にいる。
 ――だから、何があったとしても、護るのだ。コロナの残した、この宝物を。
「おし、んじゃドゥーラ、あとは任せたぜ」
 立ち上がり、狼に声をかける。委細承知、と言わんばかりに頷くドゥーラに、ヴォルツはニヤリと笑い返して、
 ――まるで、そのタイミングを見計らったかのように。
「…………っ、来やがったか!」
 この部屋の警報機は切られていたが、ドアの向こうから疑いようもなくその音は響いていた。――襲撃を告げる、警報が。
 ある意味では狙い通りに、奴らはここに来た。それを最悪にしてはならない。僥倖にしなければならない。それを成し遂げるために、この力はある。
「いくぜゲイボルグ、守護騎士退治の第二ラウンドだ!」
 部屋を飛び出し、警報の鳴り響く廊下をヴォルツは駆ける。
 その顔に、獰猛な戦士の笑みを浮かべて。


     ⇔


 クライド・ハラオウンとアメリア・リミエッタは、聖堂内の監視室に詰めていた。
 防犯用の映像と、聖堂周辺の魔力反応の探査。それらが随時、モニターに映し出されていた。通常の聖堂スタッフに加え、エスティアのクルーも協力して監視にあたっている。
 守護騎士たちの力は前回の第三ドームでの件で把握済みだ。それに対応するための罠も、色々と張りめぐらせてはいる。――無論、それらが徒労に終わるに越したことはないのだが。
「艦長、どうぞ」
「ああ、ありがとう」
 いつも通りに、差し出されるアメリアのコーヒー。そのことに安堵を覚えつつ、アメリアの淹れるコーヒーの爽やかな苦みに、クライドは息を吐き出した。やはり、自分で淹れたものよりも、アメリアのコーヒーが数段上だ。
「ところで、艦長」
「うん?」
「――あたしが居ない間に、騎士ヴォルツや騎士ビュートと何かありました?」
 その問いかけに、クライドは微かに眉を寄せる。……あったと言えば、あった。昨晩のあの、口論に近いやり取り。とはいえ、クライド自身としてはそれを引きずっているつもりは無かったのだが、やはりどこか態度に出ていただろうか。
「……少し、な。事件に関する見解の相違があって、議論しただけだ」
「そうですか。まあ、大したことじゃないならいいんですけど」
 あまり納得していない様子で、アメリアは頷く。敢えて隠すわけではないが、アメリアに相談したからといって、クライドとヴォルツの間で歩み寄れる類の問題でもない。
 今起きているこの事件を解決するという目的は同一。ヴォルツだって、安易に犯人を殺してしまえばいいと言ってるわけではない。あくまで犯人を無事に確保して、犠牲無く事件を終わらせることが最善なのだから――そのために力を尽くすだけだ。
「……もう一杯、くれないか」
「了解です」
 空になったカップを受け取り、アメリアは立ち上がる。その背中を何となくクライドは見つめ、小さく息をつき、
 同時、唐突に静寂を打ち破る警報が鳴り響いた。
「高速接近する魔力反応確認! ――正面から来ます!」
 エスティアクルーのオペレーターが声をあげる。考えるまでもない、守護騎士だ!
「騎士ビュート、守護騎士が来る! 正面だ!」
 咄嗟にクライドは通信を飛ばす。魔力反応はもう目の前だ。発見が遅れたのは事実だが、手遅れではない。迎撃する!
「アメリア・リミエッタ執務官、出ます!」
 敬礼、そしてアメリアも走りだす。その背中を見送り、クライドはモニターを見つめて、その拳をぎゅっと握りしめた。――今度は、逃がしはしない。


