Entry: main  << >>
魔法少女リリカルなのはBURNING 第12話「飛翔 -brave phoenix-」(5)
 第12話、ラスト。書きたてほやほやです、どうぞ!







     ◇

 ただ、無限に続く暗闇の中を、彼女は静かに漂っていた。
 感覚は既に失って。意識の残滓だけを残して……永遠の深淵を、たゆたっていた。
 残された微かな意識は、たったひとつきりの願いだけを抱えて。
 ――大切な人が、どうか、幸せでありますように。
 そんな願いだけを繰り返して――彼女は、眠り続けていた。

     ◇

 4人が降り立ったのは、暗く長いトンネルの中だった。
 樹皮のような壁と天井に、光の差し込む隙間は無い。ただ、遥か彼方に見える光点だけが、まるで蜃気楼のように揺らめいている。
 辿り着けそうで、しかし永遠に届かなさそうなほどに、遠く。
『……ここ、あのときの』
 アリサと感覚を共有しているすずかが、見覚えのある光景に声をあげた。
「すずか?」
『えっと、私……ここから、アリサちゃんのところに辿り着いたの。ここを、あの子……トワちゃんと一緒に、あの光の方へ走って』
「……ということは、あの光のところに」
「トワちゃんがおる。コアもそこにある――いうことやな」
 頷き合い、そして4人は走りだす。アリサをはやてが、なのはをフェイトが、それぞれ支えながら――真っ直ぐに走りだす。
 だが、ロストロギアがそう容易く中枢へと辿り着かせてくれるはずもなかった。
 ――咆吼が狭いトンネル内に反響し、びりびりと地面を揺るがす。
 そして――地面から湧き出るように、それは次々と姿を現した。
「うえ……ちょっと、なによこれ」
 現れたその異形に、アリサが顔を歪めてたじろぐ。
 ――その異形たちは、言うなれば出来損ないの粘土細工だった。
 ヒトのようなものもあれば、ケモノのようなものもある。いずれも生物のカタチを象ってはいるが、しかしその表面はどこまでものっぺりとして、ただ鋳型に泥を流し込んだかのよう。それがぐねぐねと、滑稽とすら言える醜悪な動きで大量に迫り来る様は、半ばホラー映画じみていた。
「《ユグドラシル》の、防御プログラム……?」
 どこからともなく湧き出す異形に、4人は取り囲まれる。
「なんだか、凄い数なんだけど……」
 背中合わせに、じりじりと迫ってくる集団に向き直り、言葉を交わし合う。
「――《ユグドラシル》は、リンカーコアを喰らってその機能を維持しとった、いうとったな。すると……こいつらは、喰われたリンカーコアのなれの果てやろか」
「……それって、あたしもこんな風になってたかもしれないってこと?」
「かもしれんな」
「――――」
 はやての答えに、アリサは唇を噛んだ。何を思っているのかは、はやてにもよく解る。
 こいつらを倒さなければ、先へは進めそうにない。――しかし、これらがかつては同じ人間だったものだとすれば……それを破壊するのに、躊躇はあって当然だ。
「――リンカーコアの反応は無いよ。……こいつら、ただの人形だ」
 その躊躇を振り切るような声で、フェイトが言う。
「そっか。なら、遠慮はいらないよね?」
 その言葉を受けて、なのはが力強く言い。
「――よっしゃ。ほな、アリサちゃん」
 はやてが、アリサの方を振り向いた。
「今、なのはちゃんが道を作る。残ったこいつらの始末は任せて、アリサちゃんはトワちゃんトコへ急ぎ」
 そう、トワがこの《ユグドラシル》に取り込まれているなら、おそらくはコアと同化している。――それを救えるのは、管制人格のマスターであるアリサしかいない。コアへ最優先で向かうのは、アリサを置いて他に無いのだ。
「――うん、解った」
 大丈夫か、なんて言葉はない。ただ信頼だけを胸に、アリサは頷く。
 信じよう。目の前にいる親友たちを。
 そして――取り戻しに行くんだ。大切なものを。
「よし、行くよ、レイジングハート!」
『Yes, master』
 なのはが力強く、その愛杖を構える。
 群がる泥人形たちを、その瞳が決然と見据え――そして、桜色の魔法陣が閃き。
「ディバインバスター・エクステンションッ!!」
『Divine Buster. Extension』
 轟、と放たれる砲撃が、長く長く泥人形の列を吹き飛ばしていく。
 集団の中に、、一直線にこじ開けられた道。砲撃の残滓が消えるのも待たず、アリサはその道を走りだした。両側から群がる人形たちを、手にした刃で薙ぎ払う。
「プラズマスマッシャーッ!!」
「グングニール!!」
 その背後から放たれた二条の砲撃が、さらに周囲の人形たちを吹き飛ばす。
 振り向けば、フェイトとはやてが笑顔で頷いていて。
 それに頷き返して――そしてアリサは、光を見据えた。
「――トワ!」
 大切なパートナーの名前。自ら与えたその名前を叫んで、アリサは走る。
 光へと向かって、走り続ける――

 その背中を見送って。
 はやては、ぐるりと周囲を取り囲む泥人形たちを見渡す。
「さて、あたしらも急がんとな」
「うん」
「さっさと、片付けちゃおう」
 背中越しに頷く、なのはとフェイトの気配。
 互いに背を預け合える仲間がいるから――このぐらいの状況、何てことはない。
「よっしゃ、管理局のトリプルエース、広域攻撃Sランクの意地、見せたろか!」

     ◇

 それは、覚めることのない眠りだった。
 残された意識のカケラさえも、もはやあまりにも希薄で。
 消え失せようとする輝きを、留めることなど誰にも出来ない。
 燃え尽きようとする炎は、ただ静かにたなびく白煙と化すのを待つだけ。
 それで良かった。それだけで、彼女は満足だった。
 自らが消え失せようとしていることに対する、恐怖など無かった。
 ――それで、誰よりも大切な人を、守ることが出来たのだから。
 だから……どうかいつまでも、その人が笑っていてくれるように。
 最後まで、祈り続けるだけだった。
 だって自分は、世界で一番幸せなデバイスなのだから。
 ――マスターに貰った、この名前。永遠と黄昏を意味する名前を抱いて、眠る。
 これ以上の幸福など――望むべくもないのだから。
 さよならは怖くない。悲しくも、ない。――そのはずだ。

 ただ、意識が拡散するのに身を任せる。
 全ての感覚を手放して……永遠の眠りにつく。
 ちゃんと、さよならを言えた。言えたのだから……もう。
 ――マスター。……アリサちゃん。
 声などもう出せるはずもないのに、彼女は大切な人の名前を囁く。
 ……アリサ、ちゃん。
 自分の姿形の元になった少女。主の一番大切な人がそう呼ぶように……呟く。
 ああ――意識の終わりに浮かぶこれは、走馬燈と呼ばれるものだろうか。

