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彼女たちのフーガ
 すみません今日のCHRONICLEの更新はありません(´・ω・`)
 というわけで、フェルゼさんからなのフェイSSが届きましたので、どうぞー(ぇ












 風邪を引いているんだ、と。
 私は風邪をひいたんだ、と。
 ぼんやりとした意識の中で、それははっきりとわかっていた。
 「大丈夫?」
 あ…お母さん。
 お兄ちゃんも…。
 「大丈夫?なのは」
 「大丈夫?なのはちゃん」
 「なのはちゃん、大丈夫か?」
 アリサちゃん、すずかちゃん、はやてちゃんも…。
 みんな、来てくれたんだ。
 嬉しいな。
 と、そこで気付く。
 彼女の、姿がない。
 あれ…?
 彼女は、どこ?と口を開きかけた時。
 「大丈夫なの?なのは」
 また、みんなが訊いてきた。
 あ、そうか。
 まだ、返事をしていなかったんだ。
 「うん、大丈夫だよ」
 霞がかかった頭で答える。
 風邪はきっと、まだ治らない。
 だから、大丈夫じゃないかもしれないけれど。
 私はいつものように答えた。
 それは心配をかけないため。
 それは、自分のため。
 「そう」
 みんな、笑ってくれる。
 よかった…。
 みんなが笑って、そして頷き合った。
 「じゃあ、一人でもいいね」
 え?
 「行ってくるね」
 あ…。
 行っちゃ…うんだ。
 扉を開けて、お母さんたちが出ていく。
 アリサちゃんとすずかちゃん、はやてちゃんもそれに続く。
 みんなの足音がだんだん小さくなって。
 声が、聞こえなくなって。
 大丈夫、私は、知っている。
 こんなこと、今までにだって、何回も。
 何回も…。
 ドクン…と。
 心臓が鳴った。
 知っている。
 私は一人、取り残される。
 誰もいない、この空間に。

 ヒトリ、ボッチ

 「待って…行かないで…!」
 上げた叫びは誰にも届かず。
 宙に伸ばした手には何も届かず。
 「う…っく…」
 涙が、込み上げていた。
 「う、うぅ…」
 それは、感情を助長させる。
 分かっているのに。
 止まらない。
 止め、られない…。
 「なのは…」
 小さく聞こえたのは、声。
 透き通った、彼女の声。
 「フェイトちゃん!」
 居てくれた!
 まだ彼女がいてくれた!
 顔を向けた先。
 俯いて。
 彼女がいた。
 どうして?
 どうして今まで黙っていたの?
 どうしてこっちへ来てくれないの?
 「フェイトちゃ…」
 「なのは」
 私の声を断ち切って、彼女は顔を上げた。
 ゾクリ、と。
 風邪のものではない悪寒が、走った。
 彼女の目。
 赤い、赤い、目。
 出会った頃のような。
 冷たい、目。
 「なのは」
 「止めて!」
 耳を塞いで、頭を振る。
 「なのは」
 でも、漏れ聞こえてくる声は、確実に私に届いていた。
 「言わないで!」
 彼女が、告げようとする言葉。
 分かって、いた。
 きっと、みんなと同じ。
 でも、それは。
 彼女のそれだけは。 
 全身で拒絶する私を見つめて。
 彼女は、ゆっくりと口を開いた。



