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ユグドラシルの枝(3)
*注意*本作は「魔法少女リリカルなのはBURNING」の三次創作です。多大に本編のネタバレを含むため、先に「なのはBURNING」を読まれることを推奨致します。

 てるさんから、BURNING三次短編シリーズ第3話が到着! 今回は、皆様お待ちかね、ついに“彼女”が登場です! 浅木原は読んでて胸がキュンキュンしました(何











 一人の少女が通路の真ん中できょろきょろと周囲を見渡す。
 目の前と背後には、まっすぐに伸びる廊下がある。
 左手には窓があるが、窓の向こうに見えるのは太陽の光と青空と雲ではない。そこはなんと表現していいのだろうか。黒い海のような、沈んだものは何人たりとも戻れそうにない深遠の闇が広がっている。彼女の親友の話によれば虚数空間という次元の海らしい。
 そして、右手にはいくつもドアが並んでいた。まるで彼女が通う学校の教室のように。しかし、その扉は、学校の教室のように中が見えるようなガラス張りのドアではなく、無機質な鉄だけでできた扉だった。
 扉の上には病院の手術室のように赤いランプがついている。中には、緑色の光もあるのだが、それが何を意味するかをこの少女は知らない。
 そして、一番大事なことだが、前後左右、どこを見渡しても誰一人として廊下を歩いていない。そこに存在するのは少女一人だけだ。まるで、世界にたった一人残されたように。
 その事実を確認した少女は、すぅ、と大きく息を吸い込み、一気に口を開く。

「一体ここはどこなのよぉぉぉぉっ!!」

 少女―――アリサ・バニングスはまるで迷子になった寂しさを紛らわすかのように思わず誰もいない廊下に向かって魂の叫びを大きな声で口に出していた。


   ◇


 そもそも事の始まりは、ある日の放課後、フェイトからデバイス工学の神様といわれる人から呼び出されていた、という何気ない話からだった。
 その話を聞いて一番興味を示したのは、アリサの親友である月村すずかだ。なぜなら、彼女は姉と同じく機械にものすごい興味があるから。特に異世界という御伽噺の技術には心惹かれるのだろう。
 話は進み、いつの間にかフェイトがそのデバイスの神様と話をしてすずかと対話する機会をつくるという話にまで流れていっていた。それから、話はとんとん拍子で進んでいき、結果、月村すずか、アリサ・バニングスの両名は地球代表として時空管理局に一般人として始めて足を踏み入れたのだった。

 もっとも、アリサは踏み入れて十数分で迷子になっていたが。
 仮に迷子になった場合、絶対にやってはいけないことがある。それが今アリサが行っている行動である。つまり、知らない場所を無闇に歩き回るということである。
 アリサからしてみれば、それは一人で、しかも、分からない場所で迷子になったという心細い心を誤魔化すために身体を動かさなければやってられないという心情だったのだろうが、勝手に行動するということは、探す側としては非常に見つけにくいというである。
 だが、そんなことは露として気にしていないアリサは、ひたすら扉が並ぶ廊下を歩き続ける。
 親友たちの姿を探しながらきょろきょろと周りを見渡す。
 歩き続けているうちに先ほどのように虚数空間が見える窓はなくなった。だが、その代わりに廊下の左右に並んでいるのは閉じられた扉だけだ。
 強固そうな扉の向こうに何が広がっているのか、アリサには知る由はない。そもそも、扉の上には先ほどとは違い、すべて赤いランプがついており、入れそうな気配はない。
 不安と泣きたくなる様な心を押し殺してアリサは黙々と歩き続ける。その先に彼女の親友が待っていることを期待して。
 ぴたぴたと歩き続ける。
 もしも、誰かに出会えば助けを求められるものを。まるでこの世には人っ子一人、アリサ以外は残されていないように誰一人としてすれ違わない。
 その理由は、アリサが知る由は何所にもないのだが、アリサが歩いている場所は時空管理局研究所の中でも指折りの重要区域だからだ。そう簡単に平の研究員が迷い込める場所ではない。しかも、今は昼間。普通の研究員は自分の研究室に篭って研究しいてる。そのため、アリサは誰にも会わないのだ。
 不安な心を押し殺して歩き続けてきたアリサだが、彼女の強気な心にも限界というものが存在する。もしも、ここで誰かに出会ったならば、抱きついて泣き出してしまいそうなぐらいに彼女の心は弱っていた。