 意識が生まれて最初に認識したのは、すがるような少女の顔。
 最初に自分がかけた言葉に、その顔は愕然と歪んで。
 理由の分からないままに、繰り返された拒絶。
 泣き叫ぶ彼女の姿に、けれどどうすることも出来なくて。
 ――ああ、《本物》になりたいという意志が生まれたのはいつだったのか。
 彼女を支えたいと。泣いてほしくないと。――守りたいと思ったのは。
 思い出せない。……もう、思い出せない。
 だって、ほら。
 最後に残った記憶は……大切な人の、笑顔ばかり。
 それはひどく力なくて、虚ろで、悲しい笑顔なのかもしれないけれど。
 ……確かに自分へと向けられた笑顔だったのだから、それで充分なのだ。
 充分なのだ――

『トワっ――』

 ――――――最後に。
 最後に見た、彼女の顔は。
 自分へと手を伸ばした――彼女の顔は。
 ――今にも、泣き出しそうで、

 そして。

『――――――――――――』

 声が、聞こえた――気がした。

 大切な人の声が。
 もう届かないはずの声が。
 こんなところにあるはずのない声が――聞こえた、気がした。

     ◇

 光はもう、目の前に迫っていた。
 眩しすぎて、その先に何があるのかは見えないけれど。
 あともう少し。ほんの少しで、手が届く。トワの元へ、辿り着ける。
 ――それなのに。
「スティンガーフレイムッ!」
 展開するスフィアはひとつきり。放たれる炎の槍はあまりにも脆弱で、ただ泥人形一体を撃ち抜いて炎に包むだけ。
 唸りすらもせず、無言のまま迫る泥人形たちを、ただがむしゃらに振るう刃で斬り伏せながら、アリサは荒く息を吐き出した。
「はぁっ、はぁっ――」
『――アリサちゃん、後ろっ!』
「っ!」
 すずかの声に、振り向きざまに薙いだ刃が、猿のような泥人形を一文字に両断する。
 ぐしゃりと地面で潰れたその泥は、しかし再び寄り集まって、また新たな形になる。
 ――キリが無い。泥人形であるこいつらは、どれだけ斬り伏せてもすぐ再生してくる。そして、全てを一気に吹き飛ばせるだけの力など、今のアリサには残されていない。
 そもそもが、天頂の苗木によって無理にリンカーコアを増幅していたに過ぎないのだ。苗木が大樹と化し、アリサの身体を離れた今、アリサのリンカーコアは元の極小サイズ、魔力資質を持たない一般人のものへと戻ろうとしている。
 今、リンカーコアに残されている魔力は――あまりにも、少なすぎた。
「――このぉっ!」
 炎を纏うことも出来ず、ただ刃でしかないエターナルブレイズ。
 スティンガーフレイムを撃つためのスフィアの展開すら、ままならなくなってきて。
 残酷なまでに、力はアリサの身体から抜け落ちていく。
 あの戦いの日々が、全て幻だったかのように――失われていく。
「保って……お願い、もう少しだけっ……!」
 祈るように叫び、アリサはぐっと奥歯を噛みしめる。
 まだだ。まだこんなところで、力を失うわけにはいかないのだ。
 取り戻すまでは。トワを救うまでは。――絶対に!
「トワ――っ!」
 聞こえていると信じて、アリサは叫ぶ。
 光の向こうにいるはずの、大切なパートナーの名前を、叫ぶ。
 届いているはずだ。この声はきっと、届いているはずだ。
 だって――彼女はずっと、自分のそばにいてくれたのだから。
 だから、
「――――っ!」
 次の瞬間、ぬるりとした感触が左腕に触れて、アリサは戦慄する。
 ヒトガタをした泥人形の、溶けかけたような不定形の腕が――絡みついている。
「この、離しなさいよっ!」
 刃を振るい、その腕を切り落とす――が。
 絡みついた腕から、また新たな泥人形が再生していく。
『アリサちゃんっ!』
 すずかの声。――そして、足にもぬるりとした感触。
 それに気を取られた瞬間には、刃を手にした右腕にもその感触が、――――

     ◇

 聞こえるはずのない声が、聞こえた。
 見えるはずのない姿が、見えた。
 ――どうしてなのかなど、彼女には解らなかった。
 存在自体が拡散しかけた今の自分に、そんな感覚など残っているはずがないのに。
 それなのに、確かに彼女は、それを見て、その声を聞いた。
 主たる少女の姿を。声を。
 ――泥人形に取り囲まれて、刃を振るいながら、彼女の名前を呼ぶ、アリサを。

 マスター……アリサちゃん……っ!

 声にならない声が、叫ぶ。
 消えかけた意識が――明瞭な形を、結ぶ。
 拡散しかけた彼女という存在が、ただひとつの意志の元に――再生する。

 トワと名付けられた、その管制人格の意識が――甦る。

「――――――アリサちゃんっ!」

 声が――響いた。
 その声は、波紋のように、暗闇の世界を波立たせて――そして。

     ◇

 何が起こったのか、一瞬アリサには理解出来なかった。
 ただ、光が――目の眩むほどの光が、一瞬世界を覆い尽くして。
 手足を絡め取っていた、不快な感触が消え失せる。
 ただ眩しさに目を閉じたアリサには、状況が全く把握できず。
 ――輝きが収まって、おそるおそる目を開けたときには。
 世界は、一変していた。
「え……こ、これ……?」
 いつの間にか、足場は消え失せていて。――どこまでも深い蒼の中に、アリサの身体は放り出されていた。
 それは空なのか、それとも海なのか。
 ただ無限に続く――蒼い世界。
「……ここが、中枢……?」
 確証は無い。ただ、ここがあのトンネルでないことだけは確かで。
 振り返れば、こちらに向かって飛んでくる、なのはたちの姿が見える。
「アリサちゃん、大丈夫?」
「ま、まあ……何とか」
 無重力の世界の中で、漂うばかりのアリサを、なのはが支える。
「ここは……」
「――中枢、なんかな」
 フェイトとはやても、方向感覚すら失いそうな蒼を、ただ呆然と見渡した。
 空の中か、海の底か。ただ、上下左右、どこまでも蒼、蒼、――蒼。
 あまりにも孤独なまでに、深い蒼の世界。
 ――その中で。
「あ……」
 不意に、蒼の中に漂うそれを見つけて、アリサは声をあげる。
 ただ永遠の蒼だけが広がる空間に、それはぽつんと浮かんでいた。
 ――それは、ひどくちっぽけな、箱庭。
 ジオラマの世界が……孤独な蒼の中を、彷徨っていた。
「まさか、これが……《ユグドラシル》の、コア?」
「……なのかな」
「世界樹のコアが、箱庭て……また随分と意味深やなぁ」
 なのはとフェイトが顔を見合わせ、はやては難しい顔で唸る。
 そんな3人の反応をよそに、アリサはただ無言のまま――その箱庭に手を伸ばした。