 彼女たちのフーガ



 「なのはちゃん、風邪なんやて?」
 飄然と現れたはやてが訊ねる。
 「そ。おかげでフェイトが落ち着かなくて」
 アリサの視線の向こう。
 フェイトは時計を見たり、窓の外を見たり、空席を見たり。
 「まだ終わらんのかと時間を見、なのはちゃんは今頃何しとるやろと思いを馳せ、いつもやったら今頃一緒におるのにと思い、ってとこか」
 「口にするまでもないわ」
 納得したようなはやての言葉に、アリサは肩をすくめた。
 「とか何とか言いつつ、前にすずかちゃんが風邪で休んだ時のアリサちゃんも似たり寄ったりやったやないか」
 「ちょ、急に何言い出すのよ!」
 「ホンマのことやん」
 「な…す、すずか!真に受けちゃだめよ!」
 先ほどからずっと、背後で笑みを浮かべていたすずかに顔を向けるアリサ。
 「大丈夫だよ、アリサちゃん。私だってアリサちゃんがお休みしたらきっと同じことしちゃうから」
 「すずか…それはどこも大丈夫じゃないわ」
 がっくりと俯いたアリサ。
 瞬間、その頬が染まっていたのを見逃すはやてではない。
 「ま、お熱いことで。
  で、今日の放課後にでもみんなでお見舞いに行くんか?」
 「そうしたいのは山々なんだけどね」
 「私もアリサちゃんも、今日は用事があって…」
 「だから、あんたとフェイトで行ってきてくれる?」
 「あー、あかんのよ。
  私も今日はちょっと…な」
 ワザと曖昧に濁す用事。
 はやてを含む三人が時折申し訳なさそうに、残念そうに口にするそれ。
 「あぁ…そっち、ね」
 「そうすると、お見舞いに行くのはフェイトちゃん一人?」
 「そうなるな」
 「確かに、病人のところに大勢で押し掛けるのはよくないわね」
 「まぁ…なのはちゃんにとってもフェイトちゃんにとっても、それが一番ええのかもしれんなぁ…」
 やや溜め息まじりのはやてに、すずかは苦笑しアリサは再び肩をすくめた。
 
 
 「では、今日のホームルームはここまで」
 チャイムが鳴り担任がそう告げた途端、教室の後方で金の閃光が奔った。
 「え…?ハラオウン…さん?」
 突然の出来事にあっけに取られていた担任が、持ち主の姿が消えた席を見つけて呟いた。
 「速いわね…もしかして魔法でも使ったんじゃないの?」
 アリサの耳うちにはやてが首を振る。
 「いんや…その形跡はなかったで」
 「ということは、あれはフェイトちゃんの身体能力の成せる業なんだ」
 隣から体を乗り出したすずかが感心したように言う。
 「本人に聞いたら「愛の成せる業」とか言いそうやな」
 「つまり触れるな、ということよすずか」
 惚気はごめんだわ、と呟きながらアリサが鞄を手にとる。
 「あ、待ってアリサちゃん。私も一緒に帰るから」
 「わかってるわよ。それくらい。
  早く準備しなさい」
 「うん」
 やんわりと微笑んですずかが鞄を手にとる。
 「さて、それじゃあ私も行きますか」
 みんなも待っとるやろうしな。
 声には出さずに呟いて、はやてが立ち上がった。
 「じゃ、ね」
 「また明日、やな」
 「うん、また明日」


 
 走る、奔る、はしる…
 通いなれた道を、フェイトはひたすらに急いだ。
 朝、登校前になのはが風邪で休むと聞いて。
 どれだけ学校を休んでなのはの看病に向かおうと思ったことか。
 その気持ちを押さえつけ、なのはに見せるんだという一念でノートを取り、フェイトの長い半日は終わりを告げた。
 はしる、奔る、走る。
 なのはの元へ。
 まだ着かないのかと業を煮やしだして、ようやくその家がみえた。
 息を整えつつ、ベルを鳴らす。
 …
 ……
 返事、なし。
 もう一度、と手を伸ばしかけてフェイトは、その手を下げた。
 代わりに戸に手を掛ける。
 「…やっぱり、閉まってる」
 一瞬躊躇してから、フェイトは鞄に手を入れた。
 取り出したのは一つの鍵。
 互いの家族の了承を取って、交換した合鍵。
 しばらくそれを見つめてから、フェイトは、ゆっくりと鍵穴に差し入れた。

