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魔法少女リリカルなのはBURNING 第12話「飛翔 -brave phoenix-」(1)
 第12話開始。毎日更新全4回でいきます。いってやろうじゃないの!










 ――戦う意味を、見失わないで。

     ◇

 交わされた死闘も、飛び交った悲鳴も、怒号も……全てが嘘のように静まりかえる夜。
 ゆっくりと……ビルの屋上に、4つの影が舞い降りていく。
 なのは。フェイト。クロノ。そして、エディック。
「……フェイトちゃん」
 コンクリートの地面に降り立って、なのはがフェイトの名前を呼ぶ。
 顔を上げたフェイトは、ただ真っ直ぐに、なのはの顔を見つめた。
 優しく微笑んだなのはの瞳に映る自分は、一体どんな表情をしているのだろう。
 解らないまま、フェイトはそっと、繋いでいた手をなのはの頬に伸ばして、
「――――なのはっ!?」
 次の瞬間、目の前でぐらりと、なのはの身体が傾いだ。
 そのままフェイトにもたれるように、なのはは倒れ込む。
 瞳は閉じられて、その顔はひどく蒼白。慌てて身体を支えたフェイトは――地面に滴り落ちる、その雫の色に気付く。
 それは……赤。なのはの腹部からこぼれ落ちる、どうしようもない、生命の色。
「なの、は……ぁ、ぁぁ、なのはっ、なのはっ……!!」
 パニックに陥り、フェイトはわけも解らずなのはの名前を呼ぶ。
 なのはは答えない。目を閉じたまま……力なく、フェイトの身体にもたれたままで、
「なのはっ!」
「なのはちゃんっ!」
 混乱するフェイトの思考に割り込んだのは、ふたつの声。顔を上げれば、こちらにまっすぐに飛んでくる、見知った顔がある。
「ユーノ……はやて……っ」
 フェイトに構わず、駆け寄ってきたユーノは即座に詠唱。崩れ落ちるように膝をついたなのはの足元に、緑色の魔法陣が展開し……魔力光が、その身体を包み込む。
「あ……」
 魔法陣の上に横たえられたなのはの姿を、フェイトはただ見つめることしか出来ない。懸命に詠唱を続けるユーノと、その隣で補助をするはやての姿は……ひどく、遠かった。
「フェイト」
 と……そこへ歩み寄ってくる、もうひとつの人影。名前を呼ばれ、フェイトはびくりと身を強ばらせた。
 呼びかけた人物――クロノは、ひどく険しい顔で、フェイトを見つめて。
 フェイトは微かに震えながら、ぎゅっと目を閉じる。何を言われたって反論などできるはずがない。自分がしたことの重さなど、離反を決めたときから解っている。どんな叱責も、どんな罰も……甘んじて受ける以外にはない。自分は、それだけのことをしたのだ。
 ただ、自分の贖罪のためだけに、信じてくれた沢山の人を裏切って、悲しませて。
 足音が近付く。震える拳をぎゅっと握りしめ、フェイトは覚悟を決めてぐっと奥歯を噛みしめて――

 ぽん、と。
 その頭に……大きな手が、優しく乗せられる。

「……え?」
 おそるおそる顔を上げたフェイトが見た、クロノの顔は。決して険しいものではなく。
 どこか困ったように、微笑した表情で。
「……あまり、心配をかけさせないでくれ」
 そして、くしゃりとその髪を掻き回す、クロノの手。
 その手はあまりにもあたたかくて、……優しくて。
「あ……ぁ、ぁ」
 力が抜けたように、フェイトはその場に膝をつく。
 ――ああ、自分はこんなに泣き虫だっただろうか?
 ほんの少し前まで……なのはの胸の中で、あれだけ泣いたのに。
 喉が嗄れるまで、泣きじゃくったはずなのに。
 また……涙が、溢れて、止まらない。
「ぁ……ごめ、ん、なさい……ごめんなさい……ごめんなさい……っ」
 溢れだす涙が、ひどくしょっぱい。
 声はみっともなく震えて。へたりこんで泣きながら、フェイトは謝罪を繰り返す。
 それは、対象を見失った虚ろな言葉の繰り返しではなく。
 ただ……心から、目の前の優しい人々へと向けられた、謝罪。
 ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい――
 謝って済むようなことでは無かったはずだ。自分の罪は、それほど軽いものではなかったはずだった。……なのに、かけられた言葉は、頭に乗せられた手は、それすらも溶かしてしまいそうなほどに、優しく……フェイトを包んで。
 とん、と肩に手が置かれる。涙も拭わぬままに振り返ると……そこには、苦笑するような表情のはやてがいて。
「……謝るんは、あとで何回でもすればええ。今は……なのはちゃんの方が先決や」
「――――ぁ」
 その言葉に、フェイトは顔を上げる。そうだ、なのはの怪我。あれは……ユーノひとりの治癒魔法でどうにかできるような傷には見えなかった。
 ……そんな傷を抱えて、そんな状態で、なのはは、あの場所で。
 自分と、あそこまで真っ直ぐに――向き合ってくれたのか。
 ああ――なんて。高町なのはという少女は、本当に。
「なのは……」
 涙を拭って、フェイトは顔を上げる。そして、ユーノが展開する魔法陣に、はやてと共に歩み寄った。
「クロノくんも、頼むで」
「解っている」
 クロノもそこに加わる。そして、4人で同時に詠唱を開始。――治癒魔法の複合展開。この場で出来る、最大限の魔法治療。
 フェイト自身は、治癒魔法は決して得意分野ではない。けれど……今自分にできることは、自分がするべきことは、これだけだから。そして、はやてとユーノは、その場所に自分がいることを許してくれた。
 また涙がこぼれそうになるのをぐっと堪え、フェイトは詠唱を続ける。魔力が尽きたっていい。もう魔法を使えなくなったっていい。――なのはを。なのはを助けるんだ。
 ……そして、どれだけの時間が経過したのかも、解らないまま。
「――――――、ぁ……」
 青ざめたなのはの顔に、赤みがさした。
 その唇が――微かに、震えた。
「……ふぇい、と……ちゃん……」
 唇が、言葉を紡ぐ。
「はや、てちゃ……ゆーの、くん……くろの……くん」
 たどたどしく、しかし確かに――名前を、呼ぶ。
「なのは……っ!!」
 くずおれるように、フェイトはその場に膝をつく。
 なのはが、ひどく緩慢な動作で、首だけでこちらを振り向いて。
 ――手を、伸ばした。
「フェイト……ちゃん」
「うん……うんっ、なのはっ、なのはぁっ……!!」
 その手を握りしめ――そして、フェイトはぎゅっと、なのはを抱きしめた。
 魔法陣から生まれる、あたたかい緑の輝きの中で……きつくきつく、抱きしめた。
 なのはの手が、震えながらもそっと……フェイトの髪を撫でる。
 その優しい手を感じながら……フェイトはただ、そこに確かにあるなのはの温もりを、感じていた。

