Entry: main  << >>
魔法少女リリカルなのはCHRONICLE 第三章「聖王の福音」(5)
 大変お待たせしました(´・ω・`) 第三章その5です。あと3回の予定……。










     ◆


 受け取って、くれた。
 笑顔は見られなかったけれど。……差し出したものを、受け取ってくれた。
 廊下をぱたぱたと走りながら、ノアは笑みがこぼれるのを抑えられなかった。
 嬉しい、と素直に思った。ちゃんと、自分の気持ちが伝わったのかどうかは解らないけれど、ともかく――ヴィータは、受け取ってくれたのだ。主から差し出されたぬいぐるみを。主からの、贈り物を。
 そのことは、ノアには嬉しかった。
 今まで拒絶され、振り払われてきた何かが、届いた気がした。
 だからノアは、嬉しくて、そのことで頭がいっぱいで――目の前に現れた影に気が付かずに、ぶつかってしまう。
「――っ」
 尻餅をつき、はっとノアは顔を上げ――そして、息を飲んだ。
 目の前にあったのは、枯れ木のような細い身体。皺だらけの手と、古びた杖。
「おお、ノア。大丈夫かい」
 父が――サイノスが、心配げに目を細め、ノアへと手を差し出す。
 ノアは、おそるおそるその手を取って立ち上がる。……見上げてみるが、父は優しげに微笑んだままで、ノアが何をしていたのか問いただそうとする様子は無かった。
 今日の父は、機嫌が良い。出かけた先で気分を害するようなことも無かったようだ。
 それを確かめて、ノアは父に笑ってみせる。するとサイノスも、微笑んでノアの頭を撫でた。固く骨張った手の感触に、ノアは目を細める。
 ……そう、こんな風に。
 笑って、頭を撫でてあげられたら、きっと。
 きっと――今の自分のように、守護騎士たちも、優しい気持ちになれるはずだ。
 そうしてあげたい。……そうしてあげられたら、きっと立派な主になれる。
「良い子にしていたかね?」
 父の問いに、ノアは一瞬だけ逡巡し、それからこくりと頷いた。
 ……ヴィータのところに行っていたことに、父が気付いていないなら、そのままにしておいた方がいい。わざわざ父の機嫌を損ねることもない。
「そう、ノア。お前がちゃんと、私の言うことを聞いて、良い子にしていれば、お前も一緒に楽園へ行けるのだ。楽園はもうすぐ、もうすぐなのだから――」
 また、楽園。何度語られたかも解らない、父の口癖。
 父の法衣を握りしめて、ノアは思う。
 ――その楽園には、あの子たちも一緒に連れて行けるだろうか。
 もしも、一緒に連れて行けるなら。父と、自分と、あの子たちとで、楽園で幸せに、笑い合って過ごすことが――出来るだろうか。
 それを父に尋ねはしない。父はまた怒るだろうから。だけど。
 ……父もいつか、あの子たちに笑ってくれれば、いいと思う。
 そう、父が求める闇の書の完成が果たされれば、あるいは。
 父は、あの子たちにも、笑いかけてくれるだろうか。
「どうかしたかね? ノア」
 見上げるノアの視線に、サイノスは不思議そうに目を細め。ノアは首を横に振る。
「それならノア、部屋へ戻りなさい。私はこれから大事な仕事があるから、大人しくしているのだよ」
 ぽんぽん、とノアの頭を撫で、そしてサイノスは歩き出す。
 その背中を見送っていると、いつの間にかノアの傍らに、それが現れていた。
 闇の書は沈黙のまま、ふわふわとノアのそばに浮かんでいて。
 ノアが手を伸ばすと、その腕の中にすっと収まる。
 ――ヴィータがね、ぬいぐるみを受け取ってくれたんだよ。
 心の中で語りかけた言葉に、返事はなかったけれど。
 闇の書の固い表紙を抱きしめて、ノアは小さく――笑みを、こぼした。


