あなたの人生の物語 4/博麗霊夢
2010.09.13 Monday | category:東方SS(東方野球)
たとえばそれは、あられ餅の素朴な甘さに似ている。
お茶請けに用意しておくと、ついつい食べ過ぎてしまう、あのお菓子。
あるいはお煎餅。おかき。毎日食べても飽きない、切らすと口寂しいお茶菓子たち。
彼女がそこにいて、彼女に触れられるということは、そういうものに似ている、と思う。
――そんなことを言うと、「私ってお茶菓子と同じ扱いなの〜?」と彼女は拗ねるのだけど。
お茶を切らすと生きていけない霊夢にしてみれば、お茶請けもまた生活必需品であり。
つまりはまあ、そういうことだ。
彼女の――レティの手とか、頬とか、柔らかなその肌に触れて、温もりを感じると、それだけで心が安らいで、そのままぎゅうっと抱きしめたい衝動に駆られる。
そんな感情が整理できなかったのも、もう昔の話。
普通のことで、当たり前のこと。そういうものだとわかってしまえば、簡単なことだった。
たぶん、そういうのが「好き」ということなんだろうなあ――と、思ったりする。
レティのことが好きだ。
言葉にすればたったそれだけのことを、理解して受け入れるまでに時間はかかったけれど。
そうして手に入れたこの温もりが、「幸せ」と呼ばれるものならば。
自分は今、たぶんものすごく幸せなんだろうなあ――なんて。
布団の中で、柔らかい彼女の身体を抱きしめながら、思ったりするのである。
まあ、問題がひとつあるとすれば。
そういう内心を、口にしたり態度に出したりするのは、どうにもこう、くすぐったい。
照れくささと我慢できるかどうかは全く別問題で、抱きしめたりだとかキスをしたりだとか、あるいは何というか、あられ餅というよりはお汁粉のようなこってりした甘さを求めてみたりしたくなることはいくらでもあって、実際そういう風にするのも別に珍しいことでもないのだけれども。けれども、である。
どうにもレティの方は、いつでもお汁粉の方がいいみたいな節を見せてくるわけで。
それはそれでまあ、たぶん付き合えば充分に幸せなんだろうけれども。
――どうにも照れくさくて、そういうときはレティの頬をつねってしまうのだ。
いひゃいいひゃい、と涙目になりながら、レティもそれが自分の精一杯の照れ隠しだっていうのは承知の上で受け入れてるのが解ってるので、ついついこう、むにーと。
また、レティの頬の触り心地が極上なのがいけないわけで――。
ともかく、もう少しこう、自分に素直になりたいような、でもそうなってしまったら色々と歯止めが利かなくなりそうな、そんなジレンマに悶々としてみたりして。
そんなわけで、晩ご飯前の「一日中一緒に居たい」という旨の発言は、霊夢にしてみればかなり勇気を振り絞ったというか言った後で恥ずかしくて死にたくなったというか、一日中レティとべたべたしてみたいとか思ってる自分を喜んで受け入れてくれるレティが好きすぎてどうしていいか解らなくて、そんな自分に悶絶していたらレティにもう一回キスされてしまって、そのままちょっとお互いの唇を貪るのに夢中になっていたら鍋の野菜が煮くずれてしまったとか、すこぶるどうでもいい話があったりする。余談にすぎるが。
概ねそんな感じで、季節は晩秋でも、霊夢の頭の中は割と春爛漫なのだった。
◇
朝目が覚めれば、顔を洗っていつもの服に着替え、朝ご飯の支度をするのが日課だった。
骨の髄まで染みこんでいたはずの生活のリズム。ほとんど無意識で行っている動作。
それに抗えてしまうのが、あるいは恋というものの魔力なのかもしれない。
「ん〜……」
時間はもうとっくに、いつもの朝ご飯の時間を過ぎてしまっている。