 そんなふたりを見つめながら、はやてとユーノは顔を見合わせて笑い合う。
 ――もう大丈夫だ。傷は深かったけれど、致命傷に至ることは食い止められた。
 完全に回復するにはもっとしっかりした治療が必要だけれども、それは管理局に戻ってからの話。この場で出来ることは、これで充分だ。
「さて……次は、あっちの問題児を、何とかせんとな」
 呟くように言って、はやては頭上を振り仰ぐ。
 そこに――沈黙のまま、こちらを見下ろす深紅の影がある。
 炎の翼を広げた、少女の姿。――アリサ・バニングスが。

     ◇

 いつの間にか、抱きしめていたはずのすずかの姿は消えていた。
 光を突き抜けた先は、最後に見た光景と変わらない、どこか歪んだ夜空。
 まるで……今までのすずかやトワとの会話は全て夢だったかのように、変わりなく。
 そしてそこに――彼女たちの姿があって。
「…………っ」
 その光景を見下ろして、アリサはぎゅっと拳を握りしめた。
 倒れ伏した、なのはの姿。それを取り囲む、フェイト、はやて、ユーノ。
 なのはが倒れている理由など、あまりにも自明すぎた。
 手のひらに、なのはの身体を貫いたときのあっけない感触が甦り、アリサは唇を噛む。
 それこそが……自分が犯した罪の証。
 あの、どことも知れない場所で……すずかはそれを、許すと言った。
 だけどそれは……すずかが許してくれたという、それだけのことで。
 傷ついたなのはも、大切な人を傷つけられたフェイトたちも……アリサのことを許したことになど、ならないのだ。
「……なの、は……っ」
 絞り出すように、アリサはその名前を呼ぶ。
 ――ああ、どうすればいい。
 あの場所に、自分が降り立って行っていい道理があるのか?
 どの面を下げて……今更、なのはたちの元へ、戻れるというのか?
 どれだけ謝罪の言葉を積み重ねたって、事実は決して消えはしない。
 自分の刃が、はやてを傷つけ、フェイトを傷つけ、なのはを傷つけた事実は。
「――――――」
 不意に、眼下の光景が動きを見せる。フェイトがなのはの傍らに膝をつき……そして、その身体を抱きしめた。……なのはの腕も、フェイトを抱きしめるように動いて。
 ユーノとはやてが、顔を見合わせて笑い合っている。
 ……ああ、なのはは助かったのか。
 思わずほっと息をつき……アリサはまた、ぎゅっと拳を握りしめた。
 なのはが助かったのなら――自分の罪が軽くなるとでも思ったか?
 なのはが助かったことより、自分が人を殺めなかったことに、安堵したんじゃないのか?
 ――ああ、だめだ。思考が空転する。
 鎖に絡め取られた身体は、同じ半径をぐるぐると回り続けるしか出来ない。
 行け、と背後で誰かが囁いている。行け。みんなの元に戻れ。そして罵声を浴びてこい。罵られ、弾劾され、糾弾されてこい。自分が彼女たちに与えた分の傷を受けてこい。それがお前の罪だ。犯した罪に対してお前が出来ることはそれだけだ。
 ――解っている。解っているけれど、足が動かない。
 今更、何を恐れているのだ。一度は死すら覚悟しただろうに。
 それでもまだ……怖いのだ。
 全てを捨て去る覚悟をしたはずだったのに。
 全てを失うことが……どうしようもなく、怖いのだ。
「…………っ、」
 気付けば、はやてがこちらを見上げていた。ユーノも、クロノも、フェイトも……そして、なのはもこちらを見上げていた。
 皆、ただ静かに、待っていた。
 アリサが降りてくるのを……待っていた。
 ――それは、何のために?