     ◇


 口を付けたカップが空になっていることに気付いて、クライドは溜息をついた。
「調子が狂うな……」
 呟き立ち上がると、自分で淹れた少々苦すぎるコーヒーをカップに注ぐ。
 いつもコーヒーを淹れてくれるアメリアは、今は第三聖堂の方に出張中だ。明日、捜査本部が一時的に北部第一聖堂に移るのに合わせて戻ってくる予定だが。
 仕事中、アメリアがコーヒーを淹れてくれるということに慣れすぎている自分に、クライドは小さく苦笑する。秘書でもあるまいに、いつだって彼女が自分のそばに居るわけではないのだ。いずれ艦を移り、離れる時が来る。いつのことかは解らないけれど。
「……何を考えているんだか」
 わざわざ口に出して、クライドは思考を一度振り払った。
 それから、ポケットの手帳を取り出す。表紙を開けば、挟んであるのは家族の写真だ。
 自分と、妻と、幼い息子。忙しい日々の中、3人で撮った少ない写真の中の一枚。
 ――あんたには、命に代えても護るべきものはあるかい?
 ヴォルツの言葉が不意に甦り、クライドはひとつ息を吐き出した。
 護るべきものは、ある。それは、ここに映っている自分の大切なものであり。
 それから……クライドは、手帳のページをめくる。そこには、何枚もの写真が貼られている。老若男女、様々な人々の顔。……それは、今までクライドが携わってきた事件で、クライドが護ってきた人々と――護れなかった、人々。
 違法研究施設で人体実験に使われていた子供たち。5人のうち3人を救えたが、2人を救うことが出来なかった。
 大規模召喚魔法の失敗による召喚獣暴走事件。クライドの目の前で、我が子を護って獣に喰い殺された母親がいた。クライドが護れたのは、その子供だけだった。
 不治の病に倒れた妹を救うため、運搬中のロストロギアを強奪した兄。彼を逮捕せねばならない管理局員として、クライドに出来たのは、妹の最期を看取らせてやることだけだった。
 護るべきものは、ある。
 それは、自らの大切なものと。
 ――この世界の誰かにとって、大切な、全てだ。
 世界から悲しみを無くすことは出来ない。けれど、減らすことは出来る。
 護れなかったものは、たくさんある。――けれど、護ることの出来たものも、ある。
 だからきっと、無力なこの腕でも、誰かの悲しみを減らすことは出来るはずだと。
 ――その意志を確かめるように、クライドはただ静かに手帳を閉じて。
「クライド提督、いらっしゃいますか?」
 と、ドアの向こうから声。返事をすると、見慣れた顔がふたつ、ドアを開けて現れた。
「騎士ヴォルツ、騎士ビュート」
「よ、提督殿。お邪魔するぜ」
「失礼します」
 軽く手を挙げて、ずかずかと足を踏み入れてくるヴォルツ。そんな隊長に呆れつつも、律儀に一礼してからドアを閉めるビュート。全くもってこのふたりらしい登場だった。
「どうかしましたか、こんな時間に」
「いやなに、ちょっとな」
 と、ヴォルツは懐から何かを取り出すと、クライドへ向かって放る。キャッチしたのは、透明な液体の詰まった瓶だった。……アルコール、か?
「気晴らしに一杯どうだい?」
「……いや、仕事中ですが」
「ノンアルコールだよ。さすがにいつ襲撃があるか解らん状況で酔っぱらうほど非常識なつもりは無いぜ?」
 見れば、確かにノンアルコールと書かれていた。この世界の果物を使った飲み物らしい。
「本当は執務官殿が居るときの方が良かったんだが、明日にゃ北部聖堂に移動だしな。ま、あまり遅くならん程度に、ちょいとばかり付き合っちゃくれんかい?」
「――まぁ、そうですね。気分転換も必要ですし」
「さっすが、話が分かるぜ提督殿」
 指を鳴らして、ヴォルツは手近にあった椅子に腰を下ろす。「すみませんね、隊長が勝手なこと言い出して」と恐縮しながらも、ビュートも同じく腰を下ろした。
 クライドはグラスを取り出すと、瓶の栓を開けてふたりに注ぐ。自分は注いだばかりのコーヒーが手元にあったから、とりあえずはそれで乾杯だった。
「しかし、どうしてまた急に?」
「いやなに、普段はこいつと飲んでるんだがな、事件が終わる前に一度ぐらい、提督殿と飲んでおくのも悪くねぇかと思ってな」
 ビュートを指して、ヴォルツは笑いながらグラスを傾ける。
「――仲がいいですね、ふたりとも」
「よしてくださいよ、クライド提督。この人とは縁が腐り果ててるだけです。さっさと切断して日々の無駄な責務から解放されたいと常々」
「まぁ、そうなったらビュート副長の恥ずかしい青春時代の思い出トークに花が咲くがな」
「……これって立派な脅迫だと思いませんか? クライド提督」
 露骨に嫌そうに顔をしかめるビュートに、クライドは苦笑する。誰しもあまり触れられたくない恥ずかしい過去というものはあるものだ。
「冷てぇよなぁ、この副長ってばよ。人間不信のやさぐれたガキに人生指南してやった恩人にこの態度だぜ?」
「恩人とか自分で言いますか、貴方は」
 じゃれ合いのようなそのやり取りに微笑しつつ、クライドは目を細める。――人間不信のやさぐれたガキ、か。ビュートもビュートで、色々と過去にあったのだろう。特に詮索する気は、クライドには無かったけれど。
「仲がいいといやぁ、提督殿と執務官殿もだと思うがな。奥さん泣かせんなよ?」
「――馬鹿なことを言わないでください、騎士ヴォルツ」
「冗談だって。ま、長年のコンビみたいに息が合ってんのは確かだと思うぜ?」
 半眼で睨んだクライドに、ヴォルツはニヤニヤと笑みを浮かべて返す。
 ……確かに、この調子で年中からかわれるのでは、溜息もつきたくなるかもしれない。
「つーか、アレだな。セリカも言ってたが、提督殿の嫁さんを知らん俺らにとっちゃ、どーしても執務官殿が提督殿の嫁さんに見えちまってなぁ、ビュート?」
「当たり前のように同意を求めないでください、隊長」
 すげなく返すビュートに、ヴォルツはやれやれと肩を竦めた。
「……これが、うちの妻と息子です」
 ヴォルツの持っていきたい話の方向性を察して、クライドは溜息をひとつつくと、手帳からその写真を取り出した。クライドとリンディ、クロノの三人を写した一枚。
「ほお、さすが、執務官殿に負けじと美人じゃねーか。やるねぇ」
「巡航艦の艦長なんて仕事をしてると、家を空けてばかりですがね」
「そりゃ勿体ねぇ、実に勿体ねぇなぁ。まぁ、仕事場にゃ執務官殿がいるからいいか?」
「――だから、馬鹿なことを言わないでください」
「思春期のガキじゃあるまいに、そうムキになんなよ、提督殿」
 呵々と笑うヴォルツに、クライドは小さく唸ってカップに口をつける。……コーヒーは空になっていた。思わず溜息ひとつ。
「ま、人生、護るもんがある方が張り合いもあるってもんさな」
 写真を返され、クライドは曖昧に苦笑した。――ヴォルツは、それを確かめたかったのだろうか。クライドの、護るべきものを。
「と、コーヒー空になったかい? ならほれ、提督殿も飲め飲め」
 クライドの分のグラスに、ヴォルツが勝手に注ぐ。微かにアイボリーに色づいたその液体を、クライドも傾けた。ほのかな甘みと酸味が心地よい味だった。