     ⇔


 ビュート・グラウンは、聖堂敷地内の見回りに正門近くを歩き回っていた。
 現在、北部第一聖堂は三重の警戒網を敷いている。通常の機械的な監視に加えて、第五師団の騎士たちによる見張り、そして――ビュートの召喚虫、チェイサーによる監視だ。
 基本的に不可視であり、主がその視覚情報を共有できるチェイサーは、警戒対象が視認可能である限り非常に優秀な監視役であると言える。そんなわけで、現在は主に敷地の外周をチェイサーが飛び回っていた。
 とはいえ、マルチタスクで処理するにも、百匹近いチェイサーの視覚情報を一度に受け取ってはさすがにビュートもパンクしてしまう。そんなわけで、ヴォルツやクライド、アメリアといった面々にもチェイサーの主を分担してもらっていた。主を移したチェイサーの視覚情報も、召喚者であるビュート自身は受け取ろうと思えば受け取ることが出来る。要は、情報処理の効率化ということだ。
「……今のところ異常は無さそう、か」
 呟き、ビュートは雨空を見上げた。薄いバリアを張っているので、外に出ていても雨に濡れることはない。降りしきる雫は、ビュートを避けて地面を濡らしていく。空は闇に覆われて、月も星も見えなかった。
 ――闇、か。
 ふと、前夜のクライドの言葉を思い出す。この事件が教会の一部勢力による自作自演ではないか、という推察。……あのときは別に、それに腹を立てたわけではなかった。教会に関わって長い身だ、聖王教会が清廉潔白な一枚岩の組織でないことぐらいは解っている。権力闘争があり、裏側に隠された何かがあり、どこまでが真実か解らない噂だけが一人歩きする。組織とはそういうものだ。そのぐらいは解っている。
 だが――解っているというだけで、思考停止している自分がいるのは、否定できなかった。教会の暗部の存在を理解していても、その暗部について詳しく考えたことはあっただろうか。自分の信仰や、生きる場所の価値を見失うのを恐れて、目を背けていた部分は無かっただろうか?
 闇をえぐり出せばいいというものではない。さらけ出すことで、誰も幸福にならない暗部というものもある。……そんな思考も、あるいは逃げなのかもしれないが。
 溜息をひとつ吐き出し、ビュートは前に向き直った。集中しなければ。いつ襲撃があってもいいように、しっかりと、
 ――その思考を断ち切るように、通信が割り込んだ。
『騎士ビュート、守護騎士が来る! 正面だ!』
 緊迫したクライドの声に、ビュートは咄嗟に聖槍を握り直した。正面? 来るとすれば、人的警備の難しい上空からだと思ったが――正面から?
 幸いというべきか、正門の方向からならここで待ちかまえられる。周囲の騎士たちに指示を飛ばし、ビュート自身も聖槍を構え、
 ――戦いの開幕を告げたのは、唸りをあげて地面を抉った巨大な鉄球。
 それは正門の結界を破壊し、爆散して設置していたトラップごと地面を吹き飛ばす。
 そして、その向こうから現れるのは、単身突っ込んでくる紅の鉄騎!
 単騎、ということはこれも陽動、本命は別の箇所から、
「オラアァァァァァァッ!!」
 振りかざされる鉄槌は、一切の迷い無く、ビュートめがけて吶喊してくる。
 障壁が突端を受け止め、火花を散らした。耳障りな音をたてて、障壁が軋む。
 魔力の煌めきを挟んで、こちらを睨み据えるのは、前回対峙した幼き守護騎士。
「はッ!」
 聖槍を振るい、弾くように距離を取る。周囲を騎士たちが一斉に取り囲む中、ただ対峙した鉄槌の騎士は、凶暴な視線をビュートに叩きつけていた。
 その視線を悠然と受け止めて、ビュートもまた戦意をこめて聖槍を構え直す。
「口上はもういいでしょう。――今度こそ、あなたを拘束します。闇の書の守護騎士」
 ビュートの言葉と同時、一斉に少女へと向けられる騎士たちの刃。
 だが、それも意に介す様子すらなく、少女はその鉄槌を振り上げた。
「――うっせぇ、黙って蒐集されやがれ!」
《Flammeschlag》
 虚空を切り裂き、地面へと叩きつけられる鉄槌。――そして。
 炎が、降りしきる雨すらもかき消して、聖堂の壁を紅に照らし出した。