 箱庭が、その瞬間、微かに輝く。
 伸ばしたアリサの手に、温もりが届く。
 ――それは、とても優しい温もり。
 アリサをずっと支えてくれた……彼女の、温もりだった。

「……トワ」
 囁いた声に反応するように、感じる温もりが微かに強くなった。
『トワちゃん……』
 その温もりは、すずかにも伝わっているのだろうか。
 ただ、アリサはそれを、ぎゅっと抱きしめるようにして。
 そして。

「――リンカーコア、送還。管制人格プログラム、修復、再生」

 そう、それが唯一の、トワを助け出す方法。
 コアに同化したトワのリンカーコアを、アリサの管理者権限で送還し、修復する。
 主たるアリサにしか出来ない――たったひとつの、冴えたやりかた。

 箱庭の中から、その輝きが姿を現す。
 ゆっくりと浮かび上がるそれは――深紅から紫へと至る、黄昏の煌めき。
 その光が、アリサの手のひらへと、まるで雪のように舞い降りて。
 ――眼前に、少女の姿を形作る。

 その姿は――やはり、月村すずかによく似ていて。
 だけどひとつだけ、決定的に違う部分があった。
 腰まで届きそうな、その長い髪が、すずかの黒ではなくて。
 深紅へとグラデーションしていく――彼女の色に染まっている。
 黄昏色の長い髪を、蒼い世界になびかせて。
 トワは――ゆっくりと目を開けた。
「……マスター……?」
 見開かれた目が、目の前にいる主の姿を認識して。
 震える唇が、掠れた声を紡ぎ。
 その姿を前にして――アリサは、優しく微笑んで。
「助けに、来たわよ。トワ」
 ――そして、ぎゅっとトワを抱きしめた。
「どう……して」
 何が起こっているのか、信じられないというように、震えた声でトワが言う。
「どうしても何も。――あたしが、あんたを助けに来たの」
「――――」
「あたしの身代わりになるなんて、認めない。――あたしを残して、ひとりだけどっか行っちゃおうなんて、そんなの許さない。……あんたはあたしのパートナーなんだから」
 呆然としたままのトワを、真っ直ぐに見つめて。
「ちゃんと、一緒に帰ろう。トワ」
 その言葉に――トワが、微かに震えて。
 その頬にまた、一筋の雫が、輝く。
「――――アリサ、ちゃん」
「うん」
「あ……ぁぁっ……アリサ、ちゃん……っ!」
 ――そして、トワはアリサの胸にすがって、泣いた。
 アリサはただ、優しくその、黄昏色の髪を撫でる。
 かつて……トワがアリサにそうしたように。優しく……どこまでも、優しく。

 その様子を、ただ静かに見守った3人は、顔を見合わせて笑い合った。
 ――管制人格、トワの救出、完了。
 あとは、コアを破壊して、《ユグドラシル》から脱出するだけだ。
「……アリサちゃん、そろそろええか?」
 はやてが声をかけて、アリサとトワが顔を上げる。
「ほな、救出も完了したし、コアぶち抜いて脱出といこか」
 頷き合う4人に、ひとりトワだけが驚きの表情を浮かべる。
「大丈夫。あたしたちを信じなさいって」
 そんなトワに、アリサは振り返って笑いかけ。
「――はい、マスター」
 トワもまた――笑顔で、それに頷いた。

     ◇

 そして。
 無限の蒼の世界の中に、静かに佇む4つの影がある。
 その中心に立つのは、その背に炎の翼を広げた少女。
 瞳は碧眼から深紅に染まり。手にした刃は炎を纏う。
 融合したトワの魔力を借りて、一時的に力を取り戻したアリサが、そこにいた。
『今のマスターに、コアを破壊してここから脱出するだけの力は、ありません』
 中から響くのはトワの声。その声が告げる事実に、アリサはただ静かに頷く。自分の力のことだ。自分自身が、それは一番良く解っている。
『ですが――ひとりでは無理でも、ここにいる全員ならば』
 トワが言い、アリサは振り返った。
 そこにあるのは、笑って頷く3人の親友の姿。
『全員分の力でなら、飛べます』
「……うん」
 そう、ひとりじゃない。ふたりきりでもない。
 なのはがいる。フェイトがいる。はやてがいる。
 そして――すずかがいる。トワが、いる。
 アリサは、エターナルブレイズを握った右手を、高く掲げた。
 そこに重ねられる、3つの手。なのはと、フェイトと、はやてと。
『――私もっ』
 思念通話による声だけでも――そこに、すずかの手の温もりも、確かにあって。
 重なった5つの手。
 そこから――力が湧き出してくる。

 ひとりより、ふたりで。
 ふたりより、3人。
 3人よりも――5人で。

 力も、温もりも、悲しみも、痛みも、優しさも、愛おしさも。
 ――全て分け合って、重ね合って、ひとつにして。

「エターナルブレイズ、フェニックスフォーム!!」

 アリサの背中の翼が、大きく大きく、火の粉を舞い上げて羽ばたく。
 掲げた刃の纏う炎が、うねりをあげて全員の身体を包み込む。
 それは力強く、温かい――生命の炎。
 幾度でも甦る、不死鳥の炎。

 そう、きっと終わりは新たな始まりだから。
 新たな始まりへ羽ばたく翼を、この背に広げて。
 ――震えてもいいから、ぐっと前を見よう。

 この胸に宿った、小さな勇気と奇跡を、強く強く抱きしめて。

「フェニックスブラスト――ブレイブシフト!!」

 確かなことは今、羽ばたく僕たちが、夜明けよりも輝いていること――

『――ドライブ・イグニッション!!』

 そして、全員の声が重なって――不死鳥は舞い上がる。
 小さな箱庭など、その燃えさかる炎の中に飲みこんで、力強く羽ばたいていく。
 そう、新たな生命の息吹く、朝焼けの地平を目指して――

     ◇

「突入部隊の魔力反応確認! ――《ユグドラシル》内部から脱出します!」
「コアの反応消失! エネルギー増大――爆発しますっ!!」
 アースラ艦橋に、アレックスとランディの緊迫した声が響き。
 エイミィはごくりと固唾を飲んで、モニターを見つめた。
 ――そして、大樹を突き破って空高く舞い上がる、不死鳥の姿が映し出され。
 その姿に、吐き出しかけた安堵の息を飲みこんで――エイミィは叫んだ。
「――バリアシステム、起動ッ!!」