 喉を通り抜ける液体の冷たさを感じながら、クライドは思う。……そろそろ、色々と、この世界について突っ込んだ話をしてみるには、いい頃合いかもしれない。
「……騎士ヴォルツ、騎士ビュート」
 ひとつ間を置いて、クライドは静かに切り出す。
「ん?」
「オフレコで、おふたりにいくつか聞きたいことがあります。――聖王教会の騎士として、どうしても答えられないことならノーコメントで構いませんが」
「……おいおい、気晴らしっつっただろ? 仕事の話は止めようぜ?」
「仕事から離れてでないと、聞かせて貰えなさそうなこともありますから」
 あくまで真剣に返すと、やれやれ、と溜息をついてヴォルツは肩を竦めた。
「どーする、副長?」
「……まぁ、こちらが知っていて、話せるレベルのことでしたら。事件との関係は?」
「あるかもしれないし、無いかもしれない。――聞いてみないと判断のしようが」
「それもそうですね」
 ビュートも肩を竦めて、グラスを置いた。クライドはひとつ息を吐き出すと、確認事項を脳内で整理しながら、口を開く。
「ひとつめ。廃棄区画と、地下通路の件です。――どちらも教会は実質的にノータッチ、というのは本当ですか?」
 追放者の居住区である、廃棄されたドーム。それから、この世界の地下に張り巡らされているという、古代の通路。いずれもこのアースガルドという世界の根幹に関わるものに思えるそれらを、教会が放置しておくものだろうか?
「いきなり核心ですね。……たかだか騎士団の一騎士が、教会のそんな深い事情まで知っているとでも?」
「三卿のひとりと懇意の騎士であれば、あるいはとも思いましたが」
 クライドが視線を向けると、「俺かい」とヴォルツは首を竦めてみせる。
「そりゃま、ブレビスの旦那にゃ昔から世話になってるがな。教会の人間としての付き合いと、私人としての付き合いとは別枠だ。――俺なんぞを腹心にするほど、ブレビスの旦那も馬鹿じゃねーのは確かだぜ?」
 冗句混じりにヴォルツは返す。その答えは想定内だったので、クライドはひとつ苦笑だけを挟むと、問いかけを続ける。
「では、続けて。――元枢機卿、サイノス・クルーガーに関して」
 その名前を出した瞬間、ヴォルツとビュートが同時に反応した。
 サイノス・クルーガー。それは、リストアップされた廃棄区画の容疑者リストの中にあった名前だ。元聖王教会枢機卿であり、古代ベルカ式の継承者。有力な容疑者のうちのひとりだったが、何故彼が廃棄区画へ追いやられたのかが、伏せられていた。
「4年前、彼が教会を追われた理由は、何ですか?」
 その問いかけに、ヴォルツとビュートは顔を見合わせ。
「――聖遺物に手をつけやがったのさ。未遂だがな」
 頭を掻きながら、ヴォルツは淡々と答えた。
 聖王教会に保存されている、聖王の遺品。それは教会の秘中の秘として、教会でも本当にごく一握りの人間しか知らない場所にある。
「理由は不明だ。頑として語らなかったからな。――奴は、教会を追い出されたかったんだって見方もある。聖王信仰を失ったみたいな様子があったのは、確かだ」
「――楽園信仰との、繋がりは?」
「どっちが先かは解らん。だが、サイノスが追放された時期と、楽園信仰が広まり始めた時期が近いのは確かだ。……俺が知ってるのはその程度だな」
 険しい表情で答えたヴォルツに、クライドはひとつ唸り、
「では――サイノスが、まだ教会内部と通じている可能性は?」
「…………ゼロとは言い切れない、としか言いようが無ぇな」
 苛立たしげに、ヴォルツはグラスの中身を飲み干した。
 そして腕を組むと、ひとつ唸って言葉を返す。
「提督殿は、教会の自作自演説も考慮に入れてるってことかい?」
「――可能性がある以上は」
「ま、それも当然だわな。――だが、それで教会に何のメリットがある?」
「ええ、それが問題です。……だから、まだいくつか確認したいことがあります」
 長い話になりそうだな、とヴォルツが苦笑する。ビュートはただ沈黙のまま、クライドを見つめていた。クライドは渇く喉を一口潤して、言葉を続ける。
「この世界が楽園であり、現世での幸福を説くのが聖王教。それに対して、真なる楽園に聖王があり、その再臨を待つのが楽園信仰。――その理解で間違っていませんね?」
「……ええ、概略としては」
 ビュートが静かに頷き、クライドはひとつ吐息して間を置いた。
「騎士ビュート。私は聖王教の信徒ではありません。だから、教義をよく理解していない人間の素朴な疑問だと思ってください。教会を貶める意図はありません、本当に純粋な疑問です。――教会は、廃棄区画の存在をどう肯定しているんですか?」
「―――――」
 グラスが硬い音を立ててテーブルに置かれた。ビュートが険しい表情でクライドを見詰め、ヴォルツはただ無言のまま、腕を組んで眉を寄せる。
「このドームが、荒廃した世界から人々を護る、聖王の加護だとするなら――廃棄区画は存在自体がその加護を否定してはいませんか? そもそも、あの廃棄区画はいつ廃棄されたんですか? その記録が、一切教会に残されていないのは――」
「――そこまでにしときな、提督殿」
 厳しい声が。今までに聞いたことがないほどに鋭いヴォルツの声が、クライドの言葉を中途で遮った。
「悪いことは言わねぇ、その話はここだけにしとけ。……好奇心は猫を殺すぜ?」
「…………」
 低く、静かな声は、しかし確かな威圧感を持って、クライドの言葉を押し返す。
 触れてはならない領域。安易な好奇心で突っ込むことは致命的ですらある問題。組織が巨大になれば、必ずそういったものが生じる。世界を統治するような存在が、絶対的にクリーンかつ透明であり得るはずがない。――つまりは、そういうことだ。
「……つまり教会が、サイノス・クルーガーを通じて楽園信仰と繋がっていると? クライド提督は、そう仰りたいのですか」
「――その可能性もある、という話です。外部の人間の安易な結びつけ方かもしれませんが、闇の書事件の犯人が廃棄区画の人間だという可能性を検討すると、どうしても楽園信仰の存在が気になるんです。そこで名前の出てくるのは、元枢機卿となれば……全ては想像の飛躍にしかなりませんが」
「すみません、手洗いに行ってきます」
 クライドの言葉を遮るように、ビュートが立ち上がる。部屋を出て行くその背中を見送って、ヴォルツは大げさに肩を竦めた。
 教会の熱心な信徒であるビュートが、気分を害するのも当たり前だ。解っていて口にしたことではあるが、クライドは微かに息をつく。
「あんま気にすんなよ、提督殿。あいつだって、聖王教会が絶対的正義だって無邪気に信じてるほど、妄信的でもガキでも無いさ」
「……騎士ヴォルツ」
「サイノスが怪しいってのは、俺らも同意見だしな。ヤツはコルサ卿と同じベルカ主義者で、反管理局派の元筆頭だ。内通者が居ても不思議じゃねぇのも確かさ。……まぁ、だからってサイノスと楽園信仰を結びつけるのはちっと安易な気もするぜ? 何しろ、楽園信仰を弾圧してんのは、かつてのサイノスと同じ反管理局派の連中だしな」
 そう言ってグラスを傾けるヴォルツに、クライドはただ小さく唸り。
「その弾圧を隠れ蓑に、裏でサイノスと結託し、反管理局派が闇の書の力を使ってクーデターを起こそうとしている――などというのは、推理というより妄想ですかね」