『…………行こう、アリサちゃん』

 声。――不意に脳裏に響いた声に、アリサははっと顔を上げる。
「……すずか?」
 その声は、消えてしまった少女の声。……すずかの声。
『うん、私だよ。……よく解らないけど、お話は、まだ出来るみたいだね』
 空気の振動ではない、頭の中に直接響いてくるようなその声は、アリサにも覚えがあった。エディックやトワと何度か交わした記憶がある。思念通話だ。
『アリサちゃんの見てるものも、見えてるよ。ちゃんと……見えてる。これも……トワちゃんのおかげ、なのかな』
 ――その言葉は、あの場所での全てが、夢では無かった証で。
 すずかとの再会も。抱きしめ合い告げ合った言葉も。――そして、トワとの別れも。
 アリサは振り返る。――光を突き抜けてから、自分が飛んできた方向を。
 その視線の先にあるのは……あまりに悠然とありすぎて、咄嗟にその異常性を認識できないほどに、巨大な質量。
 アスファルトに根をはり、ビルとビルの間にそびえ立った、天頂に至る大樹。
 ――あのとき自分を飲みこもうとしたのがあの樹だと、アリサは悟る。
 それは即ち……あの中に、トワがいるということ。
 自分の身代わりとなって、大樹に飲みこまれたトワは……あの中にいる。
 あの中で、ひとりきりで、ただ主の幸せを願って……眠ろうとしている。
「……トワ……!」
 ――そうだ。何を恐れている、しっかりしろ、アリサ・バニングス!
 取り戻さなければいけないものが、そこにあるのだ。
 果たさなければならないことが……そこにあるのだ。
 それは、すずかに別れを告げたときのように、どうしようもない悲劇に向かうためではなくて。――ただ、幸せな結末に至るために。
 自分の幸せを願ったあの少女に、今度は自分が幸せを与えるために。
 ――恐れるな。自分の傷がなんだ。痛みがなんだ。
 どんな罵声も、どんな弾劾も、どんな糾弾も、甘んじて受け入れよう。
 彼女を取り戻すためなら――そのぐらい、何てことはないのだ。
「……ん、ごめん、すずか。あたし……情けないわね、ホント」
 自嘲するように呟くアリサに、すずかの声はただ、静かに笑って答える。
『頑張ろう、アリサちゃん。……私も、一緒だから』
「うん。……頑張る」
 頷き、アリサは顔を上げる。そしてひとつ息を吐くと……ゆっくりと、降り始めた。
 炎の翼を、ゆっくりとはためかせて……アリサは、コンクリートの地面に降り立つ。
 はやての。ユーノの。クロノの。フェイトの。……そして、なのはの前に。
「アリサちゃん……」
「……アリサ」
 はやての声。フェイトの声。見つめてくる瞳に、しかしアリサは視線を逸らさず。
 もう一度、ぎゅっと拳を握りしめて――そして。
「――ごめんなさいっ!」
 叫ぶようにそう言って、アリサは深く深く、その頭を下げた。
 どんな言葉を並べ立てることも思いつかず……ただそんな、あまりにもシンプルな謝罪しか、アリサには出来なくて。
 ……そして、しばしの沈黙が落ちる。
 微動だにせず、ただ頭を下げ続けるアリサには……目の前ではやてたちがどんな顔をしているのか、解らない。ただ……かけられる言葉を待つしか、出来ない。
 ただ、たとえどんな言葉が返ってきても、何をされても、この場に動かずに留まり続けよう、と。それだけしか出来ないから……せめて、それだけは、と。
 そう決意するように、ぐっと奥歯を噛みしめて――
「……アリサ、ちゃん」
 不意に……掠れた声と、不規則な足音が聞こえた。
 その声に、アリサは目を見開いて……けれど、姿勢を変えることは出来ず。
 ただ、足音がゆっくりと、自分に近付いてくるのを、聞いているしかなくて。
 ――そして。

 そのまま、アリサに向かって倒れ込むように。
 ――なのはが、アリサを抱きしめていた。

「な……の、は?」
 引きずり倒されるように尻餅をついて、呆然とアリサは声をあげる。
 自分にもたれかかるその少女は、動けるような状態には見えなかったのに。
 意識を保っているだけでもやっとのようにしか、見えなかったのに。
 ――それなのに、立ち上がって、歩いて。
「アリサ、ちゃん……!」
 こうして――自分の、名前を。
「よかった……ほんとに、よかった……!」
 震えて、掠れて、どうしようもなく潤んだ声が、耳元で聞こえて。
 自分を抱きしめたなのはの身体は……ただ、小さく震えていて。
 ――ああ、それは罵声でも、弾劾でも、糾弾でもなく。
 ただ、良かったと。
 アリサが生きていたことを――喜ぶ、言葉。
 なのは自身こそが、ボロボロのはずなのに。
 何よりも……アリサの存在を、喜んでいて。
「なの、は…………なのはっ」
 エターナルブレイズが、その手から硬い音をたててこぼれ落ちる。
 そしてアリサは、両手でただなのはの身体を抱きしめ返した。
「ごめん……ごめんなさい、ごめんなさい……っ」
 声が、みっともなく震えた。なのはの肩に、雫が落ちる音がした。
 頬が熱くて。抱きしめた身体は、どうしようもなくあたたかくて。
「ごめん、なさい……ごめんなさい……ごめんなさい……っ」
 ――ああ、こんな謝罪の繰り返しだけで許される罪のはずがないのに。
 どうして。どうしてこんなにも……抱きしめた身体はあたたかくて。
 名前を呼ぶ声は……こんなにも、優しいのだろう。
「ごめんなさい……ごめん、なさ……っ」
 繰り返す言葉は、しかし不意に途切れた。
 言葉を途絶えさせたのは――唐突に甦った、全身を支配する痛み。
 息が詰まり、視界が明滅する。なのはの身体に強く強くしがみつき、アリサは呻いた。
「アリサっ!」
「アリサちゃん!?」
 はやてとフェイトの慌てたような声も、どこか遠く。
 ――そしてようやく、アリサは思い出す。自分の身体も、とっくにボロボロなのだということを。一度は死を覚悟するほどに、もう限界なのだということを。
 意識が霞む。視界が暗くなっていく。
 ……ああ、また、闇が、世界を、
「――妙なる響き、光となれ、癒しの円のその内に、鋼の守りを与えたまえ!」
 不意に、ユーノの詠唱が聞こえ……闇に覆われかけたアリサの視界に、光が満ちる。
 緑の優しい輝きが、アリサとなのはを、包み込んでいた。
 その光は、染みこむようにアリサとなのはの身体を覆っていき。
「……あ……」
 全身を支配していた痛みが……すっと、和らいでいく。
 途切れかけた意識が、再び明瞭な輪郭を取り戻していく。
「……このまま、ふたりともこの中で絶対安静。いいね」
 立ち上がったユーノが、光の向こうから怒ったような声で言う。
 アリサとなのはは振り返って、ただ一度頷き……そして同時に、深く息をついた。
「にゃは……怒られちゃった」
 まるでいつものように……なのははそう言って、笑いかける。
 だから、アリサも。
「……まったく、もう」
 いつものように、そんな風に返して。
 そして……そのまま、背中合わせにふたりは座り込んだ。
 全身を包み込む優しい輝きと、背中に感じる親友の温もり。
 ……自分が一番欲しかったものが、ここにある気がした。
『アリサちゃん……』
 すずかの声。アリサはただ小さく笑って、それに頷く。
 そして、なのはとそっと手を重ね合って。
 あとは言葉も無く……ただそのまま、アリサは空を見上げていた。