     ◆


「――罠、か」
 上空から聖堂を見下ろし、ザフィーラは独りごちた。
 正門から突入したヴィータの対処に、騎士たちが動いている気配が伺える。しかしそれにしても、上空の人的警護が皆無なのは明らかに不自然だ。
 だとすれば――聖堂上空は設置型のトラップの宝庫と見ていい。巧妙に隠されたそれらの具体的な位置や数までは解らないが、上空から安易に突入したのでは到底聖堂までたどり着けない程度には張り巡らされているのだろう。
 ならば、それを破るのが盾の守護獣たる己の務め。
 守護騎士たちの盾となり、その障害を排するのが、自分に課せられた役割だ。
 拳を握り直し、ザフィーラは宙を蹴る。刹那、中空に煌めく魔力の輝き。
 そして次々と顕現する魔法陣から、魔力の鎖がザフィーラへと迫る。
「させんッ!」
 ザフィーラは両腕を振るった。顕現する白色の魔法陣から、魔力の塊が爆風となって噴き上げ、迫るバインドを飲みこんで吹き飛ばす。――このまま突破する!
 だが、次の瞬間。
「ッ!」
 ザフィーラの視界を、三つの影が走り抜ける。それは雨の中を切り裂いて、ザフィーラの両腕の傍らを通り過ぎ、
 ――同時、突如顕現した魔力の鎖が、ザフィーラの両腕を絡め取っていた。
「捕まえたっ――」
 声に、ザフィーラは見やる。己の両腕を絡め取ったバインド、その主を。
 その姿には、見覚えがあった。――前回、シャマルを拘束していた、あの女魔導師か。 魔力の鎖が軋む。なかなか強固なバインドだ。そう簡単に砕けるものではない。
 ――だが、それでいい。
『シグナム!』
『応ッ!』
 ザフィーラの念話に、短く答える将の声。
 そして、ザフィーラがこじ開けたトラップの隙間をくぐり抜け、突っ込む烈火の将!
「レヴァンティン!」
《Jahowl!!》
 歓喜を叫ぶように、白皙の刃が唸りを上げて炎を纏い、目を見開いた女魔導師の元へ、容赦なくその切っ先が振り下ろされ――
「そう何度も、同じようにやられるもんですかっ」
 刹那、レヴァンティンを握る右手に絡みついた三本目の魔力の鎖が、刃の動きを封じた。
「っ!」
 ザフィーラの両腕と、レヴァンティン。三つを同時に拘束した、三機のブーメラン型デバイスは、不規則な軌道を描いて主――アメリアの元へと戻る。
 それとともに、ザフィーラとシグナムを取り囲む騎士たち。包囲して足を止めに来たか、とザフィーラは奥歯を噛んだ。たとえ何騎か落とされようと、蒐集する暇は与えないというわけだ。
 シグナムの方をちらりと見やる。右手に絡みついた魔力の鎖を振りほどこうとして、その意外な強度に眉を寄せていた。レヴァンティン自体が拘束された状態では、シグナムの繰り出せる攻撃は著しく減少する。両腕を拘束されたザフィーラと合わせ、実に的確な拘束だった。
 ――だが、それだけでは、まだ守護騎士を止めるには不足。
 油断なくこちらを見据えるアメリアを睨み返し、そしてザフィーラはもうひとりの騎士の名を呼んだ。この場に居ない、守護騎士最後のひとりを。
『――シャマル!』


     ⇔


 クレセントナイトの描く軌跡が、そのまま魔力の鎖となって守護騎士を戒める。
 そのままバインドは中空に固定され、アメリアの手の中に帰還する三機のブーメラン。そして眼前には、両腕を絡め取られた褐色の青年と、その刃を戒められた女騎士が残る。
 まずは拘束の第一段階に成功。アメリアは心の中だけで息をついた。
 ――しかし、まだこれで無力化できたわけではない。
 クレセントナイトを構え直し、アメリアは思案する。一旦拘束できたとはいえ、事実上二対一であることに変わりはない。今の拘束を破られる前に、無力化する必要がある。
 空中戦であるから、飛行能力の無いヴォルツは無理だ。ビュートは正門の方で別の守護騎士と戦っている。――となれば。
『艦長!』
『解っている、すぐに向かう!』
 念話に即座に応えるのは、言うまでもない、クライドだ。
 指揮官であるクライドが持ち場を離れるのは本来問題だが、この場合は別だ。とかく、目の前の守護騎士たちを確保するのが最優先事項である。となれば、総合AAAのクライドは後方で待機させておくべき戦力ではない。
 ――ともかく、もう何重かに拘束をかけておくべきだ。アメリアは再びクレセントナイトと放とうと、ザフィーラとシグナムに向かって両腕を構え、

 何者かの手が、その足首を掴んだ。

「な――ッ!?」
 全く予想だにしないその感触に、狼狽し振り返ったアメリアが見たのは。
 虚空から生えた手が、自分の足首をしっかりと握りしめている様。
 ――しまった、守護騎士の四人目、ハリアーのリンカーコアを抉った空間転送魔法、
《Lauter Schrei》
 状況を把握しきるよりも、足首を掴んだ腕が、そこから魔法を展開するのが先だった。
「――――――ッ!!」
 次の瞬間、電流を流されたような衝撃が全身を突き抜け、アメリアは声にならない悲鳴をあげた。意識が明滅し、魔力構築が崩壊する。
 触れた相手の感覚器に干渉し、擬似的な痛覚や衝撃を与える魔法、ラオターシュライ。それを食らわされたのだと、アメリアが理解する暇など当然あるはずもなく。
 ただ、激痛に明滅する視界でアメリアが見たのは、
 ――こちらに振り抜かれるザフィーラの拳。
「レヴァンティン!」
《Schlangeform》
 そして、アメリアの身体が吹き飛ばされるとの、拘束を脱したシグナムが、連結刃と化したレヴァンティンで周囲の騎士をトラップごと薙ぎ払うのが、ほぼ同時だった。