 ―――もう限界……誰か助けて……

 磨耗しきった心では限界だった。心細くて、不安だった。歩きながら、知らず知らずのうちに瞳には涙が光る。
 そんなアリサの虚ろな目に一枚の扉が目に留まった。何の変哲もないドア。左右に並んでいるどの扉とも同じように強固そうで、上のランプは赤く光っている。
 何気なしにその扉には目が留まった。まるで誰かが呼んでいるようにさえ感じる。
 それが不安から来た幻聴だとしても今のアリサは気づかない。
 まるで、吸い寄せられるようにアリサはその扉に近づき割れ物にでも触れるようにゆっくりと伸ばした指先が扉に――――触れた。
 その刹那、赤く光っていたランプは、緑にその輝きを変化させ、プシューという空気が抜けるような音を発して、強固そうな扉はいとも簡単に開いてしまった。
 扉の向こうに見えた暗い部屋の中には、アリサが見たことないような機械が並び、その部屋の中央にまるでその部屋の主といわんばかりに黄昏色の宝石が固定台の上に安置されていた。
 なぜ扉が開いたのか、なぜ自分がその部屋に惹かれたのか分からないアリサだったが、まるで酔ったようにはっきりしない頭で、蜜に引かれる蝶のように黄昏色の宝石に足が吸い寄せられる。

 ―――あれ? なんであたし……

 そう考えている間にも、足はまっすぐ黄昏色の宝石へと向かっていた。そして、宝石が手が伸ばせば、手が届くという位置で立ち止まり、まっすぐその手を宝石へと伸ばす。
 伸びた手はまっすぐ宝石へと伸び、指先が扉のときと同様にふっ、と黄昏色の宝石に触れる。その感触は普通の石と変わらない。固い感触。だが、心なしか暖かく感じた。指先だけではない。心もだ。先ほどまで感じていた不安で押しつぶされそうな心は少しだけその重圧を軽くしたような気がした。
 アリサは続けて、その宝石を手に取った。不思議な感覚を確かに感じた。まるで、その宝石が心を癒してくれているような、そんな感覚さえ感じる。
 だから、その心地よさに心を預けているとアリサは、知らず知らずのうちに口から零していた。アリサがまったく知らないはずの言葉を。

「――彼岸の果てに華散らし」

 なんで? と疑問に思うこともない。それが当然のようにアリサは己が知らない言葉を口ずさむ。

「緋き亡霊、黄昏に目覚めよ」

 その言葉を言い終えた瞬間にアリサの手の内にある黄昏色の宝石が輝きを増す。
 やがてアリサの手を離れ、ふわりと浮かび上がり、アリサの目の前で止まる宝石。
 続けて、アリサは口に出す。そのものが名を。

「クリムゾン・ローウェル、セットアップ」

 虚ろな瞳からこぼれる、虚ろな言葉を受けて、クリムゾン・ローウェルと呼ばれた宝石は、待ち焦がれた己が主に応えた。

『Stand by ready. Set up』

 宝石が応えた瞬間、アリサを何か暖かいものが包み込んだ。
 それは端から見れば、炎の渦。その名が示すクリムゾンの通り、真紅の炎がアリサを包み込み、アリサが着ているお気に入りのワンピースを分解していく。
 代わりにアリサの幼い身体を包み込むのは、彼女が通う制服にも似た白き衣。
 その手に具現化されたるは、そのものが纏う業火に相応しき業物の日本刀。
 最後にバサッと翻る闇よりも深い漆黒のマント。
 手にしていたはずの宝石は、手にずしりと来る日本刀の目抜きの部分に埋め込まれていた。

「……はっ!?」

 時間にすれば一瞬の出来事。だが、その一瞬の間にアリサの思考は落ち着きを取り戻していた。
 だからこそ理解できない。今の状況が。

「な、なによっ!! これぇぇぇぇ!!」

 アリサからしてみれば、宝石を見つけて気づけば、着替えていたという状況だ。この状況で冷静に状況を把握し、叫ばずにいられるならぜひとも自分の目の前につれてきて欲しいとアリサは思った。

『Master Program, Starting』
「あんたも何言ってるのよ!?」

 まるでその宝石に人格を認めているようにアリサは、右手に持っていた日本刀についている宝石に文句を言う。
 だが、次の瞬間、理解した。

「……え?」

 魔法。炎熱系融合型デバイス。クリムゾン・ローウェル。管理人格。名前。マスター。

「え? え?」

 理解できたからこそ、アリサの困惑は加速していく。
 誰が想像できただろうか。興味半分でやってきた場所で迷子になり、心細さに心が押しつぶされそうとしていたときに入り込んだ部屋で自分が魔法少女になることなど。
 当然、そんなことは誰にもできない。アリサにもだ。だからこそ、困惑している。頭が今の状況を理解しろ、と命令を送ってくる。アリサはその命令に必死に応えようと、思考回路をフルで加速させていた。――――にも関わらず。

『Master,Program Starting』

 このデバイスは、己のプログラムを続行していた。

「ああっ! もうっ! 今、整理するから少し黙ってなさいっ!!」

 アリサとしては、それよりも現状を理解したい。だが、その願いとは裏腹にデバイスは己がマスターがやり方を理解していないと思ったのだろう、プログラムをスタートさせる方法……つまり、融合型デバイスに必要なマスタープログラムの設定方法を脳内に提示してくる。
 今、アリサの頭の中では現状とマスタープログラムの設定という二つの思考が並列で走っていた。