 8つの影が、静かに大樹を取り囲んでいた。
 リンディ・ハラオウン。レティ・ロウラン。クロノ・ハラオウン。ユーノ・スクライア。アルフ。シャマル。ザフィーラ。――そして、エディック・スコール。
 それぞれの足元に展開するのは、それぞれの色の魔法陣。
 並び立つ8人の間に、既に言葉はない。――その意志はたったひとつ、シンプルに。
 守り抜く。――ただそれだけの意志で、8人は繋がっていた。
 守りたいものはそれぞれ異なれど、その意志だけは明快にして、同一。
 故にこそ、エディックもまた、そこに在る。
 ――そして、大樹があげるのは断末魔の咆吼。
 その中から生まれ出でるように舞い上がった不死鳥を、果たして彼らは見ていたのか。
 ただその瞬間――八つの意志は、完全に重なりあって、発動する。
「――ディストーションシールドッ!!!」

     ◇

 そして、光が、世界を埋め尽くした――――――
















 それが、実際のところどれほどの時間に渡ったのかは、誰にも解らなかった。
 ただ、確かなのは、観測されたいくつかの事実。

 魔力爆発を起こした大樹と、それを覆うように円柱状に起動したバリア。
 爆発の衝撃が起こした次元震と、それを押さえ込んだディストーションシールド。
 そして――軌道上へと高く高く噴き上げた、魔力でできた光の柱。

 世界を揺るがす衝撃と、次元震の狭間で、誰もが歯を食いしばって。
 永遠とも思えるような、その時間が過ぎ去っていく――


 そして――最初に全ての終わりを知ったのは、アースラのクルーたちだった。

「――魔力爆発、終息します! バリア……無事です! 外部への被害無し!」
「次元震――停止! 次元断層、虚数空間、いずれも未発生! ――押さえ込みました!」
「爆発のエネルギー、軌道上にて拡散!」

 アースラの観測するデータが告げるのは、つまるところ――ただひとつの事実。

「――《ユグドラシル》、完全に、消滅!!」

     ◇

 高町なのはは、レイジングハートを握り直して、何度も何度も頷いた。
 フェイト・T・ハラオウンは、バルディッシュを手に、ほっと満面の笑みを浮かべた。
 八神はやては、シュベルトクロイツを高く掲げてガッツポーズをした。
 クロノ・ハラオウンは、デュランダルを下げたまま、天を仰ぎ深く息をついた。

 ヴィータはグラーフアイゼンを振り回して歓喜を叫び。
 シグナムはレヴァンティンを鞘に収めて一度だけ頷き。
 シャマルは胸元に手を当てて、呼吸を落ち着けるように息を吐き出し。
 ザフィーラはいつものように無言のまま、ただ腕を組んで佇んで。

 エイミィ・リミエッタは椅子の背にもたれて長く長く安堵の息を漏らし。
 ユーノ・スクライアは腰が抜けたように魔法陣の上に座り込み。
 アルフは笑いながら、そのユーノへと手を貸して。
 リンディ・ハラオウンとレティ・ロウランは、微笑み合ってその手を打ち鳴らす。

 そして、エディック・スコールは静かに、大樹の消え去った跡を見つめて。

 頭上を振り仰いだアリサ・バニングスが見たのは。
 ――ひらひらと舞い降りてくる、拡散した魔力の残滓だった。
 祝福のように降り注ぐその輝きは、夏の夜に降る雪のように――静かに。

『……アリサちゃん』
 大好きな人の声と。
『マスター』
 大切なパートナーの声を、聞きながら。

 ――アリサは、ゆっくりと、その瞳を閉じた。




第12話「飛翔 -brave phoenix-」closed.

to be continued....



BACKNEXT
| 浅木原忍 | 06:55 | comments(15) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | 06:55 | - | - |
Comment
 まさか、本当にトワの救出までやってのけてしまうとは、驚きました。まぁ、これだけの人々の力があったのですから、助けることができてもおかしくはありませんよね。
 ユグドラシルの問題が解決したら今度は次の問題、アリサとエディック、フェイトとアルフの処罰についてなのでしょうか。以前にクロノ君が言っていたように、管理局は決して冷酷な集団でないにしろ、どこまでも甘い集団でもないのでしょうから。いくらリンディ提督やレティ提督が弁護しても、今回のフェイトの離反やアリサとエディックの行動は自分の意思に従ってのものでしたから、P・T事件や闇の書事件の時のような判決は厳しいと思いますね。ですが、ユグドラシルの消滅に力を貸した事も事実なので、そこでどうにかなるのかなー、と思います。まぁ、悪い結末にはならないと思います。それでは、次回も楽しみにしています。
Posted by: スズメバチ |at: 2007/03/29 8:36 AM
早朝の更新、お疲れ様です。

はー、無事に事件解決。一時心配していた悲惨な結果も無く。よかったよかった。
さて、この後アリサとエディックはどのような道をたどるのだろう。アリサはともかく、エディックはお咎め無しってわけにはいかないだろうし…このままハッピーエンドだといいですね!
Posted by: ぐらんぐ |at: 2007/03/29 8:43 AM
初コメントですね。毎回読ませてもらっていました、お疲れ様です。

ユグドラシルの破壊、トワの救出、魔力爆発の防止、全てをクリアしてほっと一安心ですが、どうにもアリサが心配です。

――アリサは、ゆっくりと、その瞳を閉じた。>A's12話のラストを思い出してしまいました。実際アリサの体は既にボロボロの筈、大丈夫なのだろうか…。

ちなみに、リンディ・レティ・クロノ・ユーノ・アルフ・シャマル・ザフィーラ・エディックの八人によるディストーションシールドを見て「終わりのクロニクル」の八大竜王結界を思い出したのは自分だけかな?
Posted by: ヴァーネル |at: 2007/03/29 9:14 AM
早朝の更新お疲れ様です。

無事に解決ですね。こんな凄いことをやってのけるとは、このメンバーだからこそできる、このメンバーが巡り会えたからこそできたのでしょう。しかし、全員体がボロボロですが、
これからエディックはどうなるのでしょうか。罪を犯したのですからそれなりの罰が下るのでしょう。そしてアリサはどうなるのか、とりあえず魔法は使えなくなるのですから普通の恋する乙女になるのかな
次回更新を楽しみにしています。
Posted by: |at: 2007/03/29 11:38 AM
早朝に更新とは,やっぱり相当疲労が来ているようですね。
とりあえずはトワ無事脱出で良かったよかった。しかし,いろいろとお叱りタイム事項が多いですが,どう二提督とクロノが取り計らってくれるか,そろそろ着陸ポートが見えてきそうですが,着陸ミスのないようお気をつけて。
Posted by: mayu |at: 2007/03/29 12:37 PM
>スズメバチさん
 アリサとエディック、フェイトの扱いに関しては、最終回でまた色々と語られます。罪と罰と贖罪。どんな形に落ちつくか、最終回をお楽しみに。

>ぐらんぐさん
 悲惨な展開は10話で終わりと決めてましたw そんなわけで、全力全開で全面解決です。この後に待つのは物語の終わりだけ。どうぞお楽しみにっ。

>ヴァーネルさん
 はじめまして〜。感想ありがとうございます!
 アリサがどうなったのか、どうぞ最終回をお楽しみに〜。……八大竜王結界ってどこで出てきましたっけ。ああ記憶力がダメだ俺orz

