第97管理外世界における、とあるロストロギア関連事件に付随した何か(仮)
2007.06.18 Monday | category:なのはSS(アリサ×すずか)
ぴーちゃんさんトコの企画に投下したアリすずSSです。18禁縛りだったはずなのに15禁ぐらいの内容という詐欺プレイをかましました(最悪だ)。そしてここでも公開。たぶんセーフ。……そう思うのはここ数日延々と18禁を書き続けたせいで感覚が麻痺してるからかもしれませんが(ry
「ロストロギアが?」
『せや。転送時の座標設定ミスで、海鳴市に送られてしもうたらしいんよ』
とある日曜の昼下がり。我が家の庭にテーブルを出して、2人お茶会をしていたあたしとすずかの元に、はやてからの電話が入った。
「ちょっとちょっと、大丈夫なんでしょうね?」
『ん、ロストロギアゆーても、そない危険なもんやないんよ』
ロストロギアと言ってもピンからキリまで。世界を滅ぼしかねない代物から、しょーもないものまで千差万別らしい。
『なんでもなー、対象の人物をめっちゃ敏感な身体にしてまうもんらしくてな』
「……は?」
『使った夜は、それはもうすごいことになるっちゅう話や』
「なっ、何よそれっ!」
『いつの世も、人を動かすんはお金とご飯とエロスや、ゆーことやな』
しみじみと語るはやて。頭痛を覚えてあたしは深く溜息をついた。
「……何でもいいけど、さっさと回収しちゃってよね」
『任しといてやー。……せっかくやし、回収したらアリサちゃん、一回使うて』
「馬鹿言ってんじゃないのっ!」
通話終了。もう一度大きく溜息をついたあたしに、すずかが小さく苦笑する。
「はやてちゃんたちも、大変だね」
「……ま、しっかり仕事してもらいましょ」
どうせ、自分たちに直接関わってくる話ではないのだ。危険なものでないなら、海鳴市は今日も平和で変わりない。
やれやれと肩を竦めて、あたしは冷めかけたテーブルの紅茶に口をつける。……と。
「あれ、ノイン?」
我が家の愛犬の一頭、ゴールデンレトリバーのノインがこちらに駆けてくる。
その口には、何かボール状のものがくわえられていた。何か変なものでも見つけてきたのだろうか。
「よしよし、おいでおいで。……なに見つけてきたの?」
あたしのところへ真っ直ぐに駆け寄ってきたノインは、口にしていたそれをあたしに差し出した。
白銀に光る球体。金属にしては軽いし、かと言って布やプラスチックの手触りでは無い。……なんだろう、これ?
――ふと、つい先ほどまでのはやてとの電話を思い出す。……まさか、ねぇ。
「アリサちゃん、それなに?」
「さぁ……」
肩を竦めて、あたしはそれをすずかに差し出す。すずかも小首を傾げながら、それに手を伸ばして、
「――きゃっ!?」
すずかが悲鳴とともに手を引っ込める。その拍子に、あたしの手からその球体が転がり落ちた。
「ど、どうしたの? 大丈夫!?」
「う、うん……何か今、ばちって、静電気みたいな……」
呼吸を落ち着けるように、すずかがひとつ大きく息を吐き出す。
「手、平気? 痛かったりしない?」
持っていたあたしの手は何ともなかったけど、不安になってあたしはすずかの手を取る。火傷とかそういう痕は……無さそうだけど、
「うん、何とも……っ!?」
――と、急にすずかが、その身体をびくりと震わせた。
「す、すずか? どうしたの?」
「ぇ、ぁ……ひんっ、あ、アリサ、ちゃ……は、ぁっ」
みるみるすずかの顔が、熱でも持ったみたいに紅潮する。呼吸が荒くなり、身体が小刻みに震え始める。
「ちょ、ちょっと、冗談じゃないわよ……! すずかっ」
まさか、今のですずかの身体に何か――。思わずあたしは、すずかの肩に手をかける。
「ひぅっ……」
額に手を当てると、確かに熱い。――こんな急激に発症する風邪なんてあるはずもないし、だとしたらこれって、
「あ、アリサちゃ、だめ……離し、て、」
「何言ってるのよっ! こんな、ねぇ、しっかりしてよ、すずか――」
「ゃぁっ、だめ、アリサちゃん、だめぇっ――」
あたしの手から逃れようと、すずかが必死にもがく。押さえつけようとするけれど、すずかはそれすらも振り払おうとして、
――見事にバランスを崩した。
「すずかっ!」
慌てて椅子を蹴り飛ばし、地面に倒れ込む寸前でその身体を受け止める。芝生の上に滑り込む体勢になったせいで服が汚れたけど、そんなのは大した問題じゃない。
「せ、セーフ……。すずか、だいじょう――」
ぶ、と続けようとした言葉が、すずかが耳元であげた声にならない叫びにかき消される。
あたしの腕の中で、すずかの身体がびくんと震えて――そして。
ぱたたたた……っ、と、水音。
それから、つん、と鼻をつく匂い。
「………………え?」
あまりに唐突な展開に、全く思考が追いつかない。
「ゃ、ぁぁぁぁぁぁっ……アリサ、ちゃ……見ない、で……ぇっ」
あたしの腕にしがみついて、芝生の上に膝をついたすずかの、その足元が濡れていく。
そのあたたかい液体は、あたしの足元まで濡らして、そして……
「す、すず……か?」
「ぁ……ぁぅ……」
見下ろせば、ぽろぽろと涙をこぼして震えるすずかの顔。
そして、水音が止まって……残ったのは、いわく言い難い沈黙だけだった。
――ちょ、ちょっと、何が起こってるの?