 「なのは…」
 なのはの部屋のドアの前。
 コンコン…と小さくノックをしてから、小声で呼びかける。
 返ってきたのは静寂。
 フェイトがそっとドアを開けると、そこには予想通り。
 なのはが、眠っていた。
 頬の赤みは引いており、熱はだいぶ下がったようだと安堵する。
 けれど、いつもより早い呼吸がまだ治っていないことを告げていて。
 フェイトはキュッと、自らの胸元をつかんだ。
 「なのは」
 穏やかに、呼びかける。
 「お見舞い、来たよ」
 内心を隠して。
 「アリサ達も来れたらよかったんだけどね…今日は用事だって」
 その頬に手をのばして、熱を交換する。
 少しだけ高い、その熱をフェイトに。
 なのはの内で、なのはを苦しめるものを、フェイトに。
 フェイトは両手で、なのはの顔を包み込んだ。
 伝わる心地よい冷たさを感じたのか、なのはの表情が少し和らぐ。
 それを見て、フェイトも少し表情を緩めた。
 「ゆっくりお休み、なのは。
  今日くらいは難しいこと、全部忘れて。お休み」
 静かな声で告げたそれは、フェイト自身の祈り。
 望んで広げたはずの世界で、その重さに押しつぶされそうになって。
 けれども願いのために、そこにあり続けることを決めて。
 フェイトはそんななのはを見つめ続けてきたから。
 フェイトは祈った。
 定かでない神にではなく。
 その名に刻まれる運命にでもなく。
 フェイトにとっての唯一、なのはに。
 祈りを捧げた。
 「今日も学校でね、アリサとはやてが盛り上がっててね…」
 聞く者のいない言葉を紡ぐ。
 今日一日のこと。
 なのはが見れなかったもの。
 聞けなかったこと。
 独り言のように語り続ける。
 穏やかに、穏やかに。
 子守唄のように。
 …やがて。
 なのはの呼吸が乱れないのを確認すると、フェイトもまた目を閉じた。
 ベッドにもたれて。
 なのはの傍らで。
 少し、眠ろうか…な、と。
 フェイトはゆっくりと、意識を手放していった。



 ひっく…ひっく…

 すすり泣くような声に、フェイトの意識が舞い戻る。
 「待って…行かないで…」
 なのはの手が宙をさまよう。
 幼いころから、一人で過ごす機会が多かったと聞いていた。
 きっと、以前にもこんなことがあったのだろう。
 病気になって、気が滅入っているその時、誰もいない。
 胸に、チクリと痛みが差した。
 それは、自分にも覚えのある感覚。
 いてほしい、家族。
 けれども、それは叶わない夢だとどこかで知っていて。
 なのはも、分かっていたのだろう。
 このわがままは、迷惑にしかならないと。
 抑えなくてはいけない、自分なのだと。
 笑顔で見送ったのだろう。
 『私なら大丈夫。行ってらっしゃい』と。
 そして、一人きりの部屋で涙を流したのだろう。
 「待って…!」
 さっきよりも数段悲痛な叫び。
 滲んでいた涙が溢れて、なのはの目の脇を流れた。
 「ごめんね…」
 見て、いられなかった。
 彼女が求めるのが私でなくてもいい。
 私は、それでも構わない。
 ただ、今この手を取ってしまうことは、彼女の求めを裏切る気がして。
 それが、ひどく悪いことの様な気がして。
 謝罪が、口をついた。
 「なのは…」
 伸ばされた手を、そっとつかむ。
 ごめんね、ここには誰もいないんだ…。
 なのはの家族は、誰も。
 いるのはただ、何もできない私だけ。
 無力な、私だけ…。

 ギリッ…と嫌な音が響いた。
 無力な私が悔しくて、何もできない自分が歯痒くて。
 「ぅ…っく…」
 込み上げてくる感情。
 私が泣いてどうするんだ、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!
 叱咤しても、溢れた涙は止まることはなく。
 私の頬を離れ、なのはの腕へと落ちていった。
 「ん…」
 元から浅い眠りだったのだろうか。
 なのはが徐々に目を開ける。
 私はあわてて袖口で目元を拭った。

 「…なのは、起きたの?」
 どこか焦点の合わない目で見つめるなのはに声をかける。
 「…」
 「なのは?」
 徐々になのはの視界に私が入っていくのが分かる。
 「…フェイト、ちゃん?」
 「うん、私だよ。なのは」
 返した私に、しかし、なのはは、ぼろぼろと涙をこぼした。
 「なのは!?どうしたの」
 「フェイトちゃん…!」
 訊ねた私には返さず、なのははただただ強く抱きついてきて。
 何もわからないまま、私はなのはを抱き返した。