>鴇さん
 「恋する乙女」って言い切られたっ!?w もう友情だなんて言い訳はききませんねっ!?w まぁ別にそれでいいんでしょうがウチの場合!w

>mayuさん
 最終回は、全ての後始末です。きっちり回収すべき内容を回収して終わらせられるよう頑張りますっ。
Posted by: 浅木原忍 |at: 2007/03/29 2:38 PM
とりあえずユグドラシルの問題は完全に解決しましたね!
ああ、自分が予測していた展開にならなくてよかった・・・・・・。
トワの救出も無事に完遂することができましたし、周辺の被害もないし・・・・。
その代わり、みんな疲労困憊のようですが・・・・・・。
しかし、アリサやエディックが今まで犯した罪は、どう裁かれることになるのか。
エディックに至っては物凄い罪になってしまうような気がします。
ユグドラシル消滅の手伝いをしたとしても、ユグドラシル自体がエディックの撒いた種ですし・・・・。
でも、どうかいい展開になることを願います!
では!
Posted by: 桜木ナミキ |at: 2007/03/29 3:03 PM
おお、みんな無事に終わった…。
これでユグドラシルの件は何とかなりましたね。

次はアリサとエディックの裁判かな?
二人が行ったことはどう取り繕っても消えることはないし、時空管理局が司法組織みたいなものである以上、罪人を裁くことに例外があってはならない。例外を認めれば管理するものとしての示しがつきませんからね。
ユグドラシル消失の手伝いをしたとはいえ、もともとはエディックたちが生み出したものを自分で片付けたにすぎないから罪は軽くはならないだろうね。
なのは達あたりは納得しないだろうけど、彼女達が所属しているのは時空を管理する組織なのだから。

下される判決がどの程度なのか。今はそこが気になります。
個人的に下すとすれば、数年から10年ほどの懲役と釈放後の保護観察(仮釈放)ですかな。この辺が限度でしょう。
Posted by: kicchomu |at: 2007/03/29 5:26 PM
 2パートも更新されてる・・・!
 驚きを隠せないぎりゅうです。
 戦闘シーンはまさになのはa.s
の最終決戦を髣髴しました。(たぶん皆そう思ってるでしょうが・・・)
 あとレヴァンティンをフェイトが返却するシーンはなんとなくどこかの中世の騎士が王族に仕える誓いの描写に見えるのですが・・・。(もしかしてわたしだけ?)
 なのは・・・ヴィータをなでなで・・・・これが発展して彼女はストライカーズでヴィータをハグする・・・とか?(某雑誌の記事で)
 アリサはリンカーコアが微弱になりつつあったけど、無事トワと再会。
ひとりより、ふたりで。
 ふたりより、3人。
 3人よりも――5人で。
これは、予告でもよかったと思いましたが、あらためて読むと本当にいい!
またこの1文
 力も、温もりも、悲しみも、痛みも、優しさも、愛おしさも。
 ――全て分け合って、重ね合って、ひとつにして。
 いいフレーズだ・・・。
やっぱり最高の作品です!
 あとはフェイトとアルフの処分と
エディックとアリサの罪ですかね?
どうなるのだろう・・・?
フェイトたちは謹慎処分くらいで済むだろうけど、エディックとアリサの罪は重いだろうな〜。
特にエディックは・・・。アリサはフェイトやはやてのようになるのか・・・?

Posted by: ぎりゅう |at: 2007/03/29 10:23 PM
>桜木ナミキさん
 一体どんな展開を予測されていたのでしょう?w
 エディックとアリサの罪はどうなるのか。他にも最終回に残された後始末はたくさんありますが、きちんと全て拾いきれるよう頑張りますっ。

>kicchomuさん
 さすがの厳しいご意見。実際に最終回で提示されるアリサとエディックへの裁きは、まぁどう受け止められるにせよ、自分としてはそういう形が一番この物語として正しいと信じて書くことにします。
 ……法学的ツッコミはご容赦を(汗

>ぎりゅうさん
 予告にも使ったフレーズは、「Precious Time」の歌詞を見たら使わずにはいられませんでしたw 傷つけ合って、ボロボロになったけれど、それでも力を合わせて、たくさんのものを分け合える親友。そんな5人の絆を感じていただけたなら幸いでございます。
Posted by: 浅木原忍 |at: 2007/03/29 10:44 PM
フェニックスフォームにはやられたっと思いましたw

ひとりでは消えてしまいそうな篝火でも、五人あわせりゃ不死鳥になる!!

何かどっかのスポ根ロボットアニメみたいなフレーズですが、まさにそんな感じでしたw

やっぱ皆で力を合わせて何かに立ち向かうっていうのは燃えますね。


Precious time の歌詞引用もよかったです。
あの歌はまさにアリサを象徴するような歌で、明るい歌なのに何か泣けてくるんですよねぇ〜

とらハからアリサを知ってる自分にとっては、あの歌は生命の尊さをうったえてくる歌ですw
生きてるって素晴らしいね!!ww
Posted by: LEO |at: 2007/03/30 3:34 AM
最近PCが手元から離れてしまい、数日間ネットがほとんど出来ない内に12話が終わってました…(苦笑)
PCが出来ないのは辛いです…
でも、一気に読めるのも少し良いかもしれないです♪
さあ12話感想いってみよう〜

最終決戦、誰一人犠牲を出さずに、闇の書の闇以上にやっかいな相手ユグドラシルを止めて世界を三度救った。
まあ、相変わらずの力押しで♪
さらにエディックの救心とトワの救出、まさかココまで上手く成功するとは思いってませんでした(驚)
本当に、なのはとフェイトとはやてが揃えばどんな危機的状況でも必ず打開策が見つかる。
そして、それを支える仲間達の協力も大きいです。
三期はこの中に、新人のスバル達も加わるかもしれないとなると、スバル達は遅れないようにするのが大変そうな気がします(笑)

大切な人を向かえに行けるのは大切な人だけ…
なのはがフェイトを、すずかがアリサを、そして今度はアリサがトワを迎えに、もう過ぎてしまった過去、失った命はもう取り戻せませんが、だからこそ今ある命と人生は守る事が出来る。
そして、それを未来に繋げられる。
まっすぐ前に見詰める今のなのは達だからこそ、どんな危機も乗り越えられると、信じてました!
友情(愛)の力ですね♪
最後は4人合体技とか期待したんですが、デルタフォーメーション・トライアングルブレイカーとか……きっと国一つ地図から消せるな(爆)