     ⇔


「二班はビュートと一斑の援護に回れ! 四班は上階だ、やられんなよ!」
 駆け回る騎士たちに指示を飛ばしつつ、ヴォルツは小さく舌打ちした。
 裏手から来るかと思った守護騎士たちだが、正門を陽動に上空から来たらしい。正門ではビュートが、上空ではアメリアが迎撃に当たっている。裏手側に回っていたヴォルツは出遅れる格好になっていた。そもそも正門側はともかく、上空では飛行能力の無いヴォルツにはどうしようもない。
「提督殿、こっちゃビュートんトコに回るが、上空の連中は任せていいか!?」
『こちらもそのつもりです、お願いします!』
 クライドの返事に、おっしゃ、とヴォルツはゲイボルグを握り直し走りだす。前回戦ったあの女騎士は上空の方から攻めてきているらしいので、再戦といかないのがいささか残念ではあったが、この状況でそんな悠長なことを言っていられるはずもない。
「四班と七班を上階に回した、ウチの部下ども、やらせんなよ!」
 クライドへそう告げ、ヴォルツは聖堂の廊下を走り――
『――騎士ヴォルツ!』
 そこに割り込んだ通信に、走りながらヴォルツは顔をしかめる。アメリアだ。
「どーした、執務官殿!」
『すみません――突破されました! 守護騎士の一騎、女剣士が、西塔7階から聖堂内部に突入――』
 その言葉に、ヴォルツの足が止まる。眉間に刻む皺を深くして、ヴォルツは叫んだ。
「……ちょっと待て、今なんつった!? 西塔って言ったのか!?」
『はい、西塔7階から、守護騎士が――』
 最後までアメリアの言葉を聞くこともなく、ヴォルツは通信を切ると、踵を返して全速力で走りだした。――西塔へ向かって。
「よりにもよって、冗談じゃねぇぞ……!!」
 西塔。そこは、あの警報の鳴り響いたとき、ヴォルツのいた場所だ。

 即ち――その5階には、ふたりが、いる。

「アイシス、シエナぁっ!」
 西塔の一室に居るはずの、娘の名前を叫び――ヴォルツは駆けた。全力で。


     ◇


 目を覚ましたのは、アイシスの方が先だった。
 暗闇の中目を擦り、ベッドから起きあがる。傍らのシエナを揺り起こすと、シエナも寝ぼけた顔で周囲を見回した。
 アイシスもまた、闇に覆われた部屋の中を見回して。――そして、そこでようやく、自分たちの意識を覚醒させたものが何なのかに気付く。
 ――外から聞こえる、大勢の人の声と、足音。
「…………っ」
 怯えたように、シエナがしがみついてくる。何かが起こっている。それも不穏で危険な何かが。――ふたりには、そのぐらいのことしか解らなかったけれど。
「……ドゥーラ?」
 ふと、何かが闇の中動く気配。ようやく暗さに慣れてきた目が、闇に紛れるような漆黒の狼の姿を見つける。
 ドゥーラはふたりを振り向くと、ここから動くな、とでも言わんばかりに一声唸って。そして――静かに部屋を出ていった。
 それを見送り、アイシスはひとつ息をつく。部屋の外からはまだ、騒がしい声が響き続けている。それはだんだん、近付いているようにも思えた。
「とうさま……」
 シエナが怯えた声で呟き、アイシスも思い立った。――そうだ、父様がいるはずだ。
 それを考えたら、急に心強さが増した気がした。だってそう、ここには父様がいるのだ。この街の平和を守る、立派な騎士の父様が。だから――何が起こったって、大丈夫なのだ。父様が必ず守ってくれるのだ。
「だいじょうぶ、シエナ。とうさまが、まもってくれるよ」
「……うん」
 シエナをぎゅっと抱いて、アイシスは囁く。シエナは涙目だったけれど、ごしごしとそれを擦って、こくりと頷いて、

 ――刹那、人の足音と声が僅かに遠ざかり、
 次に、ドアの向こうから聞こえたのは――耳障りな、獣の悲鳴。

「…………っ!」
 シエナが悲鳴を飲みこんで、アイシスにしがみつく。アイシスも息を飲んで、ドアを振り向いた。……さっき出ていった、ドゥーラだろうか?
 不安げな視線で見上げるシエナに、アイシスはひとつ頷いて。手を握りしめて、ふたりはベッドから降り立った。冷たい床に、ぺたぺたと足音を鳴らして、ドアへと歩み寄り、
 ――外から、物音らしきものは聞こえず、
 ふたりは小さく頷き合って、そっと、ドアを開けて、