     ◇

「これで、とりあえず問題児ふたり……3人は一段落やな」
 ラウンドガーダー・エクステンドの中に座り込んだなのはとアリサ、そしてその傍らに佇むフェイトを振り返って、はやては苦笑するように言う。
「はやて、こっちも片づいたぜ」
 と、そこに割り込む守護騎士の声。振り向けば、ヴィータとシグナムがアルフを拘束して、こちらへと連れてくるところだった。
「……あーあ、捕まっちゃったよ」
 そう呟くアルフの表情は、しかしどこかサバサバとしていて。はやてとクロノ、ユーノの前で、アルフはどっかりとその場に座り込んだ。
「アルフ。……君はひょっとして、こうなることを望んで……?」
 ユーノの言葉に、アルフは苦笑するように頭を掻いた。
「……フェイトを、さ。止められるのは、なのはだけだと思ったんだよ。あのときのフェイトの決意は、アタシでもどうすることも出来なかったけど……なのはなら、さ。あの子なら、きっとフェイトを止めてくれる。きっと、フェイトの本当に大切なものを、思い出させてくれる。……そう思ったからさ」
 ――それに、プレシアの事件では、フェイトのそばを離れてしまったから。
 今度は、出来るなら最初から最後まで見届けようと、アルフは思ったのだ。
 結局、最後のなのはとフェイトの決着は、見届けられなかったのだけれど。
 今フェイトはそこにいて、なのはに向けて微笑んでいる。アルフにはそれで充分だった。
「やれやれ、だな。……エイミィ、医療班を至急こっちに」
『アイアイサー。もう出動準備、完了してるよっ』
 肩を竦めながらも、クロノはエイミィへと指示を飛ばす。それから、この場所の輪から外れ、ぽつんと片隅に座り込んだ影を振り返った。
 魔力錠で両腕を拘束されたまま、ただ呆然と、その場に座り込んだ影。
 あの瞬間から、一言も言葉を発することなく。微動だにすらすることなく。
 生きているのかどうかさえ定かでないほどに、存在が希薄化した青年。
 エディック・スコールは……ただ、沈黙のままに虚空を見つめていた。
「……エディック」
 砂を噛むような嫌な感触を覚えながら、クロノはその名前を呼ぶ。
 ――エディック・スコールの逮捕。過去改変の阻止。そして、アリサ、フェイト、アルフの奪還。結果として、目的はほぼ完璧に果たされたことになる。形式的には、事件はこれで解決だ。……だが、まだ完全に終わったわけではない。
 懐から、クロノはそのデバイスを取り出す。沈黙を保ったままのそれは、あのときクロノの身を守り……真実に至る鍵となったデバイス。H2U。
 これを、エディックへと届ける。レティから託された役割を、まだ果たしていない。
 ……しかし、今のエディックにこれを渡したら、どうなる?
 このデバイスは、エディックを救うだろうか?
 それとも……さらなる絶望へと、叩き落とすのだろうか?
「…………」
 噛んだ唇から、また血の味がした。H2Uを握った手が、微かに震えているのを自覚する。……彼を壊したのは、結局のところ、他でもない自分なのだから。
 そんな自分が、彼にこれを届けることが、許されるのだろうか……?
「……問題は、それだけじゃ、ない」
 思考を一旦振り払うように口にして、クロノは顔を上げる。
 ――そう、問題はエディックのことだけではない。もうひとつ、最大の問題が現実として、この場には残されていた。
 それはあまりにも物理的な。巨大な問題。――《ユグドラシル》。
 完成してしまったこの魔力増幅機構をどうするのか。……それが、最大の問題だ。
 当然、このまま放置するわけにはいかない。
 しかし……こんなものを、一体どうやって破壊するというのだ?
 遥か天頂、雲を突き抜けて伸びるその幹を見上げて、クロノは溜息をつく。
 エディックにしてみれば、過去を変える以上、この大樹が完成した事実もリセットされるわけだから、何の問題も無いと考えていたのだろう。……たとえエディックから話を聞けたとしても、対処法が存在するのかどうかは甚だ怪しかった。
 ――とにかく。
 今はまず、エディックとアリサ、それになのはとフェイト、アルフ。負傷者と容疑者たちとを一旦アースラに収容するのが先決だ。H2Uのことや、《ユグドラシル》のことは、それからでも遅くはない――
 そうクロノが考えて、アースラに指示を出そうとした、その矢先だった。

 ――大樹が、吼えた。

「な――――っ!?」
 地鳴りのようなその響きが、空気をびりびりと震わせ、大地を揺るがした。
 断末魔の悲鳴のようなその咆吼の主が、目の前にそびえる大樹だと、一瞬クロノたちには理解できず。
 ――そして、大地に食い込んでいた根が、唸りをあげて伸び始める。
「っ、まずい、みんな離れろ!」
 クロノが叫び、慌てて皆が一斉に飛び立つ。結界内部で休んでいたなのはとアリサは、フェイトとはやてが抱え。エディックはクロノ自身が抱えて、飛び立った。
 オオオオオオォォォォォォォォ――――
 鼓膜を揺るがす唸りを背後に聞きながら、クロノたちは全速力でその場を離脱し、