でも、まだ事件は終わってないんですよね。
フェイトとアリサの帰還、エディックに騙されたとは言え、二人は自分の意思で敵となり、そして自分の意思で戻ってきた。
本当なら、もう一緒に居られない位、友人や仲間や家族に酷い事をしてしまった二人、それを謝る事しか出来ないけれど、それを許すのが、本当に分かり合った者じゃないと出来ない事ですね。
なのは達は、フェイトとアリサの事をよく知っている。
二人の胸の中の想いが、人として悪ではない間違ってもいない、ただ少しだけやり方を間違えてしまっただけ、大切な人のために戦った。
だから、二人を憎んでも怒ってもいない、還ってきてくれただけで嬉しい、だからなのは達は許したのだと思います。
たしかに、手を差し伸べた友を自分の身勝手で傷つけた事は悲しい事ですが、私もフェイトとアリサは許してあげたいです。
フェイトとアルフはまだともかく、アリサには何かしらの罰が下ってしまうかもせれませんね。
今回の事件の記憶消去とか…
まだ未来のある彼女達に、どうか希望を……

もし、もっと早くにセレナの想いを知っていれば、もしくは気づいてきれば、エディックもここまで道を踏み外す事も無かったと思います。
ある意味で一番哀れで悲しい者なのかもしれませんが、私としてはこのまま無罪とか釈放ではなく彼には罪を償ってほしいです。
その思いはともかく、彼がした事、世界を危機に陥れた事もそうですが、アリサとフェイトの心を利用してなのは達の友情を引き裂いた事は、とても重いです。
特にフェイトは、仲間にするためにプレシアと言う古傷を穿り返して一度心を壊した。
最終的に絆は再び取り戻せたものの、あと一歩間違えれば本当に決別するかもしれなかった5人の少女達の友情を自分の身勝手でもてあそんで引き裂いた事は許し難いので、せめてエディックには生きて罪を償ってほしいです。

そして、いよいよ最終話innocent starter、奈々さんがなのはとフェイトための書いた曲ですね。
なのはとフェイトの絆の曲でもありますので、今回の事件で傷を負ったフェイトになのはがどう支えて癒してくれるのか、楽しみです!
ストライカーズ開始まで後3日(イベントは除いて)、BURNINGの終了、一読者として、また同じSS書き手として、最後までお付き合いします!

あと、浅木原さんのSS合同誌の感想はなのフェス2以後の方が良いですか?
でも、アレの感想をココで書くのはちょっと…(呆然)
私のSSの感想、楽しみにしています。
簡単な感想でしたら、なのフェス2前でも全然OKです。
Posted by: 機龍 |at: 2007/03/30 4:47 AM
>LEOさん
 ラスト、力を失いかけたアリサにみんなで力を分け与えて、5人とトワで一緒に飛ぶ、というのはやりたかった部分で。技の名前はそのままブレイブフェニックスにしようかとも思いましたが止めましたw
 原作アリサさんは未プレイなので詳しいことは知らないのですが、「神様にありがとうをねいつも言ってる」「こんな日々過ごしていける奇跡に感謝」あたりの歌詞がなんとも。

>機龍さん
 今回のユグドラシルとの決戦は、絶対に犠牲を出してはいけない戦いでした。この作品がほぼA'sの展開をトレースしてる(絶対誰かからツッコミ入ると思ってたんだけど、わりとみんなスルーしてるなぁw)ことと合わせて、そこらへんがひとつのテーマです。
 フェイトやアリサ、そしてエディックの罪と償いがどんな形に落ちつくかは、どうぞ最終回をお楽しみに〜。ここまでお付き合い頂いた皆様に納得していただける決着をお届け出来るよう頑張ります。
 合同誌の話は……メールででもどうぞw
Posted by: 浅木原忍 |at: 2007/03/30 11:24 AM
ようやく全てに決着がつきましたね。ここまで長かったですが、最後は皆が力を合わせて
戦うことが出来たので(まだ終わってないのは分かっていますが)ハッピーエンドを迎えられたと
いう感慨に浸ったりしています。

やっぱり最後、アリサと共に皆が飛び立つシーンに感動でした。誰も欠けることなく、地獄…は
言い過ぎかもしれませんが、底から飛び立っていくのに、この物語の集大成のようでした。
誰一人…この場にはいないすずかやセレナだって欠ければユグドラシルを消し去ることは
出来なかったでしょう。人と人の絆、それを作る想い、そして生命。その大切さを改めて
感じさせられました。

いよいよ次は最終回ですね。正直なところ、アリサとトワがどうなるのかがずっと気になってます。
A’sの時のように消えてしまうのか、それとも…。

というわけでいつものように尻尾を振って待ってますwラストスパート、大変でしょうが
頑張ってくださいね!
Posted by: 霧崎和也 |at: 2007/03/30 12:41 PM
>霧崎和也さん
 この作品は「アリサとすずか」「なのはとフェイト」の物語であると同時に、やっぱり「なのはたち5人」の物語でもあれたらいいと思っていました。絆の物語として受け止めていただけましたなら何より。
 そして最終回、アリサとトワがどうなるのか……は、ここまで積み重ねてきたものを壊さない結末であろうと思います。どうぞお楽しみに。
Posted by: 浅木原忍 |at: 2007/03/30 1:27 PM








Trackback

WEB拍手

意見感想ツッコミなどありましたら
こちらかコメント欄にてー。

現在のお礼SS(1/3更新)
ルナ姉と大ちゃんの日常的風景

【近刊委託情報】

<書店通販ページ>
とらのあな通販「Rhythm Five」
メロンブックス通販「Rhythm Five」

『石ころ姫にオオカミさんのご加護を!』(19/3/18 名華祭新刊)
メロンブックス とらのあな


『だれもが幻想を愛していた 少女秘封録』(18/12/30 C95新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 非想天則編』(18/12/30 C95新刊)
メロンブックス とらのあな


『稗田文芸賞メッタ斬り!ファイナル これでおしまい完結編』(18/10/14 秋季例大祭5新刊)
メロンブックス とらのあな


『稗田文芸賞メッタ斬り!ファイナル スカーレット野望編』(18/10/14 秋季例大祭5新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 星蓮船編』(18/8/10 C94新刊)
メロンブックス とらのあな


『彼女は幻想に閉ざされる 少女秘封録』(18/5/6 例大祭15新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 地霊殿編』(18/5/6 例大祭15新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 緋想天編』(17/12/29 C93新刊)
メロンブックス とらのあな


『傀儡無情 東方×連城三紀彦短編集』(17/10/15 秋季例大祭4新刊)
メロンブックス とらのあな


『夏と幻想と彼女の死体 秘封倶楽部短編集』(17/9/18 科学世紀のカフェテラス新刊)
メロンブックス とらのあな


『こちら秘封探偵事務所 風神録編』(17/8/11 C92新刊)
メロンブックス とらのあな


『Rhythm Five全作品ガイド2007-2017』(17/5/7 例大祭新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 花映塚編』(17/5/7 例大祭新刊)
とらのあな メロンブックス