「――――そこまで馬鹿じゃねぇと思うがな、コルサ卿も。だいいち、クーデター起こして教会乗っ取ったとして、その後どーする? 管理局と戦争でも起こすか? ……俺が言うのもなんだが、勝ち目は無ぇと思うぜ?」
「同感です。……ロストロギアの力を利用したクーデターならば、絶対に管理局は黙っていない」
「だろうよ。……一服いいかい」
 ヴォルツは煙草を取り出すと、一言断ってから火を点ける。
 吐き出された紫煙は、部屋の淀んだ空気に漂って消えた。
「とはいえ……ちぃっとばかし、真実味のある妄想だわな。旦那に相談しとくか」
「――お願いします。妄想で済めばいいのですが、そうでなかった場合、教会の奥深くの話になると、こちらからは手を出しづらいので」
「あいよ。――ま、俺らに出来るんは結局、闇の書の主をふんづかまえることだけか」
 携帯灰皿に灰を落とし、ヴォルツは呟く。クライドも無言で頷いた。
 と、そこで「失礼しました」とビュートが戻ってきた。「すみません」とひとつ頭を下げるビュートに、クライドはただ「いえ」と答える。それ以上の会話はなく、空気はいささか固くなったままで。
「そういや、提督殿。ちょいと気になったんだが」
 ふと、その空気を紛らわすように、ヴォルツが口を開いた。
「何です?」
「闇の書のことは、そっちの方が詳しいだろ。――あれって確か、破壊されると主を飲みこんで勝手に新しい主のところに転生するんだよな?」
「ええ、だから確保が難しいんですが――」
「だったら、完成前に主が死んだ場合は、どーなんだ?」
 クライドはひとつ唸る。確かに、それも有り得る話だ。何かの理由で、闇の書の完成前に主が死亡する事態が、今までに無かったとは考えにくい。……しかし。
「……残っている記録には、そういうパターンはありません。可能性としては、破壊されたときと同様に別の主の元に転生するか、それとも転生せずにその場で新しい主を選ぶか――そんなところだとは思いますが」
「ふぅん。闇の書の使える人間が、そうホイホイ居るもんかね?」
「どうでしょうね。闇の書の主となるための資格が、古代ベルカ式を使えるという以外にあるのかどうかも解りませんから」
「するってーと案外、ビュート、お前あたりも使えるのかもな?」
「……使えるとしても、自分は主になりたいとは思いませんね」
「まぁ、だろうな」
 苦笑するビュートに、ヴォルツも肩を竦める。強大な力も、持つ理由の無い者にとっては無用の長物、あるだけ厄介なものでしかない。闇の書の力を求めなかった主も、過去にはいたのだろう。……けれど、本人が望まなくても、強大な力は人を引き寄せる。そして、平穏を望む主さえも弄ぶ。闇の書が今まで転生を繰り返していることは、その証左だ。
「主が死ねば機能停止するってんなら、いざとなりゃ主を殺すっつー選択肢もあるんだがな。まぁ、最後の手段だが」
「――――」
 クライドは、グラスを持つ手に力がこもるのを感じた。
 ……解っている。ヴォルツの言うことも、確かに選択肢のひとつだ。だが――
「これ以上の犠牲は、出してはいけません。……たとえ犯人のものであっても」
 その呟きに、ヴォルツが胡乱げな視線で振り返る。
「そりゃそうだが。――万が一の場合だ。最悪、主を殺してでも被害の拡大を防ぐ、っつー選択肢は、残しておくべきだと思うぜ?」
「その前に事件を解決すればいい。……それだけの話です」
 クライドの言葉に、ヴォルツが眉を寄せた。いくぶん険しく。
「……提督殿、ひとつ聞いておくぜ? 護るべきものはある、って言ったな。――それを護るために、自分の手を汚す覚悟は、あるかい?」
「――――敢えて答えましょう。ありません」
 ヴォルツの表情が、明白に歪んだ。それを見つめ返して、クライドは言葉を続ける。
「私は、自分の護れる全ての人を護りたい。たとえそれが犯人であっても。――だから、誰かを護るために、誰かを殺すという覚悟はしません。両方を護る覚悟を、します」
 その言葉に、ヴォルツはすぐには答えず。新しい煙草に火を点け、一服した。
 ――そして、普段の軽佻さの消えた低い声で、言葉を紡ぐ。
「そいつぁ、実に『理想的』だな? 提督殿」
「皮肉は結構です、騎士ヴォルツ」
「なら、直球で言わせてもらおうかい。――甘ったれたことぬかしてんじゃねぇ」
 その言葉は大声でもなければ、怒気や殺気を含んでいたわけでもない。ただ静かに、低く、淡々と吐き出された言葉。
 だがそれに、クライドは言いしれぬ威圧を覚えて。だが、正面から受け止める。
「――出来るか出来ないかではありません。それを目指すか、目指さないかの問題です」
 そう、生かすより殺す方が、あまりにも簡単なのだ。だからこそ、殺すという選択肢を最初から考えに入れていれば、人は易きに流れる。――だがそれでは、誰も救えない。犠牲を出さずに終わらせる方法を考え抜くことを、忌避してはいけないのだ。
「そうだな。その理想に殉じるのがてめぇひとりなら、好きにしやがれ。――だが、てめぇは部下の命を預かってんだ」
「――――」
「てめぇの理想のせいで部下が死んでも、まだその言葉を吐けるか? 提督殿」
 ヴォルツの言葉に、クライドの手の中で、グラスが微かに軋んだ。
 ――思い出す。エスティアの艦長に就任して3件目の、あの事件。ロストロギアの暴発で、犯人は死に、ふたりの部下を失った。それは決して消えない、クライドの罪だ。
 だからクライドは、答える。
「死なせません。部下も、犯人も。絶対に。――それが、私の覚悟です」
 だが、ヴォルツはその表情を、決して緩めることはなく。
「――逃げてんじゃねぇぞ、提督殿。お前は、人を殺せるか? 俺はそう聞いてんだ」
「逃げていませんし、私は誰も殺しません。殺すことを是とする人間にだけは、ならない」
「それを逃げって言うんだ。――理想を語るのはいいがな、てめぇはその理想を盾に、自分が誰かを殺さなきゃならない可能性を考えることから逃げてるだけだ。違うか?」
「そちらがそう思うなら、そう思ってくださっても結構です。――だが、何と言われようと、私は誰も殺さない。理想を捨てた人間には、誰も救えません」
「理想だけでも、誰も救われないぜ?」
 交錯する視線。互いに逸らすことはない。この視線を、逸らしてはいけない。
「――だから行動するんです。そうでしょう、騎士ヴォルツ」
「全く、仰る通りだな、提督殿。――そろそろ時間だ、戻るぜ、ビュート」
 唐突に、ヴォルツは立ち上がる。息を飲んでふたりを見守っていたビュートは、慌てて立ち上がると、クライドに何か言葉をかけようとして――しかしそれ以上何も口に出来ず、ただ「失礼しました、――佳い夜を」とだけ言い残して、ヴォルツを追って出ていった。
 その背中を、ただ見送って。
 クライドは、グラスに残っていた液体をぐっと飲み干す。
 ――甘みは感じなかった。酸味だけが舌を焼いて、クライドは顔をしかめる。
「誰かを殺すことで、救える命なんて……無い」
 その言葉を、確かめるように口にして。
 クライドはただ、静寂を取り戻した部屋の中に、深く深く、吐息した。