 目の前にあったのは、血溜まりの中に横たわったドゥーラと。
 その身体からリンカーコアをえぐり出す、紅紫色の女騎士。

 女騎士が、こちらを振り向いた。
 その冷徹な視線に射抜かれて、ふたりは声をあげることも出来ず。
 血に濡れた女騎士の手が、携えた白皙の刃を握り直し。
 アイシスとシエナは、ただ呆然と、こちらに一歩を踏み出す影を見上げて、

「ウチの、娘にッ、手ぇ出してんじゃねえええええええええッ!!」

 轟き渡るような叫び声、そして暴風のように駆け抜ける影が、女騎士を弾き飛ばした。
 数度床を転がり、即座に体勢を立て直す女騎士。そして、彼女を弾き飛ばした影が、荒く息を吐き出して――アイシスとシエナの方を、振り向く。
 それは、ふたりの待ち望んでいた人の姿。――父の、姿。
「アイシス、シエナ、ふたりとも逃げろッ!」
 鋭い声で叫ぶヴォルツに、アイシスは頷き、シエナの手を引いて走りだした。
「とうさまっ――」
 その最中、シエナが小さくあげた声に。
 ヴォルツは、いつものように不敵に笑って、ぐっと親指を立ててみせた。


     ⇔


 走り去っていくふたりの背中を見送り、ヴォルツは手近な騎士へと通信を飛ばす。求めるのはアイシスとシエナの保護だ。それさえ果たせば――あとは。
 ゲイボルグを握り直し、それから足元に横たわる漆黒の狼を見やる。血溜まりに伏したドゥーラだったが、震える足でまだ起きあがろうとしていた。
『ビュート、ドゥーラが』
『解ってます――』
 飛ばした思念通話に焦った声で返事があり、それから召喚魔法陣が展開。傷ついたドゥーラの姿は魔法陣の中に消えた。送り返されたのだ。思念通話にはそれ以上のレスポンスは無かった。向こうもしんどそうだ。
 ――ともかく、これで後顧の憂いは断った。
「さぁ――リターンマッチといこうかい? 守護騎士――いや、剣の騎士シグナム」
 その顔に不敵な笑みを浮かべ、ヴォルツはゲイボルグを構える。
 眼前、ヴォルツに弾き飛ばされた女騎士は、しかしダメージを感じさせない動作で数歩こちらに歩を進め――その腰の刃を鞘から抜き放った。
 窓の外、夜天に浮かぶ月が、ひどく鮮やかな光で聖堂廊下を照らし出す。
「――参る」
 開戦の合図は、ただシグナムの呟くようなその一言のみ。
 そして、月光の照らす廊下に、白皙の刃と三叉の聖槍が火花を散らした。



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| 浅木原忍 | 23:41 | comments(5) | trackbacks(0) |
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Comment
安寧を切り裂いて、大バトルに突入ですな。
戦闘の結果如何によってははてさて、この先どうなることやら。
何はともあれ、続きが楽しみであります
Posted by: 緑平和 |at: 2008/02/24 2:00 AM
やっぱりザッフィーが格好いいなぁ、盾の守護獣の面目躍如という感じですね。そしてヴィータいじらしいよヴィータ。
正直どちらも応援したい所です。どうなる事やらー
Posted by: T |at: 2008/02/24 11:51 AM
「ウチの、娘にッ、手ぇ出してんじゃねえええええええええッ!!」
 カッコ良すぎる。
 頑張れパパァーッ!!
Posted by: チャティ |at: 2008/02/24 1:18 PM
あちこちに死亡フラグを振り撒き、万を辞して決戦の幕が上がりましたな。
AC5を今ごろやってる自分には、これがなのはワールドのTHE UNSUNG WARに思えてならないです。本編では光の当たらなかったこの悲劇は、どんな軌跡をたどっていったのか、物語の佳境、楽しみにしています。
にしても、どうして二次創作になると、湖の騎士さんと盾の守護獣さんが異様に輝いて見えるんでしょうね?
Posted by: JollyRoger |at: 2008/02/24 2:46 PM
>緑平和さん
 この戦いが全ての運命の分かれ道。次回をどうぞお楽しみにw

>Tさん
 ノアとの交流ではヴィータがメインなので、他の守護騎士たちには戦闘で頑張ってもらおうと思いました(´・ω・`)
 ヴィータのツンデレがこの戦いでげふんげふん。次回をお楽しみにw