けれど霊夢はまだ布団の中で、隣にはレティ。枕のようにレティの身体を抱いて、その柔らかい胸元に顔を埋めて、霊夢は近年稀に見るほど自堕落な朝を満喫していた。
「れいむ〜。もうお日さますっかり昇っちゃったわよ〜?」
自分の髪を撫でながらレティはそう言うけれど、この心地よさは離れがたいものがある。
「いいでしょ、別に。……あんたの抱き心地が良すぎるのが悪いんだってば」
「人のせいにしないで〜」
むぎゅ。レティの匂いに包まれていると、それだけで本当にもう、他に何もいらないと思えるぐらい満たされている自分がいるわけで。
「もう、霊夢〜。今日はどうしたの? こんなに甘えん坊さんなの初めてじゃない〜?」
「うっさい。たまにはそういうこともあるのよ」
顔を上げれば、レティの顔はすぐ触れ合えるほどに近くにあった。
何かこう、昨日のあの発言で自制心というか羞恥心というか、そういうリミッターのタガが狂ってしまっているような気がする。自覚症状はあっても改善する気は起きなかったが。
「レティ」
「ん……」
首筋に唇を這わせて、うなじに回り込み、耳たぶを噛む。「ひぅん」と可愛い声をあげるレティの口元に指を当てると、はむ、と指がその唇に挟まれて、舌の感触が指先に触れた。
ちゅ、と音をたてて、レティが指を吸う。やり返すようにこちらも耳を甘噛みすると、びくりと反応したレティに指を噛まれた。痛い。
「あ痛っ」
「あ、ご、ごめんなさい〜」
指先に歯形がついていた。申し訳なさそうな顔をするレティの目の前で、レティの唾液と歯形がついた指を口に運ぶと、「うぇ」と変な声をあげてレティは顔を赤くする。
「れいむ〜」
「噛んでもいいけど、加減してよね」
自分の唾液が混ざった指を差し出すと、レティはまたそれを素直にくわえた。何だかやってることが赤ん坊レベルね、なんて思いつつも、目を閉じて指を舐めるレティの様子が何というかこう、見ていると色々と悶々としてくるわけで。
ちゅぴ、と口から指を引き抜いて、そのまま濡れた指で首筋に触れた。「ひぅ」と声をあげたレティに覆い被さるようにして、霊夢はその唇を自分のそれで貪る。
吐息を擦り合わせて、舌先で触れあう唇をなぞり、そのままレティの口内へ滑り込ませると、待ちかねていたようにレティの舌が霊夢を受け入れた。別の生き物のように絡みつく舌が、吸い上げるように霊夢の舌を口内で弄び、頭の奥を痺れさせる。
「は、む、ぅ……ん」
頬に触れた指を、唇の端からこぼれた唾液が濡らす。
レティの腕は霊夢の背中に回されて、きつくきつく抱きしめられた。密着した身体から伝わる熱は、たぶん互いの昂ぶりそのものなのだと思う。
息が続かず唇を離すと、つ、と互いの間に銀色の糸が引いた。
「……れいむ」
とろんとした目で、レティは夢見心地のような声で名前を囁く。
あるいはこれも、まだ一緒の布団の中で見る夢の続きかもしれない。
それならそれで――目が覚めるまで貪り続けよう、と霊夢は思った。
◇
結局、布団を這い出たのはお昼前になってからだった。
軽く沸かしたお湯で汗を流して、昼食は簡単に作れるもので済ますことにした。材料はあったから何でも作れたが、料理している時間があればレティとくっついていたい――というのは、偽らざる本音だったりするわけである。
「そういえば、萃香が居ないわね〜」
「天界で飲み明かして寝てるんじゃない?」
そういえば、萃香のことはすっかり意識の埒外だった。というか、レティが神社に戻ってきて以来、萃香は出歩いていることが多くなった。……まあ、自分とレティがこれだから、居づらいというのはあるのかもしれない。
「……ちょっと、萃香には申し訳ないわよね〜」
「何よ?」
「元々、先に住んでたのは萃香なわけだし〜」