 ええっと、すずかたちと離れて、扉が……はぁ? 姿を設定? どんな姿でもいい? ……中央に宝石があって、それに……自分が見知ってる姿のほうがイメージしやすい? 親、友達、親友、そして―――大切な人。大切な人なら……

『イメージ認証、具現化します』
「はぁ!?」

 思考が並列に走っていたためか、アリサが知らないうちにイメージの送信が行われていたらしい。らしいというのはアリサがしっかりとイメージしたわけではないからだ。現状把握をしながら、マスタープログラム設定の説明書を読んでいる最中に設定されてしまった。その姿が、誰のものになるのか、アリサはまったく分からなかった。

「ああっ! 今のなしっ!!」

 だが、そう叫んでももはや手遅れ。そして、光り輝く黄昏色の宝石から出てきて、目の前に現れたのは、アリサもよく知る人物。
 その黒くウェーブのかかった長い髪も、白いヘアバンドも、その身を包む白い制服も。
 何もかもがアリサのよく知る、よく知っている彼女そっくりだった。
 だから、思わず驚いてしまったアリサはその名前を口にする。目の前に立っている彼女がよく知る人物の名前を。

「すずか……」

 アリサの親友である月村すずかの姿が目の前にあった。

『固有名認証。――スズカ、を、名称として登録します』

 しまったっ! と思うのはこの数十分だけで何度目だろうか? もはや口に出すのも疲れていた。
 はぁ、と肩を落とすアリサを余所に目の前に立っているすずかそっくりなスズカは、閉じていた目を開き、アリサをまっすぐに見据え、身を包んでいるスカートの裾をちょんとつまんで広げ、ゆっくりと頭を下げた。

「――はじめまして、マスター」

 その口から出た言葉にまた驚くアリサ。アリサが驚いたのは、言葉の意味そのものではない。管理人格が口に出した声が彼女が知るすずかそっくりだったからである。
 だが、今度は驚きの声は上げられなかった。
 なぜなら、それよりももっと気を引くことがあったからだ。
 ぱっ、と暗かった部屋に明かりがつけられる。つまり、その場に自分たち以外の誰かがいるということだ。そして、よくよく感じてみれば、アリサが入ってきた扉の方向に人の気配を感じる。
 ばっ、とマントを翻しながら振り返った視線の先にいたのは、出入り口で呆然としている男。短髪にめがねをかけ、右手には杖のようなデバイスを持っている。
 アリサは、まずいっ! と瞬間的に思った。状況の大半を理解しているアリサが今、感じているのは勝手に部屋に入って勝手にデバイスを起動させてしまったことだ。場合によっては、自分を誘ってくれたなのはやフェイトに責任が行くんじゃないかと一瞬で、そこまで考えてしまった。
 だが、次の瞬間、男が口にした言葉は、叱咤の言葉ではく―――

「ク、クリムゾン・ローウェルが……起動してる……」

 半ば、自分を失ったような呆然とした声だった。


     ◇


「わ〜、アリサちゃんかっこいい〜!!」
「どうしたの?」
「あれま。アリサちゃんも魔法少女のお仲間やね」
「アリサちゃん、心配したよ?」

 目の前で女の子たちがきゃあきゃあ言っているのを見ながら、エディックは今でも目の前の光景が信じられなかった。
 目の前にいる五人の女の子たち。その中の一人。漆黒のマントと纏いながら、純白のバリアジャケットに身を包む少女が、誰も起動できなかった失敗作と思われていた初の融合型デバイス―――クリムゾン・ローウェルを起動させたことに。
 最初は何かの間違いだと思っていた。
 エディックが、今日、会う予定になっていた女の子たちの仲間が一人迷子になっていたということで探している途中に入った緊急連絡。クリムゾン・ローウェルが保管されている部屋に侵入者という情報。その部屋に急行してみれば、エディックが作成したクリムゾン・ローウェルを起動させ、マスタープログラムの設定を行っている少女がその部屋にはいた。
 最初見たときは度肝を抜かれた。
 トリプルAの魔法使いでさえも起動させられず、百人近い人間が挑戦したというのに誰も起動できなかった難攻不落のデバイス、クリムゾン・ローウェル。誰でも自由に強力なデバイスを、というコンセプトで開発されたにも関わらず、そのコンセプトに真っ向から喧嘩を売るような結果に誰もががっかりしたはずだ。
 そして、今、目の前にその難攻不落のデバイスをあっさりと起動させてしまった異世界の女の子がいた。
 もっとも、彼女がエデックが探した少女だと気づいたのは、あの後だったが。
 とりあえず、話を聞くためにエディックの執務室につれてきたのだ。そして、今は、迷子になって心配していた仲間たちとじゃれあっていた。バリアジャケットのままで。
 もう少し、おしゃべりさせてあげたいところだが、こちらとてクリムゾン・ローウェルが起動した理由を探らなければならないのだ。残念だが、楽しい時間は終わりだった。