>チャティさん
 娘を守るため身体を張る、親父というのはそうでなければ(ぇ

>JollyRogerさん
 ザフィとシャマルは実際バトル書いてると便利なんですよ色々出来るのでw
 語られざる悲劇の軌跡は、どうぞ次回をお楽しみにー。
Posted by: 浅木原忍 |at: 2008/02/24 10:37 PM








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『古書店鈴理庵の暗号 少女秘封録』(17/3/26 東京秘封新刊)
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『こちら秘封探偵事務所 永夜抄編』(16/12/29 C91新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 萃夢想編』(16/8/13 C90新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 妖々夢編』(16/5/8 例大祭新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 紅魔郷編』(15/12/30 C89新刊)
とらのあな メロンブックス



DL頒布中作品

『ひふ〜ふ -秘封×婦婦-』
メロンDL BOOK☆WALKER
完売、DL販売のみ


『レトロスペクティブ酉京都
少女秘封録公式ガイドブック』

メロンDL
完売、DL販売のみ


同人誌の委託はこちらにお世話になってます。




このサイトはくろまくみこ(霊夢×レティ)の普及を目論んでいます。

東方SSインデックス

長編
【妖夢×鈴仙】
うみょんげ!(創想話・完結)
 第1話「半人半霊、半熟者」
 第2話「あの月のこちらがわ」
 第3話「今夜月の見える庭で」
 第4話「儚い月の残照」
 第5話「君に降る雨」
 第6話「月からきたもの」
 第7話「月下白刃」
 第8話「永遠エスケープ」
 第9話「黄昏と月の迷路」
 第10話「穢れ」
 第11話「さよなら」
 最終話「半熟剣士と地上の兎」

【お燐×おくう】
りん×くう!(完結)
 ※スピンオフなので、できれば先に『ゆう×ぱる!』をどうぞ。
 1 / 火焔猫燐
 2 / 霊烏路空
 3 / 火焔猫燐
 4 / 霊烏路空
 5 / 古明地さとり
 6 / 火焔猫燐
 7 / 霊烏路空
 8 / 火焔猫燐
 9 / 古明地さとり
 10 / 霊烏路空
 11 / 火焔猫燐
 12 / 古明地さとり
 13 / 霊烏路空
 14 / 火焔猫燐
 15 / 古明地さとり
 16 / 霊烏路空
 17 / 古明地こいし
 18 / そして、地底の恋物語

【勇儀×パルスィ】
ゆう×ぱる!(完結)
 0 / そして、星熊勇儀の孤独
 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
 (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)
 14 / 「星熊勇儀の微睡」
 15 / 「水橋パルスィの恋心」
 16 / 「星熊勇儀の応談」
 17 / 「黒谷ヤマメの懸念」
 18 / 「星熊勇儀の懊悩」
 19 / 「キスメの不安」
 20 / 「火焔猫燐の憂鬱」
 21 / 「黒谷ヤマメの奮闘」
 22 / 「古明地さとりの場合」
 23 / 「水橋パルスィの狂気」
 24 / 「古明地さとりの思案」
 25 / 「星熊勇儀の煩悶」
 26 / 「水橋パルスィの意識」
 27 / 「星熊勇儀の虚言」
 28 / 「水橋パルスィの嫉妬」
 29 / 「星熊勇儀の決断」
 30 / 「キスメの幸福」
 31 / 「水橋パルスィの戸惑」
 32 / 「黒谷ヤマメの嫉妬」
 33 / 「古明地さとりの思惟」
 34 / 「キスメの献身」
 35 / 「星熊勇儀の愛情」
 36 / 「水橋パルスィの変化」
 37 / 「火焔猫燐の懸案」
 38 / 「星熊勇儀の失態」
 39 / 「水橋パルスィの存在」
 40 / 「星熊勇儀の審判」
 41 / 「水橋パルスィの幸福」
 42 / 「星熊勇儀の願い」
 43 / 「地底への闖入者」
 44 / 「水橋パルスィの真実」
 45 / 「星熊勇儀の幸福」
 46 / 「星熊勇儀と、水橋パルスィ」
 47 / 「地底の恋物語」

【にとり×雛】
にと×ひな!(完結)
 Stage1「人恋し河童と厄神と」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage2「厄神様へ続く道」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage3「神々も恋せよ幻想の片隅で」
  SIDE:A SIDE:B(前編)(後編)
 Stage4「秋めく恋」
  SIDE:A SIDE:B SIDE:C
 Stage5「少女が見た幻想の恋物語」
  (1) (2) (3) (4)
 Stage6「明日晴れたら、雨は昨日へ」
  (1) (2) (3) (4)

東方創想話・SSこんぺ投稿作

【少女秘封録】
 真昼の虹を追いかけて
 ヒマワリの咲かない季節
 闇色メモリー
 2085年のベース・ボール
 スタンド・バイ・ユー
 睡蓮の底
 遠回りする傘

【自警団上白沢班の日常】
 折れた傘骨
 おおかみおんなと人魚姫

【探偵ナズーリンシリーズ】
 説法の時は出たくない
 腹の中

【星ナズ】
 貴方のための探し物
 性別とかどうでもいいじゃない
 ナズーリンを縛って目の前にチーズをぶら下げたらどうなるの?