 「どうしたの、なのは」
 あの後、一通り泣いて。
 なのははようやく落ち着いた。
 それでも離れようとしないなのはの頭を撫でつつ発した私の疑問に、なのははぽつぽつと話し始めた。
 「夢を、見たの…」
 「うん」
 「夢の中の私も風邪を引いていてね…みんなが聞くの」
 「うん」
 「『大丈夫?』って」
 「うん」
 「『大丈夫』って私が返すとね、また、みんなが言うの」
 「うん」
 「『じゃあ、一人でもいいね。行ってくるね』って」
 「うん」
 「お母さんたちが出て行って、アリサちゃんやすずかちゃん、はやてちゃんも出て行って…どうしてなのか分からないけど、急に怖くなって」
 「うん」
 「『行かないで』って、声に出してたの…」
 「…うん」
 「でも、誰も戻ってきてくれなくて…それで…」
 そこで、なのははまた口をつぐんだ。
 「なのは?」
 「…フェイトちゃんが、ね」
 「私が?」
 「最後にフェイトちゃんが出てきて、言ったの…」
 ……
 ………
 「『さよなら』って」
 絞り出すようにそれだけ言うと、なのはの腕に再び力が籠った。
 「嫌だっ!…て、それだけは嫌だって!」
 すすり泣くような音が混じる。
 「みんながいなくなるのがいや…フェイトちゃんがいなくなるのは…もっと…嫌…なの…」
 「なのは…」
 落ち着かせるように、背中を撫でる。
 わかっているはずなのだ。
 なのはだって、分かっているはずなのだ。
 誰も、なのはを置いて行ったりはしないということを。
 …私が、「さよなら」なんて言ったりはしないということを。
 それでも、不安になる時がある。
 どうしても、不安になる時はある。
 そんな時どうしたらいいか―――それは、君が教えてくれたこと。
 
 「いるよ、なのは」
 耳元で囁く。
 「みんないるよ。なのはの大切な人たち。なのはの家族も、はやてたちも…」
 君が教えてくれた魔法。
 「もちろん、私も」
 根拠なんかいらない。
 理由なんていらない。
 一言一言に、大切な思いを込めて。
 「なのはの望む限り、ずっと、いるよ…」
 ただ、届けること。
 「ね、だから、泣かないで…」
 涙の軌跡をかき消すように舐めとると、すんっ…と小さな音を最後になのはの震えが止まった。

 「ごめんね、フェイトちゃん」
 なのはが横になっているベッドの脇に腰を下ろして、私は首を振った。
 「ううん。なのはを一人で泣かせずに済んで、よかった」
 にゃはは…と天井を眺めてなのはが笑う。
 そして、私と目があって。
 なのはが急に真顔になった。
 「フェイトちゃん、目が赤い」
 「えっ…!?」
 「もしかして…泣いていたの?」
 「そんなこと…」
 否定しようとして、気付く。
 本気で心配してくれたなのはの目を欺けたことなど、今までになかったということに。
 それは却って心配をさせてしまうだけだということに。
 「…実は、ね…」
 ぽつりぽつりと言葉を探す。
 さっきのなのはもこんな気持ちだったのだろうか。
 伝えたくて、でも、必要以上に心配させたくなくて。
 私が選べたのはひどく不器用な言葉ばかりだったけれど。
 なのはは真剣に聞いてくれて。
 それから、ギュッと、抱き締めてくれた。

 「無力なんかじゃないよ…何もできなくなんてない」
 私はただ黙ってなのはの言葉を待つ。
 「いてくれた。フェイトちゃんはここにいてくれた。私の手を、握ってくれた」
 ゆっくりと体を離して、瞳を見つめる。
 青い瞳に、私がいた。
 「すごく、嬉しかった…」

 ―――たまらなく、愛しくて。 

 その感情だけで、なのはを抱き締める。
 「ん…フェイト、ちゃん…」
 なのはの顔を見つめる。
 私を映す青い瞳は、たぶん、風邪以外の熱に揺れていて。
 それは、私と同じはずだから。
 瞼を下ろしながら近づいて。
 やがて、普段より少し熱いそれと触れ合った。
 「…あ…風邪、うつっちゃうかな…」
 「いいよ、なのはのなら…」
 ギシリ、と。
 二人分の体重に、スプリングが軋んだ音を立てた。