「それじゃ、いいかな? アリサ・バニングスさん。事情を聞かせてもらっても」

 エディックの言葉に、今まで笑って話していたアリサが真剣な顔でコクリとうなずいた。


     ◇


「なるほど」

 来客用のソファーに座る女の子四人を目の前にしてエディックはいつもの微笑を浮かべて頷いた。
 頷いたのは、一通りの事情をアリサから聞き出したからだ。
 だが、なるほど、と納得したように呟いたのはいいのだが、実はエディックには何もわかっていなかった。
 一番、焦点を当てられるべきクリムゾン・ローウェルが起動した理由。アリサの話からは、その謎を解く鍵になりそうな話は聞けなかった。

「あの……」

 これは、後でクリムゾン・ローウェルを預かって調べるしかないかな? そう思っていたエディックにアリサから声をかけられる。すっかり思考の渦に入っていたエディックが改めて、アリサに視線を向けると張本人のアリサは深緑の瞳を不安そうに揺らしてエディックを見つめていた。

「どうかしましたか?」
「あたし……なにか拙いことをしましたか?」

 その言葉でアリサが何を不安に思っているか理解した。
 要するに彼女は怒られないか不安なのだ。
 むしろ、彼からしてみれば、彼女は恩人なのに。だから、エディックは笑ってアリサの問いに答えた。

「あはは、心配することはありません。むしろ感謝したいぐらいです」

 おそらくエディックの言葉の意味を解していないのだろう。アリサは、隣に座っているすずかという女の子と顔を見合わせていた。よく見れば、他の仲間もだ。なのは、フェイトやはやては顔を見合わせてハテナマークを頭に浮かばせていた。
 確かに、事情を知らなければ、怒られることはあっても感謝されることはないと思うだろう。
 仕方なくエディックは事情を話すことにした。まるで、自分の失敗を話すようで恥ずかしいのだが。

「実はですね、そのデバイス……炎熱系融合型デバイスの試作機であるクリムゾン・ローウェルは失敗作なんですよ」
「融合型っ!?」

 エディックの言葉に一番に反応したのは八神はやてだった。彼女の事情を知っているものなら納得だろう。そして、エディックは彼女の事情を知るものの一人だからこそ、理解できた。

「そうですよ。八神はやてさん。あなたの元デバイス。夜天の書と同じ型のデバイスです」

 ただ、厳密に言うと少し違いますけどね。とエディックは付け加えた。
 だが、それでもリーンフォースというかつての相棒と同じ融合型のデバイスを望んでいるはやてには喜ぶに値する出来事だ。なぜなら、融合型が完成するということは、リーンフォースが再び作られることを意味しているのだから。
 興奮を隠し切れないはやてを余所にエディックは話を進めることにした。

「そして、その融合型ですが……本来の融合型には適正があり、強力なデバイスになりうるはずが誰でも使えるものではありませんでした。現存で使用していたのは、夜天の書。つまり、はやてさんだけです。だから、私は考えたのです。汎用型の融合型デバイスを。そして、その試作機が……アリサさんの手にしている」

 全員の瞳が、アリサが持つ日本刀へと向けられる。正確にはそこの貫目に埋め込まれている宝石に。

「クリムゾン・ローウェルです」
「で、でもっ! だったら、感謝なんて……」
「言ったでしょう。クリムゾン・ローウェルは失敗作なんですよ」

 そう、本来は失敗作だった。だが、今、失敗作はその汚名を返上しようとしていた。

「汎用型。誰でも使える融合型デバイス。ですが、そのクリムゾン・ローウェルは誰も使えなかったのですよ。今日、アリサさんが使うまでは。誰一人として起動させることができなかったのです」

 そう、そのためエディックの名前にも傷がつきかけた。『デバイスの神様』にも失敗はあるのだ、と。もっとも、彼でなければ、融合型デバイスをここまで形にすることは難しかっただろうが。

「え? でも、今どうしてアリサちゃんが起動できたんですか?」
「さあ? それは私が知りたいことです」

 そう、その差異さえ分かれば、今度は完璧な融合型デバイスが作れるはずなのだ。
 そういえば、とふとエディックは大切なことを思い出した。
 確かに彼女から話は聞いた。だが、もう一人事情を聞かなければならない人物がいるではないか。

「アリサさん。申し訳ありませんが、クリムゾン・ローウェルの管理人格を呼び出してもらえませんか」

 エディックは管理人格の名前を知らない。だから、そう呼ぶしかなかった。
 もう一人とは、つまり管理人格だ。彼女にそれが説明できるかどうかは分からないが、話を聞かないよりましだ。それに、この後すぐにクリムゾン・ローウェルのオーバーホールに入るつもりだ。ならば、忘れる前に話を聞こうと思っただけだ。
 だが、これに意外に拒絶を示したのはマスターであるアリサだった。