 ――がくりと、全員の飛行速度が一斉に落ちる。

「っ!?」
 危うく失速、墜落しかけたのを何とか立て直し、クロノは振り返る。はやてたちも体勢を立て直しながら、訝しげに大樹の方向を振り返り、
『みんな、まずいよ! 早く、全力であの樹から離れて! 出来る限り遠くに!!』
 エイミィが叫ぶように、全員に通信を飛ばす。
『あの樹の周辺の魔力素が、異常に薄くなってる! 大樹が、周囲の魔力素を際限なく吸収してるの! 下手に近くにいたら、体中の魔力が吸い取られるかも――っ!!』
「な――っ、」
 呻き、慌てて全員が踵を返し、全速力で離脱を再開する。しかしその速度は、目に見えて落ちていた。……飛行に使う魔力が、何かに奪われているのだ。
「シグナム、シャマル、ヴィータ、ザフィーラ、無事か!?」
 悲鳴のようにはやてが叫ぶ。そうだ、魔力が吸収されるなら、純粋に魔力的な存在である守護騎士たちなどは、下手をすればひとたまりもない。
「大丈夫です、主はやて! 全員、安全圏まで離脱しました!」
 シグナムの声が力強く答え、はやてはひとつ息をつく。
「……まさか、あれが……暴走、なのか?」
 ユーノが大樹を振り返りながら、呻くように呟いた。
 ――文献に残された、《ユグドラシル》の暴走の文字。その暴走の実態がどんなものであったのかは定かでない。……だが。
 魔力の分解・吸収機構を備えた魔力増幅機関の暴走ということは――即ち。
 世界中の魔力という魔力を吸収し尽くしてしまい、その結果際限なく増幅された魔力量が臨界に達して自壊するという展開が、目に見えるようではないか。
 そんなことになったら――次元世界のひとつやふたつ、いくらでも滅ぼせる!
「冗談やないで……!」
 はやてが叫ぶ。全く同感だ、とクロノも叫びたい気分だった。
 ――事件は何も終わってなどいない。最大にして最悪の問題が、よりにもよってこの土壇場で姿を現したのだ。

 オオオオオオォォォォォォォォ――――

 ただ《ユグドラシル》は、咆吼をあげて世界を揺るがす。
 ちっぽけな人間の持つ魔力など、片端から喰らい尽くさんとばかりに。
 ただ悠然とそびえ立つ大樹は、どこまでも禍々しく、世界を貫いていた。



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| 浅木原忍 | 15:03 | comments(12) | trackbacks(0) |
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Comment
>最大にして最悪の問題が、よりにもよってこの土壇場で姿を現したのだ。

対処法その一。
ジュエルシードで虚数空間への穴を開き、ユグドラシルを虚数空間にぶち込む。
リンディやクロノがクビ+投獄を覚悟すれば直にでも実行可能だと思うのだが。
次元震の問題は、一期同様の対処でどうにかなるだろう。
ジュエルシードの使用をエディックにやらせて責任を押し付ければれば
クロノやリンディが処分を受ける必要性は少ないだろう。
あまり気が進まない方法なので、これ以外に手が在れば良いのだが。
Posted by: touzitu |at: 2007/03/23 3:22 PM
 フェイトもアルフもアリサも、無事に戻ってこれてよかったです。みんなとちゃんと仲直りもできましたし。
 ただ、自分がクロノやはやて達の立場ならフェイトやアリサのことを、あれだけ優しくは迎え入れられないだろうな、と思いました。もちろん、なのは達のことを批判するつもりはありません。むしろ、人としては、こんな風に仲直りするのが一番いいのだと思います。しかし、自分には無理だと思いました。どんな事情があったにせよ、それで親友や家族、仲間にこれだけのことをしていれば、自分は簡単には許してあげることはできません。自分なら、これらのことや自分の不満を真っ先に言ってしまうと思います。本人達を目の前にしたら、「許す」ということは二の次になっていると思います。ですが、自分は人を、誰かの心を傷つけるということはそれだけのことだと思います。
 ですが、過ぎたことをいくら言っても仕方のないことです。なので、今度からは同じ間違いを犯さず、ちゃんと話ができるようにしますね。自分は。なので、エディックにもちゃんと生き延びて欲しいですね。では、次回も楽しみにしています。
Posted by: スズメバチ |at: 2007/03/23 7:09 PM
とりあえず、今まで続いてきた長いしがらみがようやく解けた…といった感じですね。皆ボロボロだけど
笑顔で仲直りが出来たようで何よりです。ここ最近感動続きですっかり涙腺が緩くなってしまって(笑)
本当の意味での再会が出来て良かったと思ってます。

アルフが不言実行を貫いてたのは、そういう想いが裏にあってのことだったんですね。無印や
A’sの時も感じましたが、常にフェイトのためを想って動くこの使い魔は格好良いです。
3期もちゃんと出して欲しいですね〜。
H2Uはエディックを救うことが出来るんでしょうか?精神を砕かれた彼はもう立ち直れないかも
しれないけれど、それでもアリサやフェイトがそうしたように、自分のしたことから目を逸らさないで
欲しいです。くどい気もしますが、彼に必要なのは「未来を見ること、そこへ向かって歩くこと」だと思っていますので。

決戦の相手はユグドラシル…ですか。アリサというコアを失ってどうなるのかと思っていたんですが
自身の中から供給源が消えたら、周辺から魔力を吸い取ってその存在を保とうとする…と。
恐ろしい暴走ですね。どうやってこれを破壊するのか、正直見当もつきませんが…修復された絆は
そんなものの前では微塵も揺るがないものだと信じています。皆心身ともにボロボロですけど、
これが長い哀しみの連鎖を断ち切る、最後のステップ。今までもこれ以上無いくらい頑張ってきた
彼女達だと思いますが、もう一踏ん張り、頑張ってもらいたいですね。
Posted by: 霧崎和也 |at: 2007/03/23 7:55 PM
アリサの犯してきた罪は重いです。親友を傷つけ、大切な人を悲しませた。1度死んだと思った、けれど生きて帰ってきた、アリサにとってはこれが再出発なのでしょう、まだ若いのですから罪を償う時間はたくさんあります、近くには仲間がいるのですから
そして一難さってまた一難、無事に現在に戻ってこれたかと思えば今度はユグドラシルという問題。今回は魔力でぶっ壊すというわけにもいきませんし、最後にして最大の難問。
どうしたものか見当もつきませんが、彼女達やってくれるでしょう、そう信じています。
終末に向かってラストスパート
Posted by: |at: 2007/03/23 8:26 PM
1難去ってまた1難・・・。
ようやく戻ってきたフェイトとアリサ・・・。ぼろぼろでも笑顔でまた再会できたのでほっとしました。
しかし、今度は最大の難関、ユグドラシル・・・。これをどう解決するのか?
 そしてエディックの今後は?
気になること一杯です。
Posted by: ぎりゅう |at: 2007/03/23 9:47 PM
アリサ、なのはとりあえずはおつかれさん。しばしの休憩をしっかりとって6割ほどの力を出せるように。あとはユグの処理にどれだけ掛かってしまうかな?それとエディックについてもどんな物になるやら,明日の更新楽しみです。
Posted by: mayu |at: 2007/03/23 10:07 PM
自分の理想としては、
クロノがH2Uをエディックに渡す→(セレナ登場)→エディック、アリサ協力
って感じですかね〜。
う〜ん、ここまできたらやっぱりハッピーエンドがいいですな…。
Posted by: ぐらんぐ |at: 2007/03/23 10:17 PM
改めて、なのはは凄い娘だと思いました。