そんなのは、状況を見れば自明だ。
すずかの太股から下を濡らし、あたしの足元まで流れてきたこのあたたかい雫は……つまり。
「す、すずか……今、ひょっとして、」
「ゃぁっ……いわ、ないで……」
――つまり、そういうことで。
そしてようやく、あたしは悟る。
熱をもったすずかの顔とか、震える身体とか、漏れる吐息とかが――それが決して、具合が悪いことを示すサインでは無いことを。
だって、涙をいっぱいに溜めて、あたしにすがりつくその瞳の色は……そう。
……快感に酔ったときの、その色だ。
ここでようやく、あたしの頭脳が正確に状況を把握する。
――はやての電話。ノインの見つけてきた不思議な物体。すずかの感じた何か。そして今の――すずかの。
『なんでもなー、対象の人物をめっちゃ敏感な身体にしてまうもんらしくてな』
……つまり、そういうことなわけ?
「あ、アリサ、ちゃん……離、して……」
「……ぁ、うん」
すずかの言葉に、あたしは抱いていた腕を放す。すずかはその場に座り込んで、荒く息を吐き出して……
「ご、ごめんなさい……ごめんなさい、アリサちゃ……」
そして――また、ぽろぽろと涙をこぼし始めた。
「身体、変なの……熱、くて、びりびりして……アリサちゃんに、触られたら……こんな、」
「……すず、か」
震えるすずかの声。嗚咽の混じる響きと、熱っぽい瞳が――何というか、これは、クリティカル。
ゆっくりと、あたしは再びすずかに手を伸ばす。びくりを身を竦ませるすずかに構わず、その頬に触れると……「はぅっ」と可愛い声をあげるすずか。
「すずか……気持ちいいの?」
「ぇ……ぁっ、やぁっ、ん……」
「こうやって触られてるだけで……気持ちよくなっちゃってるの?」
「ひぅぅぅっ」
そっと頬を撫でると、すずかは身体を震わせて鳴いた。……ああ、可愛い。
「違うの? 気持ちよくない……?」
「ゃ、ぁ……」
耳たぶを指先でつついてみる。もどかしげに、すずかはぷるぷると首を横に振った。
うなじをくすぐったり、顎のあたりを撫でてみると、そのたびにすずかは敏感に反応する。いつも、キスすると可愛い反応をしてくれる場所に、今日は触っただけで、いつもよりこんな……。
――だったら、今キスしたらどうなるんだろう?