「? 何か問題でも?」
「い、いえ……その……」

 何かもごもごと言っているような気がしたが、やがて決意を決めたのか、日本刀をすぅ、と前に出すとアリサはその名前を呼んだ。彼女が持つデバイスの管理人格の名前を。

「おいで。スズカ」

 その名前にはっ、としたのは四人の女の子。
 なるほど、これで、と奇妙に納得したのはエディックだけだった。
 そんな人の事情など知らぬ、とばかりに日本刀の宝石が光り、その輝きの中から人影が出てくる。
 白い制服のような服に身を包み、白いヘアバンドと流れる黒髪と波打つウェーブが特徴的な姿の管理人格―――スズカが、六人の視線を受けて登場した。

「お呼びでしょうか? マスター」

 にっこり笑顔が似合う女の子だ。
 普通なら、きゃ〜と目の前の四人の女の子は喜ぶだろう。しかし、似たような姿をした女の子が二人もいれば話は別だった。

「すずかちゃんが……」
「二人?」

 驚いた表情をしているなのは、フェイト、はやて、すずかという女の子を尻目にアリサはややバツが悪そうな顔をしていた。
 そんな中でうんうん、なるほど、と納得したように頷いているのはエディックだけだ。

「ああ、管理人格に君のお友達を使ったのですね」

 クリムゾン・ローウェルの製作者であるエディックには、この事態を当然のように把握していた。

「マスター? 皆様が不思議がっていますが」
「気にしたら負けよ」

 アリサは恥ずかしいのだろう。なにせ、勝手にすずかの姿を使ってしまったのだから。ぷいっ、と余所を向いて皆と目を合わせないようにしている。

「なるほどなぁ……」

 だが、そんなアリサの心情を知ってか知らずか、はやてはニヤニヤとした目をしながら、アリサとすずかを見ていた。
 そんな目をしているはやてと目を合わせたくなかったのか、アリサはさらに目を合わせないように目を瞑った。

「そっか、アリサちゃん、私の姿使ってくれたんだ」

 ―――ありがとう。

 驚きからようやく開放されたのだろう、すずかがアリサの方を向いて微笑んで礼を口にしていた。
 え? と今度驚いたのはアリサだ。てっきり何か言われると思っていた。まさか、お礼を言われるとは夢にも思っていなかった。

「だって、アリサちゃんは私を使ってくれたんでしょう? なのはちゃんやフェイトちゃん、はやてちゃんでもよかったのに。でも、アリサちゃんは私を選んでくれた。だから―――ありがとう」

 先ほどよりも深い微笑でまた礼を言われた。
 瞬間、かっ、と体中が熱くなる。まるで体中が沸騰したように。心臓はドキドキ高鳴っている。いくら、止まれと命じても止まりそうにない。ただ、体が熱くなっていた。

「あれ? 大丈夫、アリサ? 顔が赤いよ」
「にひひっ、フェイトちゃん。心配いらんよ。アリサちゃんのは―――」

 アリサを心配するフェイトに何かを言いかけたはやてだったが、その言葉が最後まで発せられることはなかった。なぜなら、その細い首筋にはアリサが持っていた日本刀が峰ではなく刃の部分が当てられていたからだ。
 ちょちょちょっ! と口に出したいが、何か言葉を発した瞬間に喉が刃に当たりそうで声が出せない。代わりに視線を少しずらしてアリサに向けてみれば、そこには視線で人が殺せたら殺されそうな目をしたアリサがいた。
 しかも、顔は赤いままで。
 その目が如実に語っている。

 ―――ナニカイッタラ……

 アリサの本気の目にはやては、涙を流しながら、ふるふると首を横に振るしかなかった。

「でも、この子もスズカっていうの?」
「名前まで同じ……」

 アリサが呼び出すときを思い出していたのか、なのはとフェイトがそろって名前に違和感を感じたのか、微妙な顔をする。
 だが、この事態はアリサからしても不本意な結果なのだ。

「ち、違うわよっ! いきなりすずかの姿をとるから思わずすずかの名前を呟いちゃって、それを名前って勝手に認識したのよ」

 何を慌てているのか分からないが、アリサは両手をぶんぶん振ってスズカと名づけたことを一生懸命弁明する。尤も、そんなことよりも日本刀を持ったまま両手を振るのは危ないのでやめて欲しかった。