瀕死の重傷を負いつつもフェイトを救い出し、あっさりアリサを受け入れるその器量。

なのはにしてみれば、友達だから信じるのは当たり前って思うのかもしれませんが、ユーノ達の支えがあったとはいえ、あれだけ心も身体もボロボロにされても尚、赦すことが出来るなんて、どこまで高潔な心の持ち主なんだろう。

ともあれ、これでやっと和解できて本当によかったです。
アリサとなのはが抱擁しあうシーンでは感極まって涙が止まりませんでした(照)

しかし、たとえなのはやクロノ、はやて達が赦してくれたとしても、アリサやフェイトが犯してしまった罪は消えないわけで、その辺に対する処罰がどのように降されるか非常に気掛かりです。

一時は共闘したエディックとアリサがお互いの関係にどう決着つけるのかも気になるし、ユグドラシルも大変なことになってるし…最後まで目が離せませんね!


追伸

エディックとセレナをキャスティングするとしたら…という話題がでてましたが、自分的には

エディック/辻谷耕史さん

セレナ/坂本真綾さん

なんかいいんじゃないかと。特にエディックw
関さんもいいですけどねww
Posted by: REO |at: 2007/03/24 12:41 AM
>touzituさん
 黒っ! というか酷っ!?
 さすがにそんなえげつない方法は使いません(苦笑)

>スズメバチさん
 こうも優しくフェイトやアリサを迎え入れるなのはたち。その優しさに対するアリサやフェイトの思いについてはまた後ほど。今はとりあえず目の前の事態ですw そしてエディックは……どうぞお楽しみに。

>霧崎和也さん
 序盤では拗ねてたりしましたが(笑)、アルフはやっぱりフェイトの一番の理解者なのですよ。大好きな人を自分が救えないという現実にへこたれず、想いをなのはに託した彼女の強さが伝わればいいなと思います。
 遺されたデバイスはエディックを救うのか。そしてユグドラシルは。どうぞお楽しみに〜。

>鴇さん
 再出発をかけた戦い、新しい一歩を踏み出すために、アリサにはどうしても為さなければいけないことがあります。どうぞ次回もお楽しみに〜。

>ぎりゅうさん
 たとえ絆が断ち切られても、ボロボロになっても、お互いを信じているから、迎えるときは笑顔でいられる。そんな仲間たちである彼女たちに幸あれ。というところで、残った問題をどうするのか、どうぞお楽しみに〜。

>mayuさん
 最後の鍵を握るのはエディックです、と今は言っておきましょう(笑)

>ぐらんぐさん
 さて、エディックを救えるのは誰でしょう? うふふふふ(笑)というところで。この物語が求める結末へ向かって頑張りますっ。

>REOさん
 本当はこの作品、もっとなのはさんを揺るがせて、彼女が悩んだり苦しんだりする話にしたかったんですが、自分ごときが彼女の強さを揺るがすことなど出来ませんでした(笑)。まさに最強。
 エディックとアリサ、似たもの同士のふたりの行方。そして最後の戦い。どうぞお楽しみにー。
 ……しかし辻谷耕史さんとはまた渋い!w セレナに坂本真綾さんは納得しました(笑)。非常にいいキャスティングだと思いますw
Posted by: 浅木原忍 |at: 2007/03/24 1:49 PM
感動、の一言に尽きますね!
ユグドラシルがあぁぁぁ・・・。
とか思いつつ読んでいたわけですが、やはり一段落、といった感じでしょうか。
なんとかなのはたちのもとに戻ってこれたアリサですが、やはり天頂の苗木の影響がある様子。
やっと戻ってこれたアリサの身体を容赦なく蝕んでいる様で・・・・。
フェイトを怒らず、「心配をかけさせないでくれ」と言ったクロノ。
皆さん心が広い・・・・・・。
一安心、といったところに暴走を開始したユグドラシル。
いくらAAAランク以上の魔導士が集結しているといってもまともに破壊できる代物ではなさそうですし、エディックが鍵、ですか・・・・。
大きな罪を犯したとはいえ大切な人を二度も失い、ボロボロになってしまったエディックにはぜひとも幸せになって欲しいところです。
自分が愛した人の形見、H2Uは彼に何をもたらすのか。
次回がとっても楽しみです!
Posted by: 桜木ナミキ |at: 2007/03/24 4:11 PM
とりあえず人間関係には、一応の決着がついたようで何よりです。

しかし一難さってまた一難、ユグドラシルが暴走とは非常に危険ですね。

周囲の魔力を延々と吸収して最後はドカン!! これって魔法による攻撃はゼットンにスペシウム光線を撃つような物だし、物理攻撃はメルトダウン寸前のゴジラに攻撃を加える様な物(どっちも自爆や!)
こうなりゃセル戦での孫悟空のように、どっか別の場所に捨てるしかないんじゃ…
Posted by: ミヅキ |at: 2007/03/24 7:23 PM
>桜木ナミキさん
 クロノがフェイトを怒らなかったのは、まぁエディック同様に過去に戻っていたフェイトが戻ってきたという事実を鑑みて、色々と思いやった結果だとか何とか。良いお兄ちゃんです。
 次回はH2Uとエディックの話になります。どうぞお楽しみに。

>ミヅキさん
 どこかに捨てようにも、巨大すぎて運びようがありませんね(笑)。さて、どんな方法でこいつを始末するのか、どうぞ次回をお楽しみに。
Posted by: 浅木原忍 |at: 2007/03/24 10:04 PM