【稗田文芸賞シリーズ】
 霧雨書店業務日誌
 第7回稗田文芸賞
 第6回稗田文芸賞
 第8回稗田文芸賞・候補作予想メッタ斬り!
 第8回稗田文芸賞
 第9回稗田文芸賞
第10回稗田文芸賞

【狐独のグルメ】
<Season 1>
 「人間の里の豚カルビ丼と豚汁」
 「命蓮寺のスープカレー」
 「妖怪の山ふもとの焼き芋とスイートポテト」
 「中有の道出店のモダン焼き」
 「博麗神社の温泉卵かけご飯」
 「魔法の森のキノコスパゲッティ弁当」
 「旧地獄街道の一人焼肉」
 「夜雀の屋台の串焼きとおでん」
 「人間の里のきつねうどんといなり寿司」
 「八雲紫の牛丼と焼き餃子」
<Season 2>
 「河童の里の冷やし中華と串きゅうり」
 「迷いの竹林の焼き鳥と目玉親子丼」
 「太陽の畑の五目あんかけ焼きそば」
 「紅魔館のカレーライスとバーベキュー」
 「天狗の里の醤油ラーメンとライス」
 「天界の桃のタルトと天ぷら定食」
 「守矢神社のソースカツ丼」
 「白玉楼のすき焼きと卵かけご飯」
 「外の世界のけつねうどんとおにぎり」
 「橙のねこまんまとイワナの塩焼き」
<番外編>
 「新地獄のチーズ焼きカレーと豚トロひとくちカツ」 NEW!!

【その他(そそわ無印・こんぺ)】
 記憶の花
 帽子の下に愛をこめて
 レイニーデイズ/レインボウデイズ
 或る人形の話
 インビジブル・ハート
 流れ星の消えない夜に
 或る男の懺悔
 天の川の見えない森で
 花の記憶
 時間のかかる念写

同人誌全文公開(pixiv)

 『流れ星の消えない夜に』
  (1) (2) (3)

 『るな×だい!』
  (前編) (後編)

東方野球in熱スタ2007異聞
 「六十日目の閻魔と死神」
 「グラウンドの大妖精」
  (前編) (中編) (後編)
 「神奈子様の初恋」
 「May I Help You?」
 「決戦前の三者会議」
 「夏に忘れた無何有の球を」
  (前編) (後編)
 「月まで届け、蓬莱の想い」
 「届く声と届けるものと」
 「魔法使いを見守るもの」
 「夏に雪桜は咲かないけれど」
  (1) (2)
 「星の光はすべて君」
 「さよならの代わりに」
  (前編) (後編)
 「野球の国、向日葵の妖精」
  (1) (2) (3) (4)
 「わりと憂鬱な霊夢の一日」
 「猫はどこだ」
 「あなたの人生の物語」
  (1) (2) (3) (4)
  (5) (6) (7) (8)
 「完全なアナタと不完全なワタシ」
 「伝えること届けること」
 『東方野球異聞拾遺 弐』
  (1) (2) (3)


艦これSSインデックス(pixiv)

【第六戦隊】
 ワレアオバ、ワレアオバ。
 衣笠さんは任されたい
 刻まれない過去
 古き鷹は光で語りき NEW!!

【響×電】
 Мой кошмар, нежность из вас

なのはSSインデックス

長編
魔法少女リリカルなのはBURNING

【BURNING AFTER】
 祝福の風と永遠の炎
 フェイトさんのお悩み相談室
 それは絆という名の――
 王子様とお姫様と黄昏の騎士のわりと平和な一日
  (前編) (中編) (後編)

魔法少女リリカルなのはCHRONICLE
魔法少女リリカルなのはCRUSADERS

中編
 ストラトスフィアの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

 プラネタリウムの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

短編
【フェイト×なのは】
 キミがくれる魔法
 たまに雨が降った日は
 キミが歌うボクの歌
 お嫁さんはどっち?
 願い事はひとつだけ
 君がここに生まれた日
 stay with me
 私がここに生まれた日
 ハラオウン家の家庭の事情「エイミィさんのお悩み相談室」
 WHITE SWEET SNOW
 冬、吐息、こたつにて。