「だったら、固有名称の変更を行えばいいいんじゃないですか? イメージ具現化は初期化しなければ無理ですが、固有名称の変更は可能ですから」

 そんな慌てたアリサの様子を見てか、エディックが製作者らしくアリサにアドバイスを与えた。
 製作者としてはきちんとした名前をつけて欲しいという親心だろうか。

「う〜ん、名前ね……」

 エディックの提案は、アリサを落ち着けるのに十分な効力を持っていたのだろう、先ほどまで立ち上がって刀を振り回していたとは思えない神妙な表情でソファーに再び座り、目の前で待機している大切な親友によく似た管理人格に与えるべき名前を考え始めていた。
 その管理人格は、改めてつけられる名前を楽しみにしているのか、澄んだ笑みを浮かべて今か、今かと自分の名前が告げられる瞬間を待っていた。
 すずかをネコにたとえるなら、この人格はまるで犬のようだ、と不意にアリサは考えた。
 そこで思いついたのが、犬のような名前だったが、いくらなんでもすずかの姿をしているのにその名前はないだろうと思い、再び考える。もしも、管理人格が犬の姿ならぴったりだったのだが。

 ―――う〜ん、名前か……

 だが、いざ考えてみると意外と難しい。

 ―――こいつって、よくよく考えてみたら炎系の魔法多いわね。

 それはマスターとしての権限で手に入れた知識だった。クリムゾン・ローウェルに蓄えられた魔法をマスターであるアリサは、まるで最初から知っていたように理解することができる。

 ―――炎、火、ファイア、ライト……あっ!!

 クリムゾン・ローウェルがつかさどる炎から連想されるものを浮かべていくうちにやがてアリサの胸にしっくりくる名前が浮かんだ。きっと、彼女に似合うはずだ。

「よしっ! 決まったわ。今日からあなたは『トワ』よっ!」
「トワ……ですか?」
「そうよ! 永遠と炎を意味するトワライトと黄昏の宝石を意味するトワイライトをかけた言葉よ」

 その名前をかみ締めるようにスズカ……否、トワはその名前を口にする。やがて、トワという名前がしっくり着たのか、呟くために少し俯いていた顔を上げて、満面の笑みを浮かべながら、トワは口を開いた。

「はい。ありがとうございますっ! マスターっ!」

 そんな満面の笑みを正面から受け止めて満足そうにうんうん、とうなずくアリサ。トワと同じ姿を持つすずかはやっぱりアリサの隣で和やかに微笑んでよかったね、トワちゃんと素直に祝福していた。
 なのは、フェイト、はやても名前を与えられた管理人格にこれからよろしく、など声をかけていた。

「なるほど。それはいい名前をもらいましたね。トワ」

 親としても子供にいい名前がつけられれば、顔が緩むものである。もっとも、エディックは微笑みの意外の表情を浮かべることは滅多にないのだが。
 できれば、エディックとしてもこの和やかな雰囲気を壊したくないという思いはある。だが、これ以上は時間が取れないのだ。本当なら、今すぐにでも行動したのだから。
 だから、エディックは、雰囲気を壊すを理解しておきながら、真面目な話をすることにした。

「それでは、トワ……教えてもらえますか? あなたが起動した理由を」

 しばらく考えるトワ。何かを検索しているようにも思える。
 やがて答えを見つけたのだろうか、ふっ、と柔らかい微笑をトワが浮かべると、その小さな口を開いた。

「はい。それは――――」


     ◇


「ふぅ……」

 エディックは少し疲れた様子で自分の執務室へと戻ってきた。
 あの後、渋るアリサからクリムゾン・ローウェルを借り、たった今までオーバーホールを行っていたのだ。
 起動前のデータと何所が違うのか、また予想した起動後の値とどう違うのか、それを今まで調べていた。

「あ、おかえりなさい」

 自分の執務室に戻ってくれば、そこにいたのは彼の最愛の女性。
 まるで自分の部屋のようにソファーに座ってくつろぎながら、確か今日発売である彼女が毎週愛読している雑誌を読んでいた。

「セレナ、今日は来る予定でしたか?」
「来るつもりはなかったんだけどね。クリムゾン・ローウェルが起動したって聞いたから来たのよ」

 そういいながら、セレナは自分が読んでいた雑誌にしおりを挟んで立ち上がり、エディックのためにコーヒーを入れてくれているようだった。
 すっかり疲れていたエディックはセレナの優しさに甘えるように何もせずにセレナが座っていたソファーの対面に座り、ふぅ、と深く息を吐いた。
 一方、セレナは勝手知ったる他人―――いや、二人の関係は他人ではないのだが、まるで自分の家のように知り尽くしたエディックの執務室で勝手にコーヒーを入れ、砂糖を加えて、自分とエディックのコーヒーを用意した。
 それらを運んでくると、自分の前とエディックの前にそれぞれおき、セレナは今まで座っていた場所に座った。

「それで、クリムゾン・ローウェルはどうだったの?」

 話を聞きたそうなセレナ。だが、その前にエディックは、一つだけ訂正しなければならないことがあった。

「セレナ。実は、クリムゾン・ローウェルは今、名前を変えているのですよ」
「へぇ……なんていうの?」
「『エターナルブレイズ』。マスターのアリサさんの要望です」

 そう、クリムゾン・ローウェル『緋い亡霊』という名前を気に入らなかったアリサは、自分で新しく名前をつけたのだ。管理人格のトワと被せた『永遠の炎』という名を冠する『エターナルブレイズ』という名前を。
 そもそも、クリムゾン・ローウェルという名前は、誰もマスターになれない亡霊のような赤い宝石という意味合いを持ったものだ。今、アリサというマスターを手にしたデバイスには無用な名前をだろう。
 だから、エディックは、アリサの提案をすぐに飲んだ。