BACKNEXT
| 浅木原忍 | 23:00 | comments(6) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | 23:00 | - | - |
Comment
更新お疲れ様です!

ノア……いい娘ですね。でも、この先に悲劇しか待っていないと知っているからこそ逆にその健気さが辛い。

>「誰かを殺すことで、救える命なんて……無い」
うーん……言ってる事は解るんですが……この言葉をそのまま受け止めると、クライドがエスティアと運命をともにした訳が解らなくなりませんか? 読み間違いかもしれませんが。
Posted by: なかざわ |at: 2008/02/13 11:52 PM
今回にしてようやくクライドさんのキャラが立ってきたようなー。どうしても世界ってーのが適度に残酷にできてるのを理解しているのに、それでも理想を失わない。理想を実現するのに必要なのは力ではなくてまず意思であるというのを体現しておりますな。ヴォルツさんの言うとおり理想論者であるかもしれませんが、嫌いではないですなー
Posted by: 緑平和 |at: 2008/02/14 12:24 AM
二人の齟齬は予想していた事ですが…やはり大きい隔たりですね。
ヴォルツ氏からすれば甘い理想論であり、クライド氏にとっては譲れない信念の様なものであり。
この齟齬が後に禍根を残さないといいのですが。
Posted by: T |at: 2008/02/14 4:54 PM
聖王教会の陰の部分が見え隠れする夜・・・
違う信念を持った二人が上手くやっていけるるのか心配です。
きっと大丈夫ですよね・・・
Posted by: らさ |at: 2008/02/14 6:37 PM
利害の一致は理想や信念の一致ではない。
当たり前だけど大事なことですね。
この不協和音がこれからの展開にどう影響するのか。
命の取捨択一を迫られた時、クライドはどう決断するのか気になりますね。
Posted by: ねこねこ |at: 2008/02/14 9:31 PM
>なかざわさん
 ノアははやてと違って愛し方が下手なだけで、いい子だったのです……。
 クライドの言葉と、この物語の結末との関連は、まぁとりあえず最後までお付き合いくださいませw