 「おはよー!」
 いつもの待ち合わせ場所。
 一日ぶりの親友に朝の挨拶。
 「おはよう、なのは。もうすっかり元気そうね」
 「おはようなのはちゃん。ごめんね、お見舞い行けなくて」
 「うん、もうすっかり元気。心配させてごめんね」
 「で、や」
 急に話に割り込んできたもう一人の親友を見る。
 「なのはちゃんが元気になったのはええことや。うん」
 腕を組んで頷くはやてちゃん。
 あいさつって、大事じゃないかな。
 「それで、どうして今度はフェイトちゃんが風邪で休むことになったんやろか?」
 「さ、さぁ…?」
 にやにやと笑いながらにじり寄ってくるはやてちゃんに、後ずさり。
 どうも昨日の、その…ごにょごにょ…で風邪がうつってしまったらしく…。
 微熱があるから休むと連絡があった。
 理由なんて、言えるわけがない!
 た、助けて二人とも…。
 そんなメッセージを視線にのせてみるけれど、あからさまに目を逸らされる。
 「さぁさぁ」
 はやてちゃんがにじり寄る。
 私が一歩後ずさる。
 「さぁさぁ」
 はやてちゃんがにじり寄る。
 私が一歩後ずさる。
 「さぁさぁ」
 はやてちゃんがにじり寄る。
 私が一歩後ずさる。
 「さぁさ…」
 「えぇい、うっとうしぃ!」
 アリサちゃんの我慢が先に限界に達した。
 「んなことどうだっていいわよ!さっさと行かないと遅刻するわよ!」
 「えー」
 アリサちゃんに首根っこを掴まれたまま、はやてちゃんが唇を尖らせる。
 「気になるやん。な、すずかちゃん」
 「うーん…ちょっと、気になるかな」
 「すずか…あんたまで…」
 アリサちゃんが頭を押さえる。
 そうだ!ここは話題の転換を!
 「じゃ、じゃあ放課後はみんなでフェイトちゃんのお見舞いに…」
 「いや、いいわ」
 「ふぇ?」
 「お邪魔したくないし。フェイトにはよろしく伝えといて」
 「あたしはちょぉ気になるんやけど…。馬にけられとうないしな」
 「お見舞いは、なのはちゃん一人でお願いね」
 「ちょ、ちょっと待って―」
 うん、と一つ頷きあって歩き出した親友三人を慌てて追いかける。

 朝の空気が肌に心地よい。
 今は隣にいない彼女も、明日はきっとここにいるから。
 だから、今日のことをたくさん話そう。
 彼女が見られなかったものを、たくさん教えてあげよう。
 お見舞いの時間だけじゃ伝えられないくらいの楽しいこと。
 彼女もきっと、喜んでくれる。
 だから。
 今日も、素敵な一日になる。
| 浅木原忍 | 20:21 | comments(4) | trackbacks(0) |
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Comment
フェルゼ様の描かれるお話はいつも心に沁み入りますね…
一人で要る時は確かに凄く不安です。自分もそう言う記憶在ります。
でもなのは嬢の場合は決して一人にはならないでしょうね。
だって何よりフェイト嬢がそれを望まないでしょうから。

しんみりする中でもほわっと暖かさが凄く良いSSでした。

所で、粘膜交錯でウィルスは簡単に移ります。特に風邪ひき中時の口内粘膜は感染度が高いですからそう言う行為は控えた方が…って野暮ですな、恋人同士には(苦笑)
Posted by: LNF |at: 2007/11/26 12:09 AM
久々のフェルゼさんの作品。る、涙腺が。
なのはとフェイトの会話のシーンは、マジ泣きです。
コレだけ強い絆で結ばれている人達って、現実にはどれだけいるんでしょうね。
Posted by: ユリかもめ |at: 2007/11/26 2:43 PM
Aの涙を見れるのは、二人だけですからね。「いちゃいけない」とかぼやくやつは・・・なんてね。
Posted by: mayu |at: 2007/11/29 3:40 PM
コメント、どうもありがとうございます。
お返事が遅れて申し訳ありません。

>LNFさん
心に…ありがとうございます///
なんだか、褒め殺しにあった気分ですw
粘膜交錯により、菌もウィルスも感染するでしょうね。でも、すでに二人の口内常在菌叢は同じになっていると思っている次第ですw

>ユリかもめさん
あわわ…涙腺に攻撃を仕掛けてしまうとは、申し訳ありません。
恋人に限らず、誰かが誰かを思えばいい…なんて考えてみるフェルゼです。

>mayuさん
「いてもいい」じゃなくて「いて欲しい」
要は、それだけのお話でしたw

コメントをくださった方も含め、読んで頂いただけた方々、どうもありがとうございました。
遅筆な未熟者ではありますが、またどこかでお会いできましたら幸いです。
Posted by: フェルゼ |at: 2007/12/02 3:52 PM








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現在のお礼SS(1/3更新)
ルナ姉と大ちゃんの日常的風景