『古書店鈴理庵の暗号 少女秘封録』(17/3/26 東京秘封新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 永夜抄編』(16/12/29 C91新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 萃夢想編』(16/8/13 C90新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 妖々夢編』(16/5/8 例大祭新刊)
とらのあな メロンブックス


『こちら秘封探偵事務所 紅魔郷編』(15/12/30 C89新刊)
とらのあな メロンブックス



DL頒布中作品

『ひふ〜ふ -秘封×婦婦-』
メロンDL BOOK☆WALKER
完売、DL販売のみ


『レトロスペクティブ酉京都
少女秘封録公式ガイドブック』

メロンDL
完売、DL販売のみ


同人誌の委託はこちらにお世話になってます。




このサイトはくろまくみこ(霊夢×レティ)の普及を目論んでいます。

東方SSインデックス

長編
【妖夢×鈴仙】
うみょんげ!(創想話・完結)
 第1話「半人半霊、半熟者」
 第2話「あの月のこちらがわ」
 第3話「今夜月の見える庭で」
 第4話「儚い月の残照」
 第5話「君に降る雨」
 第6話「月からきたもの」
 第7話「月下白刃」
 第8話「永遠エスケープ」
 第9話「黄昏と月の迷路」
 第10話「穢れ」
 第11話「さよなら」
 最終話「半熟剣士と地上の兎」

【お燐×おくう】
りん×くう!(完結)
 ※スピンオフなので、できれば先に『ゆう×ぱる!』をどうぞ。
 1 / 火焔猫燐
 2 / 霊烏路空
 3 / 火焔猫燐
 4 / 霊烏路空
 5 / 古明地さとり
 6 / 火焔猫燐
 7 / 霊烏路空
 8 / 火焔猫燐
 9 / 古明地さとり
 10 / 霊烏路空
 11 / 火焔猫燐
 12 / 古明地さとり
 13 / 霊烏路空
 14 / 火焔猫燐
 15 / 古明地さとり
 16 / 霊烏路空
 17 / 古明地こいし
 18 / そして、地底の恋物語

【勇儀×パルスィ】
ゆう×ぱる!(完結)
 0 / そして、星熊勇儀の孤独
 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
 (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)
 14 / 「星熊勇儀の微睡」
 15 / 「水橋パルスィの恋心」
 16 / 「星熊勇儀の応談」
 17 / 「黒谷ヤマメの懸念」
 18 / 「星熊勇儀の懊悩」
 19 / 「キスメの不安」
 20 / 「火焔猫燐の憂鬱」
 21 / 「黒谷ヤマメの奮闘」
 22 / 「古明地さとりの場合」
 23 / 「水橋パルスィの狂気」
 24 / 「古明地さとりの思案」
 25 / 「星熊勇儀の煩悶」
 26 / 「水橋パルスィの意識」
 27 / 「星熊勇儀の虚言」
 28 / 「水橋パルスィの嫉妬」
 29 / 「星熊勇儀の決断」
 30 / 「キスメの幸福」
 31 / 「水橋パルスィの戸惑」
 32 / 「黒谷ヤマメの嫉妬」
 33 / 「古明地さとりの思惟」
 34 / 「キスメの献身」
 35 / 「星熊勇儀の愛情」
 36 / 「水橋パルスィの変化」
 37 / 「火焔猫燐の懸案」
 38 / 「星熊勇儀の失態」
 39 / 「水橋パルスィの存在」
 40 / 「星熊勇儀の審判」
 41 / 「水橋パルスィの幸福」
 42 / 「星熊勇儀の願い」
 43 / 「地底への闖入者」
 44 / 「水橋パルスィの真実」
 45 / 「星熊勇儀の幸福」
 46 / 「星熊勇儀と、水橋パルスィ」
 47 / 「地底の恋物語」

【にとり×雛】
にと×ひな!(完結)
 Stage1「人恋し河童と厄神と」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage2「厄神様へ続く道」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage3「神々も恋せよ幻想の片隅で」
  SIDE:A SIDE:B(前編)(後編)
 Stage4「秋めく恋」
  SIDE:A SIDE:B SIDE:C
 Stage5「少女が見た幻想の恋物語」
  (1) (2) (3) (4)
 Stage6「明日晴れたら、雨は昨日へ」
  (1) (2) (3) (4)

東方創想話・SSこんぺ投稿作

【少女秘封録】
 真昼の虹を追いかけて
 ヒマワリの咲かない季節
 闇色メモリー
 2085年のベース・ボール
 スタンド・バイ・ユー
 睡蓮の底
 遠回りする傘

【自警団上白沢班の日常】
 折れた傘骨
 おおかみおんなと人魚姫

【探偵ナズーリンシリーズ】
 説法の時は出たくない
 腹の中

【星ナズ】
 貴方のための探し物
 性別とかどうでもいいじゃない
 ナズーリンを縛って目の前にチーズをぶら下げたらどうなるの?

【稗田文芸賞シリーズ】
 霧雨書店業務日誌
 第7回稗田文芸賞
 第6回稗田文芸賞
 第8回稗田文芸賞・候補作予想メッタ斬り!
 第8回稗田文芸賞
 第9回稗田文芸賞
第10回稗田文芸賞

【狐独のグルメ】
<Season 1>
 「人間の里の豚カルビ丼と豚汁」
 「命蓮寺のスープカレー」
 「妖怪の山ふもとの焼き芋とスイートポテト」
 「中有の道出店のモダン焼き」
 「博麗神社の温泉卵かけご飯」
 「魔法の森のキノコスパゲッティ弁当」
 「旧地獄街道の一人焼肉」
 「夜雀の屋台の串焼きとおでん」
 「人間の里のきつねうどんといなり寿司」
 「八雲紫の牛丼と焼き餃子」
<Season 2>
 「河童の里の冷やし中華と串きゅうり」
 「迷いの竹林の焼き鳥と目玉親子丼」
 「太陽の畑の五目あんかけ焼きそば」
 「紅魔館のカレーライスとバーベキュー」
 「天狗の里の醤油ラーメンとライス」
 「天界の桃のタルトと天ぷら定食」
 「守矢神社のソースカツ丼」
 「白玉楼のすき焼きと卵かけご飯」
 「外の世界のけつねうどんとおにぎり」
 「橙のねこまんまとイワナの塩焼き」
<番外編>
 「新地獄のチーズ焼きカレーと豚トロひとくちカツ」 NEW!!