>緑平和さん
 やっぱり今までクライドさんキャラ立って無かったですよねorz
 現実の残酷さを受け止めつつも、理想を語ることを諦めない、そんな人物として受け止めていただければ僥倖であります、はい。

>Tさん
 友好関係を築き上げていても、何もかも解り合えるわけではない。そんな話ですが、さてこの言い合いがこの後に残すものは、とりあえず三章の続きをお楽しみにー。

>らささん
 事件の裏にある諸々に関しては、詳細に描くとただでさえ多い情報量がパンクするのであまり突っ込まない予定ですが(ry
 目的の一致と信念の齟齬。その影響は、さてどうなるでしょうね?

>ねこねこさん
 何かを犠牲にすることで救える命は無い。それは真か偽か、それともどちらでもないのか。わりとBURNINGから共通してるテーマのような気もしつつ、とりあえず物語の選ぶ選択を見届けていただけますればー。次回もなるべく早くお届けします。
Posted by: 浅木原忍 |at: 2008/02/15 1:13 AM








Trackback

WEB拍手

意見感想ツッコミなどありましたら
こちらかコメント欄にてー。

現在のお礼SS(1/3更新)
ルナ姉と大ちゃんの日常的風景

【近刊委託情報】

<書店通販ページ>
とらのあな通販「Rhythm Five」
メロンブックス通販「Rhythm Five」

『こちら秘封探偵事務所 神霊廟編』(19/5/5 例大祭16新刊)
メロンブックス とらのあな


『石ころ姫にオオカミさんのご加護を!』(19/3/18 名華祭新刊)
メロンブックス とらのあな


『だれもが幻想を愛していた 少女秘封録』(18/12/30 C95新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 非想天則編』(18/12/30 C95新刊)
メロンブックス とらのあな


『稗田文芸賞メッタ斬り!ファイナル これでおしまい完結編』(18/10/14 秋季例大祭5新刊)
メロンブックス とらのあな


『稗田文芸賞メッタ斬り!ファイナル スカーレット野望編』(18/10/14 秋季例大祭5新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 星蓮船編』(18/8/10 C94新刊)
メロンブックス とらのあな


『彼女は幻想に閉ざされる 少女秘封録』(18/5/6 例大祭15新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 地霊殿編』(18/5/6 例大祭15新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 緋想天編』(17/12/29 C93新刊)
メロンブックス とらのあな


『傀儡無情 東方×連城三紀彦短編集』(17/10/15 秋季例大祭4新刊)
メロンブックス とらのあな


『夏と幻想と彼女の死体 秘封倶楽部短編集』(17/9/18 科学世紀のカフェテラス新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 風神録編』(17/8/11 C92新刊)
メロンブックス とらのあな


『Rhythm Five全作品ガイド2007-2017』(17/5/7 例大祭新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 花映塚編』(17/5/7 例大祭新刊)
とらのあな メロンブックス


『古書店鈴理庵の暗号 少女秘封録』(17/3/26 東京秘封新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 永夜抄編』(16/12/29 C91新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 萃夢想編』(16/8/13 C90新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 妖々夢編』(16/5/8 例大祭新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 紅魔郷編』(15/12/30 C89新刊)
とらのあな メロンブックス



DL頒布中作品

『ひふ〜ふ -秘封×婦婦-』
メロンDL BOOK☆WALKER
完売、DL販売のみ


『レトロスペクティブ酉京都
少女秘封録公式ガイドブック』

メロンDL
完売、DL販売のみ


同人誌の委託はこちらにお世話になってます。




このサイトはくろまくみこ(霊夢×レティ)の普及を目論んでいます。

東方SSインデックス

長編
【妖夢×鈴仙】
うみょんげ!(創想話・完結)
 第1話「半人半霊、半熟者」
 第2話「あの月のこちらがわ」
 第3話「今夜月の見える庭で」
 第4話「儚い月の残照」
 第5話「君に降る雨」
 第6話「月からきたもの」
 第7話「月下白刃」
 第8話「永遠エスケープ」
 第9話「黄昏と月の迷路」
 第10話「穢れ」
 第11話「さよなら」
 最終話「半熟剣士と地上の兎」

【お燐×おくう】
りん×くう!(完結)
 ※スピンオフなので、できれば先に『ゆう×ぱる!』をどうぞ。
 1 / 火焔猫燐
 2 / 霊烏路空
 3 / 火焔猫燐
 4 / 霊烏路空
 5 / 古明地さとり
 6 / 火焔猫燐
 7 / 霊烏路空
 8 / 火焔猫燐
 9 / 古明地さとり
 10 / 霊烏路空
 11 / 火焔猫燐
 12 / 古明地さとり
 13 / 霊烏路空
 14 / 火焔猫燐
 15 / 古明地さとり
 16 / 霊烏路空
 17 / 古明地こいし
 18 / そして、地底の恋物語