そんな疑問が浮かんで、実行に躊躇するような状況では既に無い。
「すずか……」
「あ、アリサ、ちゃ……んむっ、んんんっ――」
不意打ち気味に、すずかに唇を重ねる。びくんとひときわ大きく震え、反射的に離れようとするすずかの身体を、少し強めに押さえつけて。
――唇同士を擦り合わせるみたいに動かすと、すずかはたまらないという様子で吐息を漏らした。
力なく開いた唇の隙間に、舌を滑り込ませる。怯えるように逃げるすずかの舌を捕まえて、吸い上げると……すずかの身が一瞬強ばり、そしてくたりと脱力した。
「……すずか、イッちゃった?」
「ぁ……ぅ」
「キスされただけで……イッちゃったの?」
唇を離し、涙の溜まったすずかの目元を舌で拭う。すずかは真っ赤な顔のまま、それでも……小さく、こくりと頷いた。
――ああ、これはまずいまずいまずい。
『使った夜は、それはもうすごいことになるっちゅう話や』
はやての言葉を思い出す。……そりゃそうだろう。効果が絶大すぎる。
「……アリサ、ちゃん……ぁ、ぅ」
俯き、すずかは小さく震えた。……その肩が、不意にひどく小さく見える。
怯えたようなその姿に、焼き切れかけていた理性が落ち着きを取り戻していくのを感じた。
――目の前のすずかが、ガラス細工みたいに弱々しい。
このまま、あたしが欲望に身を任せてしまったら……すずかは、壊れてしまうんじゃないだろうか。
躊躇を覚えて、ただすずかの肩に添えた手に微かに力を込めると――
「アリサ、ちゃ……ごめ、んなさい」
――って、なんで謝るのよ。
「私、こんな……からだ、おさまらなくて……おねがい、」
そして、すずかは、ぎゅっと……あたしにしがみついて。
「もっと……して」
「……え」
「アリサちゃん……もっと、して、ほしい……」
――はい、理性ゲージ限界突破。
「……キスしてほしいの?」
「ぅ……うん」
「どこに……キスしてほしいの?」
「ぁ……」
「普段のキスだけでイッちゃうのに……もっと敏感なところに、キスしてもいいの……?」
「ぇ、ぁ……」
「すずか、おかしくなっちゃっても、知らないわよ……?」
「……ん、いい……もう、おかしくなっちゃってるから……アリサちゃん、おねがい、――えっち、して」
*
――冷静になってみれば、そこは自分の部屋でもなんでもなく、庭の芝生の上だったわけなんだけども。
そのことを思い出したのは、2人で本当に風邪を引いたあとだったりしたのは、どうでもいい蛇足である。
Comment
読んでるだけで鼻血がー(壊)!
これは15禁どころかその上を行く(壊MAX)!
これは15禁どころかその上を行く(壊MAX)!
Posted by: ユリかもめ |at: 2007/06/18 3:07 PM
これ15禁じゃないですよー(ぁ
どう見ても18禁寸前レベルです本当に(ry
どう見ても18禁寸前レベルです本当に(ry
Posted by: LuckyStar |at: 2007/06/18 7:19 PM
初めまして、ほわととと言います。
これ、完、全、に、18禁ですよ。
あ、想像しただけで鼻血が・・・=□○_
これ、完、全、に、18禁ですよ。
あ、想像しただけで鼻血が・・・=□○_
Posted by: ほわとと |at: 2007/06/18 8:28 PM
えーと?芝生の上ですか?
つー事はまず青○で、しかもすずか嬢は失○で、えーと…
とりあえず、エイミィさんあたりがアースラで覗いていなかったどうかを超特急で調べるんだ!そしてその時の状況ビデオを我が手にすりゅうわmkなにをwんkqやm(以下雑音
つー事はまず青○で、しかもすずか嬢は失○で、えーと…
とりあえず、エイミィさんあたりがアースラで覗いていなかったどうかを超特急で調べるんだ!そしてその時の状況ビデオを我が手にすりゅうわmkなにをwんkqやm(以下雑音
Posted by: LNF |at: 2007/06/18 9:09 PM
>ユリかもめさん
15禁でなく18禁でないなら何でしょうー?w
17禁?w ヤングアニマル嵐?(ぁ
>LuckyStarさん
寸前とゆーのがミソです(ぁ
>ほわととさん
はじめまして〜。
残念、直接的な描写が無いので18禁では(ry
>LNFさん
冷静に考えてみるとひどいにもほどがあるシチュだとゆーことに、ラストまで書いたところで気付いて追加したのが最後の二行だったりするわけですが(ry
15禁でなく18禁でないなら何でしょうー?w
17禁?w ヤングアニマル嵐?(ぁ
>LuckyStarさん
寸前とゆーのがミソです(ぁ
>ほわととさん
はじめまして〜。
残念、直接的な描写が無いので18禁では(ry
>LNFさん
冷静に考えてみるとひどいにもほどがあるシチュだとゆーことに、ラストまで書いたところで気付いて追加したのが最後の二行だったりするわけですが(ry
Posted by: 浅木原忍 |at: 2007/06/21 12:55 PM
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