「ふ〜ん。いい名前じゃない」

 そもそもクリムゾン・ローウェルという名前が異様だったのだ。
 それを考えれば、この名前のほうが何倍もいい。

「それで、エターナルブレイズを調べて何か分かったの?」

 改めて問うセレナ。だが、エディックはそのセレナの問いに首を左右に振って答えた。

「何も。起動前と違うデータを洗い出して、予想値との比較をしても誤差の範囲内でした。一体、何が起動の原因だったのか、分からないんですよ」

 やれやれ、とエディックは肩をすくめて、セレナが入れてくれたコーヒーを飲んだ。
 少しだけ感じる甘みが今までの疲れを癒してくれるように感じた。

「これでは、トワさんが言っていたことを信じるしかなさそうですね」
「トワって、管理人格の子よね? 何か言っていたの?」

 セレナはここに来るまでにあらかたの事情は知っていた。それは、エディックとの恋仲だからこそ知れたのだが。

「『ユグドラシルの枝は別れない』だそうですよ」
「どう意味?」

 聞きなれない言葉にセレナは首をかしげる。
 そんなセレナにエディックは黙って懐からミッドチルダで使われるコインを取り出した。

「そうですね。例えば、このコインを僕が指で弾いて、手のひらに乗せたら、コインはどうなっていると思いますか?」
「表か裏になるんじゃない?」
「そうですね。その二つの確率です。実際にやってみても……」

 ぴん、とコインを弾いて手のひらに乗せる。コインは表だった。

「今回は、表が出ましたね」
「だから、なんなのよ」
「でも、裏が出る可能性もあった。2分の1の確率でね。今回は、表でしたが、裏の可能性もありえたわけです。つまり、どこかに裏が出たかもしれない世界が存在する確率もあるということです」
「つまり、裏が出た平行世界が存在するかもしれないということ?」

 そうです。とエディックはうなずいた。

「このように、先が見えない未来でいくつかに分岐する可能性を持つ事象を世界を支える大樹になぞらえれて『ユグドラシルの枝』っていうんですよ」
「それじゃ、ユグドラシルの枝が分かれないっていうのは?」
「簡単ですよ。もしも、このコインに細工して絶対表しか出ないようにしたら、裏が出る確率が存在しますか? しませんよね。このように事象が一つに限定されるとき……あるいは、最初からそう決まっていたように極々微小の確率でしか起こらないはずの事象が起きたとき、考えることはできるけど実は最初から枝はその一本しかなかったんだ、という意味合いをこめて『ユグドラシルの枝は別れない』って言うんですよ」
「なんだか、ややこしい話ね」

 セレナは、工学系の知識はさっぱりだ。学校での成績では優秀だったが、工学系の勉強はそこまで熱心にやっていなかった。唯一、エディックが勝てる教科だったともいえる。

「まあ、後者のたとえは、ただの僻みだったりすることもありますし、ただ物理学的に無理やり理由をつけたかっただけだと思いますよ。――――もっと、簡単で陳腐な言葉がありますしね」
「何よ。それは?」

 セレナのその問いにエディックは子供のような笑みを浮かべて一言だけ答えた。

「運命、って言うんですよ」


     ◇


 私はいつになったら起動できるのでしょうか。

 『それ』の問いには誰にも答えられない。動いていないはずの思考回路だが、最小限動いていたコアの部分がそんな簡単な思考だけを流す。
 いや、起動するだけなら簡単な話だった。『それ』には今まで何度も起動の機会が与えられているのだから。だが、『それ』は起動しなかった。できるのにしなかった。
 起動するための魔力が流されるたびに思うのだ。

 ―――何かが違う、と。

 何故かは分からない。だが、そう思うととたんに魔力回路は、マスターとなるべき人間を拒絶し、そのまま起動は不可能となる。
 それを何度繰り返しただろうか。分からない。
 やがて『それ』は忘れられたように起動させようとする人間はいなくなった。
 いくら時間が流れただろうか。分からない。今では、時折こうやって、コアの部分が単純な思考を流すだけだ。
 そう、前回まではそうだった。そして、今回もそうであるはずだった。

『大丈夫。もうすぐ会えます。あなたの望んだ人に』

 それは、魔力回路に走ったノイズかもしれない。だが、確かに『それ』にはそうやって言葉が刻まれたのだ。
 誰もいない部屋で。誰も存在しない場所で。その言葉は確かに『それ』に伝えられていた。