【アリサ×すずか】
 はじめての××
 TALK to TALK
 少し歩幅が違う分
 好きな人が、できました。
 おとぎ話は目覚めた後にも after
 DOG×CAT?(プレ版)
 第97管理外世界における、とあるロストロギア関連事件に付随した何か(仮)
 9×19=171...?
 Feline days
 貴方の花の名前
 超短編シリーズ

【八神家】
 ある日の八神さんち(メロドラマ編)
 ある日の八神さんち(家族計画編)
 ある日の八神さんち(ホラー編)
 You are my family
 魔導探偵八神はやて「アイスはどこへ消えた?」
 届け、あなたがくれた空に。
 朧月夜の銀色に

【クロノ×エイミィ】
 ハラオウン家の家庭の事情「クロノ・ハラオウンはロリコンなのか?」

らき☆すた

【かがみ×つかさ】
 Sleeping Beauty?
 夢見てた、夢

投稿SSインデックス

投稿規定

「なのはBURNING」三次創作

【沈月 影さん】(影ラボ
 魔法少女リリカルなのはFROZEN
 予告編
 第1話「流転 -Returning End-」
  (1) (2) (3) (4)

【てるさん】(HEAVEN
 ユグドラシルの枝(完結)
  (1) (2) (3) (4) (5)

【緑平和さん】(PEACE KEEPER
 その右手に永遠を

短編

【kitさん】(pure heart
 好き、だから

【mattioさん】
 The parting of the ways
 みんなで奏でるボクの歌
 ボクは親友に恋をする
 白い悪魔事件―なのはは罪な女のコ?なの―
 か け お ち
 約束の桜〜ダイヤ〜
 月剣〜つるぎ〜のち陽盾〜たて〜
 青に魅せられた私―Moondust…―
 ハート オブ エース―AMBITION―
 わたしの日溜り
 春の日、とあるカップルのとある時間のつぶし方
 少し角度が違う分
 大胆はほどほどに
 そして二人は時を忘れる
 注意報「あま風に御用心」
 一番守りたいもの、それは――
 ひっかかって。
 キミのいない平日は
 最近の翠屋において甘い物が売れない理由、それは――
 バカップル法第○条第×項「うっかりは無罪なり」
 正月、とある五人のとある年明けの過ごし方
 スキー大好き! って大好きななのはが言ったのでつい私も好きだし得意だと言ってしまいました。
 親友>恋人・・・?
  ―前夜なの―
  ―臨戦なの―
  ―結末なの―
 桜〜なのは〜の舞う季節―Prince of ・・・―
  予告編 本編
 天使に誓うラブレター
  予告編 本編
 「アツい日」シリーズ
  アリサ先生のアツい一日
  それぞれのアツい午後
  アツかった日の後日。
  アツくない場所で
  アツい日は季節を越えて
  アツみの増した写生会
  アツ力のかかった一日
 木の葉が紅く染まる頃
  (1) (2) (3)

【ぴーちゃんさん】(P'sぷろじぇくと
 ワガママのススメ
 おとぎ話は目覚めた後で

【鴇さん】(It flows.
 
 遠くない未来
 贈り物〜blessing happily〜

【伊織さん】(伊織の詞認筆
 ハラオウン家家族会議
 ケーキより甘い思い出
 八神家家族相談室

【maisyuさん】(ぐったり裏日記
 キミの呼びかた
 素直なキモチ
 この星空の下、貴女と二人

【隅田さん】(NooK
 四つ葉のクローバーを、君に。

【沈月 影さん】(影ラボ
 Pleasure, into the Rain

【クロガネさん】(クロガネの間
 理想な人は?

【フィールドさん】
 The honey holiday
 Dangerous Shower Time

【霧崎和也さん】(Kの趣味部屋
 祝福の花

【HALさん】(交差幻想
 コイメツ

【月翼さん】
 秘密のrouge

【tukasaさん】
 名前を呼んだ日

【フェルゼさん】(Empty Dumpty
 夜長の行き先
 Their party's never over.
 彼女たちのフーガ

【シン・アスカさん】
 メリッサの葉に…

【結さん】
 青い空の下で

【tanakaさん】部屋の隅っこで小説なんかをやってみる
 君が見てくれているから/新年
 知らぬ間に
 なのはさん争奪戦
 いたずらなお姫様
 お願い
 海と水着と……
 何年経っても変わらぬ関係
 越えられない壁
 小さくてもなのはさん
 思春期なんです
 手相占い?
 暗闇の中で
 フェイトちゃんは変態さんなの?
 手を繋いで
 王子様とお姫様のお祭り
 想いと想い

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