【その他(そそわ無印・こんぺ)】
 記憶の花
 帽子の下に愛をこめて
 レイニーデイズ/レインボウデイズ
 或る人形の話
 インビジブル・ハート
 流れ星の消えない夜に
 或る男の懺悔
 天の川の見えない森で
 花の記憶
 時間のかかる念写

同人誌全文公開(pixiv)

 『流れ星の消えない夜に』
  (1) (2) (3)

 『るな×だい!』
  (前編) (後編)

東方野球in熱スタ2007異聞
 「六十日目の閻魔と死神」
 「グラウンドの大妖精」
  (前編) (中編) (後編)
 「神奈子様の初恋」
 「May I Help You?」
 「決戦前の三者会議」
 「夏に忘れた無何有の球を」
  (前編) (後編)
 「月まで届け、蓬莱の想い」
 「届く声と届けるものと」
 「魔法使いを見守るもの」
 「夏に雪桜は咲かないけれど」
  (1) (2)
 「星の光はすべて君」
 「さよならの代わりに」
  (前編) (後編)
 「野球の国、向日葵の妖精」
  (1) (2) (3) (4)
 「わりと憂鬱な霊夢の一日」
 「猫はどこだ」
 「あなたの人生の物語」
  (1) (2) (3) (4)
  (5) (6) (7) (8)
 「完全なアナタと不完全なワタシ」
 「伝えること届けること」
 『東方野球異聞拾遺 弐』
  (1) (2) (3)


艦これSSインデックス(pixiv)

【第六戦隊】
 ワレアオバ、ワレアオバ。
 衣笠さんは任されたい
 刻まれない過去
 古き鷹は光で語りき NEW!!

【響×電】
 Мой кошмар, нежность из вас

なのはSSインデックス

長編
魔法少女リリカルなのはBURNING

【BURNING AFTER】
 祝福の風と永遠の炎
 フェイトさんのお悩み相談室
 それは絆という名の――
 王子様とお姫様と黄昏の騎士のわりと平和な一日
  (前編) (中編) (後編)

魔法少女リリカルなのはCHRONICLE
魔法少女リリカルなのはCRUSADERS

中編
 ストラトスフィアの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

 プラネタリウムの少女(完結)
  (1) (2) (3) (4)

短編
【フェイト×なのは】
 キミがくれる魔法
 たまに雨が降った日は
 キミが歌うボクの歌
 お嫁さんはどっち?
 願い事はひとつだけ
 君がここに生まれた日
 stay with me
 私がここに生まれた日
 ハラオウン家の家庭の事情「エイミィさんのお悩み相談室」
 WHITE SWEET SNOW
 冬、吐息、こたつにて。

【アリサ×すずか】
 はじめての××
 TALK to TALK
 少し歩幅が違う分
 好きな人が、できました。
 おとぎ話は目覚めた後にも after
 DOG×CAT?(プレ版)
 第97管理外世界における、とあるロストロギア関連事件に付随した何か(仮)
 9×19=171...?
 Feline days
 貴方の花の名前
 超短編シリーズ

【八神家】
 ある日の八神さんち(メロドラマ編)
 ある日の八神さんち(家族計画編)
 ある日の八神さんち(ホラー編)
 You are my family
 魔導探偵八神はやて「アイスはどこへ消えた?」
 届け、あなたがくれた空に。
 朧月夜の銀色に

【クロノ×エイミィ】
 ハラオウン家の家庭の事情「クロノ・ハラオウンはロリコンなのか?」

らき☆すた

【かがみ×つかさ】
 Sleeping Beauty?
 夢見てた、夢

投稿SSインデックス

投稿規定

「なのはBURNING」三次創作

【沈月 影さん】(影ラボ
 魔法少女リリカルなのはFROZEN
 予告編
 第1話「流転 -Returning End-」
  (1) (2) (3) (4)

【てるさん】(HEAVEN
 ユグドラシルの枝(完結)
  (1) (2) (3) (4) (5)

【緑平和さん】(PEACE KEEPER
 その右手に永遠を

短編

【kitさん】(pure heart
 好き、だから

【mattioさん】
 The parting of the ways
 みんなで奏でるボクの歌
 ボクは親友に恋をする
 白い悪魔事件―なのはは罪な女のコ?なの―
 か け お ち
 約束の桜〜ダイヤ〜
 月剣〜つるぎ〜のち陽盾〜たて〜
 青に魅せられた私―Moondust…―
 ハート オブ エース―AMBITION―
 わたしの日溜り
 春の日、とあるカップルのとある時間のつぶし方
 少し角度が違う分
 大胆はほどほどに
 そして二人は時を忘れる
 注意報「あま風に御用心」
 一番守りたいもの、それは――
 ひっかかって。
 キミのいない平日は
 最近の翠屋において甘い物が売れない理由、それは――
 バカップル法第○条第×項「うっかりは無罪なり」
 正月、とある五人のとある年明けの過ごし方
 スキー大好き! って大好きななのはが言ったのでつい私も好きだし得意だと言ってしまいました。
 親友>恋人・・・?
  ―前夜なの―
  ―臨戦なの―
  ―結末なの―
 桜〜なのは〜の舞う季節―Prince of ・・・―
  予告編 本編
 天使に誓うラブレター
  予告編 本編
 「アツい日」シリーズ
  アリサ先生のアツい一日
  それぞれのアツい午後
  アツかった日の後日。
  アツくない場所で
  アツい日は季節を越えて
  アツみの増した写生会
  アツ力のかかった一日
 木の葉が紅く染まる頃
  (1) (2) (3)

【ぴーちゃんさん】(P'sぷろじぇくと
 ワガママのススメ
 おとぎ話は目覚めた後で

【鴇さん】(It flows.
 
 遠くない未来
 贈り物〜blessing happily〜

【伊織さん】(伊織の詞認筆
 ハラオウン家家族会議
 ケーキより甘い思い出
 八神家家族相談室

【maisyuさん】(ぐったり裏日記
 キミの呼びかた
 素直なキモチ
 この星空の下、貴女と二人

【隅田さん】(NooK
 四つ葉のクローバーを、君に。

【沈月 影さん】(影ラボ
 Pleasure, into the Rain

【クロガネさん】(クロガネの間
 理想な人は?

【フィールドさん】
 The honey holiday
 Dangerous Shower Time

【霧崎和也さん】(Kの趣味部屋
 祝福の花

【HALさん】(交差幻想
 コイメツ

【月翼さん】
 秘密のrouge

【tukasaさん】
 名前を呼んだ日

【フェルゼさん】(Empty Dumpty
 夜長の行き先
 Their party's never over.
 彼女たちのフーガ

【シン・アスカさん】
 メリッサの葉に…

【結さん】
 青い空の下で

【tanakaさん】部屋の隅っこで小説なんかをやってみる
 君が見てくれているから/新年
 知らぬ間に
 なのはさん争奪戦
 いたずらなお姫様
 お願い
 海と水着と……
 何年経っても変わらぬ関係
 越えられない壁
 小さくてもなのはさん
 思春期なんです
 手相占い?
 暗闇の中で
 フェイトちゃんは変態さんなの?
 手を繋いで
 王子様とお姫様のお祭り
 想いと想い

twitter

TweetsWind

Calendar

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>

Profile

Search

Category

Entry

Comment

Trackback

Archives

Link

Feed

Others

無料ブログ作成サービス JUGEM

Mobile

qrcode

Sponsored Links