【勇儀×パルスィ】
ゆう×ぱる!(完結)
 0 / そして、星熊勇儀の孤独
 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
 (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)
 14 / 「星熊勇儀の微睡」
 15 / 「水橋パルスィの恋心」
 16 / 「星熊勇儀の応談」
 17 / 「黒谷ヤマメの懸念」
 18 / 「星熊勇儀の懊悩」
 19 / 「キスメの不安」
 20 / 「火焔猫燐の憂鬱」
 21 / 「黒谷ヤマメの奮闘」
 22 / 「古明地さとりの場合」
 23 / 「水橋パルスィの狂気」
 24 / 「古明地さとりの思案」
 25 / 「星熊勇儀の煩悶」
 26 / 「水橋パルスィの意識」
 27 / 「星熊勇儀の虚言」
 28 / 「水橋パルスィの嫉妬」
 29 / 「星熊勇儀の決断」
 30 / 「キスメの幸福」
 31 / 「水橋パルスィの戸惑」
 32 / 「黒谷ヤマメの嫉妬」
 33 / 「古明地さとりの思惟」
 34 / 「キスメの献身」
 35 / 「星熊勇儀の愛情」
 36 / 「水橋パルスィの変化」
 37 / 「火焔猫燐の懸案」
 38 / 「星熊勇儀の失態」
 39 / 「水橋パルスィの存在」
 40 / 「星熊勇儀の審判」
 41 / 「水橋パルスィの幸福」
 42 / 「星熊勇儀の願い」
 43 / 「地底への闖入者」
 44 / 「水橋パルスィの真実」
 45 / 「星熊勇儀の幸福」
 46 / 「星熊勇儀と、水橋パルスィ」
 47 / 「地底の恋物語」

【にとり×雛】
にと×ひな!(完結)
 Stage1「人恋し河童と厄神と」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage2「厄神様へ続く道」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage3「神々も恋せよ幻想の片隅で」
  SIDE:A SIDE:B(前編)(後編)
 Stage4「秋めく恋」
  SIDE:A SIDE:B SIDE:C
 Stage5「少女が見た幻想の恋物語」
  (1) (2) (3) (4)
 Stage6「明日晴れたら、雨は昨日へ」
  (1) (2) (3) (4)

東方創想話・SSこんぺ投稿作

【少女秘封録】
 真昼の虹を追いかけて
 ヒマワリの咲かない季節
 闇色メモリー
 2085年のベース・ボール
 スタンド・バイ・ユー
 睡蓮の底
 遠回りする傘

【自警団上白沢班の日常】
 折れた傘骨
 おおかみおんなと人魚姫

【探偵ナズーリンシリーズ】
 説法の時は出たくない
 腹の中

【星ナズ】
 貴方のための探し物
 性別とかどうでもいいじゃない
 ナズーリンを縛って目の前にチーズをぶら下げたらどうなるの?

【稗田文芸賞シリーズ】
 霧雨書店業務日誌
 第7回稗田文芸賞
 第6回稗田文芸賞
 第8回稗田文芸賞・候補作予想メッタ斬り!
 第8回稗田文芸賞
 第9回稗田文芸賞
第10回稗田文芸賞

【狐独のグルメ】
<Season 1>
 「人間の里の豚カルビ丼と豚汁」
 「命蓮寺のスープカレー」
 「妖怪の山ふもとの焼き芋とスイートポテト」
 「中有の道出店のモダン焼き」
 「博麗神社の温泉卵かけご飯」
 「魔法の森のキノコスパゲッティ弁当」
 「旧地獄街道の一人焼肉」
 「夜雀の屋台の串焼きとおでん」
 「人間の里のきつねうどんといなり寿司」
 「八雲紫の牛丼と焼き餃子」
<Season 2>
 「河童の里の冷やし中華と串きゅうり」
 「迷いの竹林の焼き鳥と目玉親子丼」
 「太陽の畑の五目あんかけ焼きそば」
 「紅魔館のカレーライスとバーベキュー」
 「天狗の里の醤油ラーメンとライス」
 「天界の桃のタルトと天ぷら定食」
 「守矢神社のソースカツ丼」
 「白玉楼のすき焼きと卵かけご飯」
 「外の世界のけつねうどんとおにぎり」
 「橙のねこまんまとイワナの塩焼き」
<番外編>
 「新地獄のチーズ焼きカレーと豚トロひとくちカツ」 NEW!!

【その他(そそわ無印・こんぺ)】
 記憶の花
 帽子の下に愛をこめて
 レイニーデイズ/レインボウデイズ
 或る人形の話
 インビジブル・ハート
 流れ星の消えない夜に
 或る男の懺悔
 天の川の見えない森で
 花の記憶
 時間のかかる念写

同人誌全文公開(pixiv)

 『流れ星の消えない夜に』
  (1) (2) (3)

 『るな×だい!』
  (前編) (後編)

東方野球in熱スタ2007異聞
 「六十日目の閻魔と死神」
 「グラウンドの大妖精」
  (前編) (中編) (後編)
 「神奈子様の初恋」
 「May I Help You?」
 「決戦前の三者会議」
 「夏に忘れた無何有の球を」
  (前編) (後編)
 「月まで届け、蓬莱の想い」
 「届く声と届けるものと」
 「魔法使いを見守るもの」
 「夏に雪桜は咲かないけれど」
  (1) (2)
 「星の光はすべて君」
 「さよならの代わりに」
  (前編) (後編)
 「野球の国、向日葵の妖精」
  (1) (2) (3) (4)
 「わりと憂鬱な霊夢の一日」
 「猫はどこだ」
 「あなたの人生の物語」
  (1) (2) (3) (4)
  (5) (6) (7) (8)
 「完全なアナタと不完全なワタシ」
 「伝えること届けること」
 『東方野球異聞拾遺 弐』
  (1) (2) (3)


艦これSSインデックス(pixiv)

【第六戦隊】
 ワレアオバ、ワレアオバ。
 衣笠さんは任されたい
 刻まれない過去
 古き鷹は光で語りき NEW!!