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東方SSインデックス

長編
【妖夢×鈴仙】
うみょんげ!(創想話・完結)
 第1話「半人半霊、半熟者」
 第2話「あの月のこちらがわ」
 第3話「今夜月の見える庭で」
 第4話「儚い月の残照」
 第5話「君に降る雨」
 第6話「月からきたもの」
 第7話「月下白刃」
 第8話「永遠エスケープ」
 第9話「黄昏と月の迷路」
 第10話「穢れ」
 第11話「さよなら」
 最終話「半熟剣士と地上の兎」

【お燐×おくう】
りん×くう!(完結)
 ※スピンオフなので、できれば先に『ゆう×ぱる!』をどうぞ。
 1 / 火焔猫燐
 2 / 霊烏路空
 3 / 火焔猫燐
 4 / 霊烏路空
 5 / 古明地さとり
 6 / 火焔猫燐
 7 / 霊烏路空
 8 / 火焔猫燐
 9 / 古明地さとり
 10 / 霊烏路空
 11 / 火焔猫燐
 12 / 古明地さとり
 13 / 霊烏路空
 14 / 火焔猫燐
 15 / 古明地さとり
 16 / 霊烏路空
 17 / 古明地こいし
 18 / そして、地底の恋物語

【勇儀×パルスィ】
ゆう×ぱる!(完結)
 0 / そして、星熊勇儀の孤独
 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
 (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)
 14 / 「星熊勇儀の微睡」
 15 / 「水橋パルスィの恋心」
 16 / 「星熊勇儀の応談」
 17 / 「黒谷ヤマメの懸念」
 18 / 「星熊勇儀の懊悩」
 19 / 「キスメの不安」
 20 / 「火焔猫燐の憂鬱」
 21 / 「黒谷ヤマメの奮闘」
 22 / 「古明地さとりの場合」
 23 / 「水橋パルスィの狂気」
 24 / 「古明地さとりの思案」
 25 / 「星熊勇儀の煩悶」
 26 / 「水橋パルスィの意識」
 27 / 「星熊勇儀の虚言」
 28 / 「水橋パルスィの嫉妬」
 29 / 「星熊勇儀の決断」
 30 / 「キスメの幸福」
 31 / 「水橋パルスィの戸惑」
 32 / 「黒谷ヤマメの嫉妬」
 33 / 「古明地さとりの思惟」
 34 / 「キスメの献身」
 35 / 「星熊勇儀の愛情」
 36 / 「水橋パルスィの変化」
 37 / 「火焔猫燐の懸案」
 38 / 「星熊勇儀の失態」
 39 / 「水橋パルスィの存在」
 40 / 「星熊勇儀の審判」
 41 / 「水橋パルスィの幸福」
 42 / 「星熊勇儀の願い」
 43 / 「地底への闖入者」
 44 / 「水橋パルスィの真実」
 45 / 「星熊勇儀の幸福」
 46 / 「星熊勇儀と、水橋パルスィ」
 47 / 「地底の恋物語」

【にとり×雛】
にと×ひな!(完結)
 Stage1「人恋し河童と厄神と」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage2「厄神様へ続く道」
  SIDE:A SIDE:B
 Stage3「神々も恋せよ幻想の片隅で」
  SIDE:A SIDE:B(前編)(後編)
 Stage4「秋めく恋」
  SIDE:A SIDE:B SIDE:C
 Stage5「少女が見た幻想の恋物語」
  (1) (2) (3) (4)
 Stage6「明日晴れたら、雨は昨日へ」
  (1) (2) (3) (4)

東方創想話・SSこんぺ投稿作

【少女秘封録】
 真昼の虹を追いかけて
 ヒマワリの咲かない季節
 闇色メモリー
 2085年のベース・ボール
 スタンド・バイ・ユー
 睡蓮の底
 遠回りする傘

【自警団上白沢班の日常】
 折れた傘骨
 おおかみおんなと人魚姫

【探偵ナズーリンシリーズ】
 説法の時は出たくない
 腹の中

【星ナズ】
 貴方のための探し物
 性別とかどうでもいいじゃない
 ナズーリンを縛って目の前にチーズをぶら下げたらどうなるの?

【稗田文芸賞シリーズ】
 霧雨書店業務日誌
 第7回稗田文芸賞
 第6回稗田文芸賞
 第8回稗田文芸賞・候補作予想メッタ斬り!
 第8回稗田文芸賞
 第9回稗田文芸賞
第10回稗田文芸賞

【狐独のグルメ】
<Season 1>
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 「魔法の森のキノコスパゲッティ弁当」
 「旧地獄街道の一人焼肉」
 「夜雀の屋台の串焼きとおでん」
 「人間の里のきつねうどんといなり寿司」
 「八雲紫の牛丼と焼き餃子」
<Season 2>
 「河童の里の冷やし中華と串きゅうり」
 「迷いの竹林の焼き鳥と目玉親子丼」
 「太陽の畑の五目あんかけ焼きそば」
 「紅魔館のカレーライスとバーベキュー」
 「天狗の里の醤油ラーメンとライス」
 「天界の桃のタルトと天ぷら定食」
 「守矢神社のソースカツ丼」
 「白玉楼のすき焼きと卵かけご飯」
 「外の世界のけつねうどんとおにぎり」
 「橙のねこまんまとイワナの塩焼き」
<番外編>
 「新地獄のチーズ焼きカレーと豚トロひとくちカツ」 NEW!!

【その他(そそわ無印・こんぺ)】
 記憶の花
 帽子の下に愛をこめて
 レイニーデイズ/レインボウデイズ
 或る人形の話
 インビジブル・ハート
 流れ星の消えない夜に
 或る男の懺悔
 天の川の見えない森で
 花の記憶
 時間のかかる念写

同人誌全文公開(pixiv)

 『流れ星の消えない夜に』
  (1) (2) (3)

 『るな×だい!』
  (前編) (後編)

東方野球in熱スタ2007異聞
 「六十日目の閻魔と死神」
 「グラウンドの大妖精」
  (前編) (中編) (後編)
 「神奈子様の初恋」
 「May I Help You?」
 「決戦前の三者会議」
 「夏に忘れた無何有の球を」
  (前編) (後編)
 「月まで届け、蓬莱の想い」
 「届く声と届けるものと」
 「魔法使いを見守るもの」
 「夏に雪桜は咲かないけれど」
  (1) (2)
 「星の光はすべて君」
 「さよならの代わりに」
  (前編) (後編)
 「野球の国、向日葵の妖精」
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 「わりと憂鬱な霊夢の一日」
 「猫はどこだ」
 「あなたの人生の物語」
  (1) (2) (3) (4)
  (5) (6) (7) (8)
 「完全なアナタと不完全なワタシ」
 「伝えること届けること」
 『東方野球異聞拾遺 弐』
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艦これSSインデックス(pixiv)

【第六戦隊】
 ワレアオバ、ワレアオバ。
 衣笠さんは任されたい
 刻まれない過去
 古き鷹は光で語りき NEW!!