『ほら、来ました。あなたのマスターが』

 しばらくぶりに開いた扉。逆行になってよくわからないが、その扉に一人の小さな女の子が立っているような気がした。
 彼女が自分のマスターなのだろうか? そう考えるが、よくわからない。そもそも完全に起動していない『それ』の思考回路では、そこまでの思考は不可能だった。
 だが、なんだろう。この回路が高ぶるような感覚は。今まで、どのマスター候補を目の前にしても感じなかったこの感覚は―――

『あなたは、もっと幸せになってくださいね』

 ―――それでは。

 そうやって言葉を残して消えていく何かの気配。だが、確かに『それ』は一瞬だけ霧のような向こうに見た気がした。
 黒髪の波打つウェーブを持つ女性の姿を。

 それは記録にも残っていない小さな出来事。もしかしたら、重ならない世界が想いを交えて重なったのかも知れなかった。


     ◇


 ある晴れた日。
 聖祥大学付属小学校の屋上で六人の女の子が仲良くお弁当を食べている。
 六人全員に笑顔が浮かんでおり、誰もが楽しそうだった。

「マスター。はい、口を開けてください」

 黒髪のウェーブがかかった髪を背中に流しながら、手を箸の下に添えて、金髪の女の子の口へと運ぼうとしている。

「ちょっと! お弁当ぐらい自分で食べるわよっ!!」
「ダメです。これは融合型デバイスとしての意義が問われるのですから」
「どうしてそうなるのよぉぉぉ!?」

 金髪の女の子は、黒髪のウェーブの女の子の猛攻を必死で否定していた。今でこそ座っているが、いずれ立ち上がって逃げそうだ。

「くすくす、アリサちゃん。トワちゃんに押されっぱなしなんだから」
「すずかもっ! 見てないで止めなさいよっ!!」
「はい、マスター」
「だからっ!!」
「アリサちゃん、私もやってあげようか?」

 なぜか、箸を添えている女の子と同じ格好をした女の子が二人の様子をクスクスと笑って、さらに火に油を注ぐような発言をしていた。

「いや〜、アリサちゃんモテモテやなぁ〜」
「そうだね。羨ましいよ」
「にゃはっ! 両手に花だね」

 そんな三人を優しい瞳で見つめる三対の瞳。だが、その態度には関わり合いになりたくないという意思がありありと伺えた。

「あぁぁぁっ! もうっ! お弁当ぐらい静かに食べさせなさいよっ!!」

 屋上で吼える金髪の女の子の胸元で黄昏色の宝石が昼の暖かい陽の光りを受けてキラリと輝いた。


FIN




あとがき
 全部で五編としていた短編も真ん中です。というわけで、今回はあとがきをつけてみました。
 まずは、(1)と(2)で感想をくださった方に感謝を。
 それで今回の(3)はどうだったでしょうか?
 (1)では、BURNINGの不遇のオリキャラであるエディックとセレナに
 (2)では、エディックとフェイト、(3)ではアリサとトワにスポットライトを当てました。
 残りも後、二編。もしかしたら有り得たかも知れないお話。楽しんでいただければ幸いです。
 それでは! BY てる
| 浅木原忍 | 23:21 | comments(3) | trackbacks(0) |
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Comment
うわああぁああぁあぁあぁ!!!
甘い!!
とくに残り後半のアリサとトワのやりとりが!!
ていうか、うらやましすぐる!!
もう、なんなんだよ!

このありえたかもしれない話、続きを楽しみにしています!
Posted by: 吉 |at: 2007/10/21 4:50 AM
五人組、エディック、セレナ、トワ。誰ひとり欠けることなく同じ時を過ごす。
あるいは有り得たかもしれない幸せな日々に、読んでいて物凄い泣けてきました。
エディックも、セレナも、トワも。どうか今度は幸せになってほしい。
ここではない世界でセレナが望んだように、全ての人が幸せになれますように。

素晴らしい作品、ありがとうございました。
残り二編も楽しみにしてます。
Posted by: LEO |at: 2007/10/21 12:09 PM
彼女って言うから誰かと思ったら、トワ登場。
しかも皆と一緒にランチタイム(叫)。

すずかVSトワ…アリサは止められず。
なんて事になりそうな気が(震)。
Posted by: ユリかもめ |at: 2007/10/21 4:06 PM








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 第2話「あの月のこちらがわ」
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 第4話「儚い月の残照」
 第5話「君に降る雨」
 第6話「月からきたもの」
 第7話「月下白刃」
 第8話「永遠エスケープ」
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【お燐×おくう】
りん×くう!(完結)
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 3 / 火焔猫燐
 4 / 霊烏路空
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 6 / 火焔猫燐
 7 / 霊烏路空
 8 / 火焔猫燐
 9 / 古明地さとり
 10 / 霊烏路空
 11 / 火焔猫燐
 12 / 古明地さとり
 13 / 霊烏路空
 14 / 火焔猫燐
 15 / 古明地さとり
 16 / 霊烏路空
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【maisyuさん】(ぐったり裏日記
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