『彼女は幻想に閉ざされる 少女秘封録』特設ページのようなもの
2006.04.10 Monday | category:-
著:浅木原忍
表紙:海の山
扉絵:わきぴー
発行:Rhythm Five
文庫判/140ページ/イベント頒価700円/書店価格1000円+税
2018年5月6日(日) 第15回博麗神社例大祭
ち34ab「Rhythm Five」にて頒布
とらのあな・メロンブックスにて予約受付中
メリーの前から突然姿を消した宇佐見蓮子の姿は、東京にあった。
うさみすみれこ――暗号の手紙に記されていたその名前の主が、自分の大叔母であることを知った蓮子は、祖母の元を訪れる。蓮子の祖母は、懐かしげに語り始めた。
「菫子さんは……超能力者だったんですよ」
祖母の語る宇佐見菫子の過去。そして、祖母の家に遺されていたものが、信じがたい事実を次々と蓮子に突きつけていく。
それは、文字通り、蓮子自身の寄って立つ現実そのものを揺るがせるような――あまりにも奇妙な《真実》たちだった。
全ては偶然に過ぎないのか?
それとも、世界の因果律が歪んでいるとでもいうのだろうか?
謎を解いたとき、現れた絶対に有り得ざる真実を前にして、名探偵は立ち竦む。
真実は、幻想の中にしか存在しないのか。
少女秘封録シリーズ、佳境の第19巻。
十二月二十二日、日曜日。午前九時三十分。 ヒロシゲに乗ってやって来た卯東京駅で、新しい携帯電話を購入した。思い切り安いものでいい、どうせ使い捨てだ。今の手持ちの携帯電話は、もう電源を入れるわけにはいかない。GPSで私の居所がメリーに知れてしまうからだ。 地下鉄駅へ向かって歩きながら、新しい電話を常時非通知に設定し、父の携帯へ通話を入れる。東京行きを決めた時点で、携帯の電源を切る前に番号のデータはモバイルに移してあった。非通知からの着信でも、父は出てくれるはずだ。怪しいものにはむしろ自分から突っ込んで行く性格は、私自身が父から受け継いだ宇佐見家の遺伝子である。 コール音三回で父が出た。東京大学教授、宇佐見林太郎。 |
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