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 Мой кошмар, нежность из вас

なのはSSインデックス

長編
魔法少女リリカルなのはBURNING

【BURNING AFTER】
 祝福の風と永遠の炎
 フェイトさんのお悩み相談室
 それは絆という名の――
 王子様とお姫様と黄昏の騎士のわりと平和な一日
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魔法少女リリカルなのはCHRONICLE
魔法少女リリカルなのはCRUSADERS

中編
 ストラトスフィアの少女(完結)
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 プラネタリウムの少女(完結)
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短編
【フェイト×なのは】
 キミがくれる魔法
 たまに雨が降った日は
 キミが歌うボクの歌
 お嫁さんはどっち?
 願い事はひとつだけ
 君がここに生まれた日
 stay with me
 私がここに生まれた日
 ハラオウン家の家庭の事情「エイミィさんのお悩み相談室」
 WHITE SWEET SNOW
 冬、吐息、こたつにて。

【アリサ×すずか】
 はじめての××
 TALK to TALK
 少し歩幅が違う分
 好きな人が、できました。
 おとぎ話は目覚めた後にも after
 DOG×CAT?(プレ版)
 第97管理外世界における、とあるロストロギア関連事件に付随した何か(仮)
 9×19=171...?
 Feline days
 貴方の花の名前
 超短編シリーズ

【八神家】
 ある日の八神さんち(メロドラマ編)
 ある日の八神さんち(家族計画編)
 ある日の八神さんち(ホラー編)
 You are my family
 魔導探偵八神はやて「アイスはどこへ消えた?」
 届け、あなたがくれた空に。
 朧月夜の銀色に

【クロノ×エイミィ】
 ハラオウン家の家庭の事情「クロノ・ハラオウンはロリコンなのか?」

らき☆すた

【かがみ×つかさ】
 Sleeping Beauty?
 夢見てた、夢

投稿SSインデックス

投稿規定

「なのはBURNING」三次創作

【沈月 影さん】(影ラボ
 魔法少女リリカルなのはFROZEN
 予告編
 第1話「流転 -Returning End-」
  (1) (2) (3) (4)

【てるさん】(HEAVEN
 ユグドラシルの枝(完結)
  (1) (2) (3) (4) (5)

【緑平和さん】(PEACE KEEPER
 その右手に永遠を

短編

【kitさん】(pure heart
 好き、だから

【mattioさん】
 The parting of the ways
 みんなで奏でるボクの歌
 ボクは親友に恋をする
 白い悪魔事件―なのはは罪な女のコ?なの―
 か け お ち
 約束の桜〜ダイヤ〜
 月剣〜つるぎ〜のち陽盾〜たて〜
 青に魅せられた私―Moondust…―
 ハート オブ エース―AMBITION―
 わたしの日溜り
 春の日、とあるカップルのとある時間のつぶし方
 少し角度が違う分
 大胆はほどほどに
 そして二人は時を忘れる
 注意報「あま風に御用心」
 一番守りたいもの、それは――
 ひっかかって。
 キミのいない平日は
 最近の翠屋において甘い物が売れない理由、それは――
 バカップル法第○条第×項「うっかりは無罪なり」
 正月、とある五人のとある年明けの過ごし方
 スキー大好き! って大好きななのはが言ったのでつい私も好きだし得意だと言ってしまいました。
 親友>恋人・・・?
  ―前夜なの―
  ―臨戦なの―
  ―結末なの―
 桜〜なのは〜の舞う季節―Prince of ・・・―
  予告編 本編
 天使に誓うラブレター
  予告編 本編
 「アツい日」シリーズ
  アリサ先生のアツい一日
  それぞれのアツい午後
  アツかった日の後日。
  アツくない場所で
  アツい日は季節を越えて
  アツみの増した写生会
  アツ力のかかった一日
 木の葉が紅く染まる頃
  (1) (2) (3)

【ぴーちゃんさん】(P'sぷろじぇくと
 ワガママのススメ
 おとぎ話は目覚めた後で

【鴇さん】(It flows.
 
 遠くない未来
 贈り物〜blessing happily〜

【伊織さん】(伊織の詞認筆
 ハラオウン家家族会議
 ケーキより甘い思い出
 八神家家族相談室

【maisyuさん】(ぐったり裏日記
 キミの呼びかた
 素直なキモチ
 この星空の下、貴女と二人

【隅田さん】(NooK
 四つ葉のクローバーを、君に。

【沈月 影さん】(影ラボ
 Pleasure, into the Rain

【クロガネさん】(クロガネの間
 理想な人は?

【フィールドさん】
 The honey holiday
 Dangerous Shower Time

【霧崎和也さん】(Kの趣味部屋
 祝福の花

【HALさん】(交差幻想
 コイメツ

【月翼さん】
 秘密のrouge

【tukasaさん】
 名前を呼んだ日

【フェルゼさん】(Empty Dumpty
 夜長の行き先
 Their party's never over.
 彼女たちのフーガ

【シン・アスカさん】
 メリッサの葉に…

【結さん】
 青い空の下で

【tanakaさん】部屋の隅っこで小説なんかをやってみる
 君が見てくれているから/新年
 知らぬ間に
 なのはさん争奪戦
 いたずらなお姫様
 お願い
 海と水着と……
 何年経っても変わらぬ関係
 越えられない壁
 小さくてもなのはさん
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 手相占い?
 暗闇の中で
 フェイトちゃんは変態さんなの?
 手を繋いで
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