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このサイトはくろまくみこ(霊夢×レティ)の普及を目論んでいます。

東方SSインデックス

長編
【妖夢×鈴仙】
うみょんげ!(創想話・完結)
 第1話「半人半霊、半熟者」
 第2話「あの月のこちらがわ」
 第3話「今夜月の見える庭で」
 第4話「儚い月の残照」
 第5話「君に降る雨」
 第6話「月からきたもの」
 第7話「月下白刃」
 第8話「永遠エスケープ」
 第9話「黄昏と月の迷路」
 第10話「穢れ」
 第11話「さよなら」
 最終話「半熟剣士と地上の兎」

【お燐×おくう】
りん×くう!(完結)
 ※スピンオフなので、できれば先に『ゆう×ぱる!』をどうぞ。
 1 / 火焔猫燐
 2 / 霊烏路空
 3 / 火焔猫燐
 4 / 霊烏路空
 5 / 古明地さとり
 6 / 火焔猫燐
 7 / 霊烏路空
 8 / 火焔猫燐
 9 / 古明地さとり
 10 / 霊烏路空
 11 / 火焔猫燐
 12 / 古明地さとり
 13 / 霊烏路空
 14 / 火焔猫燐
 15 / 古明地さとり
 16 / 霊烏路空
 17 / 古明地こいし
 18 / そして、地底の恋物語

【勇儀×パルスィ】
ゆう×ぱる!(完結)
 0 / そして、星熊勇儀の孤独
 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
 (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)
 14 / 「星熊勇儀の微睡」
 15 / 「水橋パルスィの恋心」
 16 / 「星熊勇儀の応談」
 17 / 「黒谷ヤマメの懸念」
 18 / 「星熊勇儀の懊悩」
 19 / 「キスメの不安」
 20 / 「火焔猫燐の憂鬱」
 21 / 「黒谷ヤマメの奮闘」
 22 / 「古明地さとりの場合」
 23 / 「水橋パルスィの狂気」
 24 / 「古明地さとりの思案」
 25 / 「星熊勇儀の煩悶」
 26 / 「水橋パルスィの意識」
 27 / 「星熊勇儀の虚言」
 28 / 「水橋パルスィの嫉妬」
 29 / 「星熊勇儀の決断」
 30 / 「キスメの幸福」
 31 / 「水橋パルスィの戸惑」
 32 / 「黒谷ヤマメの嫉妬」
 33 / 「古明地さとりの思惟」
 34 / 「キスメの献身」
 35 / 「星熊勇儀の愛情」
 36 / 「水橋パルスィの変化」
 37 / 「火焔猫燐の懸案」
 38 / 「星熊勇儀の失態」
 39 / 「水橋パルスィの存在」
 40 / 「星熊勇儀の審判」
 41 / 「水橋パルスィの幸福」
 42 / 「星熊勇儀の願い」
 43 / 「地底への闖入者」
 44 / 「水橋パルスィの真実」
 45 / 「星熊勇儀の幸福」
 46 / 「星熊勇儀と、水橋パルスィ」
 47 / 「地底の恋物語」

【にとり×雛】
にと×ひな!(完結)
 Stage1「人恋し河童と厄神と」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage2「厄神様へ続く道」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage3「神々も恋せよ幻想の片隅で」
  SIDE:A SIDE:B(前編)(後編)
 Stage4「秋めく恋」
  SIDE:A SIDE:B SIDE:C
 Stage5「少女が見た幻想の恋物語」
  (1) (2) (3) (4)
 Stage6「明日晴れたら、雨は昨日へ」
  (1) (2) (3) (4)

東方創想話・SSこんぺ投稿作

【少女秘封録】
 真昼の虹を追いかけて
 ヒマワリの咲かない季節
 闇色メモリー
 2085年のベース・ボール
 スタンド・バイ・ユー
 睡蓮の底
 遠回りする傘

【自警団上白沢班の日常】
 折れた傘骨
 おおかみおんなと人魚姫

【探偵ナズーリンシリーズ】
 説法の時は出たくない
 腹の中

【星ナズ】
 貴方のための探し物
 性別とかどうでもいいじゃない
 ナズーリンを縛って目の前にチーズをぶら下げたらどうなるの?