【響×電】
 Мой кошмар, нежность из вас

なのはSSインデックス

長編
魔法少女リリカルなのはBURNING

【BURNING AFTER】
 祝福の風と永遠の炎
 フェイトさんのお悩み相談室
 それは絆という名の――
 王子様とお姫様と黄昏の騎士のわりと平和な一日
  (前編) (中編) (後編)

魔法少女リリカルなのはCHRONICLE
魔法少女リリカルなのはCRUSADERS

中編
 ストラトスフィアの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

 プラネタリウムの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

短編
【フェイト×なのは】
 キミがくれる魔法
 たまに雨が降った日は
 キミが歌うボクの歌
 お嫁さんはどっち?
 願い事はひとつだけ
 君がここに生まれた日
 stay with me
 私がここに生まれた日
 ハラオウン家の家庭の事情「エイミィさんのお悩み相談室」
 WHITE SWEET SNOW
 冬、吐息、こたつにて。

【アリサ×すずか】
 はじめての××
 TALK to TALK
 少し歩幅が違う分
 好きな人が、できました。
 おとぎ話は目覚めた後にも after
 DOG×CAT?(プレ版)
 第97管理外世界における、とあるロストロギア関連事件に付随した何か(仮)
 9×19=171...?
 Feline days
 貴方の花の名前
 超短編シリーズ

【八神家】
 ある日の八神さんち(メロドラマ編)
 ある日の八神さんち(家族計画編)
 ある日の八神さんち(ホラー編)
 You are my family
 魔導探偵八神はやて「アイスはどこへ消えた?」
 届け、あなたがくれた空に。
 朧月夜の銀色に

【クロノ×エイミィ】
 ハラオウン家の家庭の事情「クロノ・ハラオウンはロリコンなのか?」

らき☆すた

【かがみ×つかさ】
 Sleeping Beauty?
 夢見てた、夢

投稿SSインデックス

投稿規定

「なのはBURNING」三次創作

【沈月 影さん】(影ラボ
 魔法少女リリカルなのはFROZEN
 予告編
 第1話「流転 -Returning End-」
  (1) (2) (3) (4)

【てるさん】(HEAVEN
 ユグドラシルの枝(完結)
  (1) (2) (3) (4) (5)

【緑平和さん】(PEACE KEEPER
 その右手に永遠を

短編

【kitさん】(pure heart
 好き、だから

【mattioさん】
 The parting of the ways
 みんなで奏でるボクの歌
 ボクは親友に恋をする
 白い悪魔事件―なのはは罪な女のコ?なの―
 か け お ち
 約束の桜〜ダイヤ〜
 月剣〜つるぎ〜のち陽盾〜たて〜
 青に魅せられた私―Moondust…―
 ハート オブ エース―AMBITION―
 わたしの日溜り
 春の日、とあるカップルのとある時間のつぶし方
 少し角度が違う分
 大胆はほどほどに
 そして二人は時を忘れる
 注意報「あま風に御用心」
 一番守りたいもの、それは――
 ひっかかって。
 キミのいない平日は
 最近の翠屋において甘い物が売れない理由、それは――
 バカップル法第○条第×項「うっかりは無罪なり」
 正月、とある五人のとある年明けの過ごし方
 スキー大好き! って大好きななのはが言ったのでつい私も好きだし得意だと言ってしまいました。
 親友>恋人・・・?
  ―前夜なの―
  ―臨戦なの―
  ―結末なの―
 桜〜なのは〜の舞う季節―Prince of ・・・―
  予告編 本編
 天使に誓うラブレター
  予告編 本編
 「アツい日」シリーズ
  アリサ先生のアツい一日
  それぞれのアツい午後
  アツかった日の後日。
  アツくない場所で
  アツい日は季節を越えて
  アツみの増した写生会
  アツ力のかかった一日
 木の葉が紅く染まる頃
  (1) (2) (3)

【ぴーちゃんさん】(P'sぷろじぇくと
 ワガママのススメ
 おとぎ話は目覚めた後で

【鴇さん】(It flows.
 
 遠くない未来
 贈り物〜blessing happily〜

【伊織さん】(伊織の詞認筆
 ハラオウン家家族会議
 ケーキより甘い思い出
 八神家家族相談室

【maisyuさん】(ぐったり裏日記
 キミの呼びかた
 素直なキモチ
 この星空の下、貴女と二人

【隅田さん】(NooK
 四つ葉のクローバーを、君に。

【沈月 影さん】(影ラボ
 Pleasure, into the Rain

【クロガネさん】(クロガネの間
 理想な人は?

【フィールドさん】
 The honey holiday
 Dangerous Shower Time

【霧崎和也さん】(Kの趣味部屋
 祝福の花

【HALさん】(交差幻想
 コイメツ

【月翼さん】
 秘密のrouge

【tukasaさん】
 名前を呼んだ日

【フェルゼさん】(Empty Dumpty
 夜長の行き先
 Their party's never over.
 彼女たちのフーガ

【シン・アスカさん】
 メリッサの葉に…

【結さん】
 青い空の下で

【tanakaさん】部屋の隅っこで小説なんかをやってみる
 君が見てくれているから/新年
 知らぬ間に
 なのはさん争奪戦
 いたずらなお姫様
 お願い
 海と水着と……
 何年経っても変わらぬ関係
 越えられない壁
 小さくてもなのはさん
 思春期なんです
 手相占い?
 暗闇の中で
 フェイトちゃんは変態さんなの?
 手を繋いで
 王子様とお姫様のお祭り
 想いと想い

twitter

TweetsWind

Calendar

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

Profile

Search

Category

Entry

Comment

Trackback

Archives

Link

Feed

Others

無料ブログ作成サービス JUGEM

Mobile

qrcode

Sponsored Links