【稗田文芸賞シリーズ】
 霧雨書店業務日誌
 第7回稗田文芸賞
 第6回稗田文芸賞
 第8回稗田文芸賞・候補作予想メッタ斬り!
 第8回稗田文芸賞
 第9回稗田文芸賞
第10回稗田文芸賞

【狐独のグルメ】
<Season 1>
 「人間の里の豚カルビ丼と豚汁」
 「命蓮寺のスープカレー」
 「妖怪の山ふもとの焼き芋とスイートポテト」
 「中有の道出店のモダン焼き」
 「博麗神社の温泉卵かけご飯」
 「魔法の森のキノコスパゲッティ弁当」
 「旧地獄街道の一人焼肉」
 「夜雀の屋台の串焼きとおでん」
 「人間の里のきつねうどんといなり寿司」
 「八雲紫の牛丼と焼き餃子」
<Season 2>
 「河童の里の冷やし中華と串きゅうり」
 「迷いの竹林の焼き鳥と目玉親子丼」
 「太陽の畑の五目あんかけ焼きそば」
 「紅魔館のカレーライスとバーベキュー」
 「天狗の里の醤油ラーメンとライス」
 「天界の桃のタルトと天ぷら定食」
 「守矢神社のソースカツ丼」
 「白玉楼のすき焼きと卵かけご飯」
 「外の世界のけつねうどんとおにぎり」
 「橙のねこまんまとイワナの塩焼き」
<番外編>
 「新地獄のチーズ焼きカレーと豚トロひとくちカツ」 NEW!!

【その他(そそわ無印・こんぺ)】
 記憶の花
 帽子の下に愛をこめて
 レイニーデイズ/レインボウデイズ
 或る人形の話
 インビジブル・ハート
 流れ星の消えない夜に
 或る男の懺悔
 天の川の見えない森で
 花の記憶
 時間のかかる念写

同人誌全文公開(pixiv)

 『流れ星の消えない夜に』
  (1) (2) (3)

 『るな×だい!』
  (前編) (後編)

東方野球in熱スタ2007異聞
 「六十日目の閻魔と死神」
 「グラウンドの大妖精」
  (前編) (中編) (後編)
 「神奈子様の初恋」
 「May I Help You?」
 「決戦前の三者会議」
 「夏に忘れた無何有の球を」
  (前編) (後編)
 「月まで届け、蓬莱の想い」
 「届く声と届けるものと」
 「魔法使いを見守るもの」
 「夏に雪桜は咲かないけれど」
  (1) (2)
 「星の光はすべて君」
 「さよならの代わりに」
  (前編) (後編)
 「野球の国、向日葵の妖精」
  (1) (2) (3) (4)
 「わりと憂鬱な霊夢の一日」
 「猫はどこだ」
 「あなたの人生の物語」
  (1) (2) (3) (4)
  (5) (6) (7) (8)
 「完全なアナタと不完全なワタシ」
 「伝えること届けること」
 『東方野球異聞拾遺 弐』
  (1) (2) (3)


艦これSSインデックス(pixiv)

【第六戦隊】
 ワレアオバ、ワレアオバ。
 衣笠さんは任されたい
 刻まれない過去
 古き鷹は光で語りき NEW!!

【響×電】
 Мой кошмар, нежность из вас

なのはSSインデックス

長編
魔法少女リリカルなのはBURNING

【BURNING AFTER】
 祝福の風と永遠の炎
 フェイトさんのお悩み相談室
 それは絆という名の――
 王子様とお姫様と黄昏の騎士のわりと平和な一日
  (前編) (中編) (後編)

魔法少女リリカルなのはCHRONICLE
魔法少女リリカルなのはCRUSADERS

中編
 ストラトスフィアの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

 プラネタリウムの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

短編
【フェイト×なのは】
 キミがくれる魔法
 たまに雨が降った日は
 キミが歌うボクの歌
 お嫁さんはどっち?
 願い事はひとつだけ
 君がここに生まれた日
 stay with me
 私がここに生まれた日
 ハラオウン家の家庭の事情「エイミィさんのお悩み相談室」
 WHITE SWEET SNOW
 冬、吐息、こたつにて。

【アリサ×すずか】
 はじめての××
 TALK to TALK
 少し歩幅が違う分
 好きな人が、できました。
 おとぎ話は目覚めた後にも after
 DOG×CAT?(プレ版)
 第97管理外世界における、とあるロストロギア関連事件に付随した何か(仮)
 9×19=171...?
 Feline days
 貴方の花の名前
 超短編シリーズ

【八神家】
 ある日の八神さんち(メロドラマ編)
 ある日の八神さんち(家族計画編)
 ある日の八神さんち(ホラー編)
 You are my family
 魔導探偵八神はやて「アイスはどこへ消えた?」
 届け、あなたがくれた空に。
 朧月夜の銀色に

【クロノ×エイミィ】
 ハラオウン家の家庭の事情「クロノ・ハラオウンはロリコンなのか?」

らき☆すた

【かがみ×つかさ】
 Sleeping Beauty?
 夢見てた、夢

投稿SSインデックス

投稿規定

「なのはBURNING」三次創作

【沈月 影さん】(影ラボ
 魔法少女リリカルなのはFROZEN
 予告編
 第1話「流転 -Returning End-」
  (1) (2) (3) (4)

【てるさん】(HEAVEN
 ユグドラシルの枝(完結)
  (1) (2) (3) (4) (5)

【緑平和さん】(PEACE KEEPER
 その右手に永遠を

短編

【kitさん】(pure heart
 好き、だから

【mattioさん】
 The parting of the ways
 みんなで奏でるボクの歌
 ボクは親友に恋をする
 白い悪魔事件―なのはは罪な女のコ?なの―
 か け お ち
 約束の桜〜ダイヤ〜
 月剣〜つるぎ〜のち陽盾〜たて〜
 青に魅せられた私―Moondust…―
 ハート オブ エース―AMBITION―
 わたしの日溜り
 春の日、とあるカップルのとある時間のつぶし方
 少し角度が違う分
 大胆はほどほどに
 そして二人は時を忘れる
 注意報「あま風に御用心」
 一番守りたいもの、それは――
 ひっかかって。
 キミのいない平日は
 最近の翠屋において甘い物が売れない理由、それは――
 バカップル法第○条第×項「うっかりは無罪なり」
 正月、とある五人のとある年明けの過ごし方
 スキー大好き! って大好きななのはが言ったのでつい私も好きだし得意だと言ってしまいました。
 親友>恋人・・・?
  ―前夜なの―
  ―臨戦なの―
  ―結末なの―
 桜〜なのは〜の舞う季節―Prince of ・・・―
  予告編 本編
 天使に誓うラブレター
  予告編 本編
 「アツい日」シリーズ
  アリサ先生のアツい一日
  それぞれのアツい午後
  アツかった日の後日。
  アツくない場所で
  アツい日は季節を越えて
  アツみの増した写生会
  アツ力のかかった一日
 木の葉が紅く染まる頃
  (1) (2) (3)

【ぴーちゃんさん】(P'sぷろじぇくと
 ワガママのススメ
 おとぎ話は目覚めた後で

【鴇さん】(It flows.
 
 遠くない未来
 贈り物〜blessing happily〜

【伊織さん】(伊織の詞認筆
 ハラオウン家家族会議
 ケーキより甘い思い出
 八神家家族相談室

【maisyuさん】(ぐったり裏日記
 キミの呼びかた
 素直なキモチ
 この星空の下、貴女と二人

【隅田さん】(NooK
 四つ葉のクローバーを、君に。

【沈月 影さん】(影ラボ
 Pleasure, into the Rain

【クロガネさん】(クロガネの間
 理想な人は?

【フィールドさん】
 The honey holiday
 Dangerous Shower Time

【霧崎和也さん】(Kの趣味部屋
 祝福の花

【HALさん】(交差幻想
 コイメツ

【月翼さん】
 秘密のrouge

【tukasaさん】
 名前を呼んだ日

【フェルゼさん】(Empty Dumpty
 夜長の行き先
 Their party's never over.
 彼女たちのフーガ

【シン・アスカさん】
 メリッサの葉に…

【結さん】
 青い空の下で

【tanakaさん】部屋の隅っこで小説なんかをやってみる
 君が見てくれているから/新年
 知らぬ間に
 なのはさん争奪戦
 いたずらなお姫様
 お願い
 海と水着と……
 何年経っても変わらぬ関係
 越えられない壁
 小さくてもなのはさん
 思春期なんです
 手相占い?
 暗闇の中で
 フェイトちゃんは変態さんなの?
 手を繋いで
 王子様とお姫様のお祭り
 想いと想い

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