「ここは私の家だっての。いいのよ、居候なんだから」
やれやれと霊夢は肩を竦めるが、レティは何やら複雑な表情をしていた。何を萃香なんかにそんなに気を遣っているのか、と霊夢は思うのだが。
「れいむ、」
「ん?」
「……なんでもないわ〜」
昼食中、何やら言いかけてレティは口ごもった。「言いかけて止めるとか気持ち悪いから吐きなさいよ」とつねってみたけど、結局口を濁されてしまう。何なのだか。
昼食を終え、洗い物は自堕落にも桶に突っ込むだけにして、居間でレティに抱きつこうと思ったら姿が見えなかった。どこに行ったのかと思ったら、縁側に腰掛けて庭を見ている。
「いいお天気だわ〜」
「あら本当。ずっと布団の中居たから気付かなかったわね」
縁側に出て空を見ると、からりとした蒼天が広がっていた。風もなく、小春日和という風情の陽気を陽射しが大地に注いでいる。
「はふぅ」
隣に腰を下ろすと、レティが欠伸を漏らした。とろん、とその瞼が眠そうに細められる。そういえば昨晩はその、割と遅くまでごにょごにょなわけで、レティは寝不足なのかもしれない。霊夢はそれほどでもないのだけれども。
「レティ」
「ん〜……?」
「寝る?」
自分の膝をぽんぽんと叩くと、「ふぁ」とレティは欠伸と疑問の混ざったような顔をした。
「いいの〜?」
「寝不足なんでしょ。少し寝てていいわよ」
「んぅ……じゃあ、お言葉に甘えるわ〜」
もたれかかるようにように倒れると、レティは霊夢の膝に頭を預けて目を閉じた。陽射しを覆うように霊夢がその顔を覗きこむと、数度むずがるような声をあげて、レティはそのまま静かに寝息をたて始める。相変わらず、寝付きはいいものだ。
「……おやすみ」
膝の上にレティの重さを感じながら、その髪を撫でる。ぽかぽかとした陽射しと、あどけないレティの寝顔。すぅ、という可愛らしい寝息に、こういうのもいいわね、と思う。
世はなべてこともなし。幻想郷は今日も平和で穏やかで、大好きなレティがここにいるというのは、本当に幸いなことであると実感する。
普段なら退屈な時間も、レティと触れあっていればそんなことはないのだ。
それもまた、恋の効能なのかもしれない。全く、恋は万能である。
そのままレティの髪を撫でていたら、いつの間にか自分も船をこいでいたようだった。
ざぁっ、と不意に風が木々を揺らし、その音で霊夢は瞼を開ける。
「……ん、ぅ」
目を擦って下を向くと、レティはまだ気持ちよさそうに眠っていて。
「おっと、悪い。お邪魔したぜ」
いつの間にか、箒を片手に魔理沙が庭に居た。
「あら、来てたの?」
「つい今な。降りてみたら寝てたから退散しようかと思ったんだが」
苦笑して魔理沙は頭を掻く。肩を竦めて、霊夢はそれから身じろぎしたレティの髪を撫でた。
「そういえば、あんたも最近あんまり来なくなったわね」
「新婚家庭の邪魔しに行くほど野暮なつもりはないぜ」
「それだけ?」
「それ以外に何があるってんだ?」
以前は毎日のように神社に来ていた魔理沙も、ここのところは入り浸る場所をすっかり変えたようだった。具体的には、魔法の森のマーガトロイド邸に。
あるいはそれも、あの異変が生んだささやかな変化のひとつなのかもしれない。
「つうか、今もお邪魔だよな、この状況」
「別にいいわよ。レティ寝てるし」
そうか、と魔理沙は縁側に腰を下ろした。魔理沙に気を遣われるというのも変な気分ね、と霊夢は思う。人の都合なんて基本的に省みないクチだろうに。
「しかしまあ、話にゃ聞いてたが。新婚家庭、って言われて否定しないんだな」
「今さらじゃない。てゆか、誰から聞いたのよ?」
「企業秘密だぜ」
どうせ萃香あたりだろう。霊夢は小さく息をつく。
ふうん、と鼻を鳴らして、魔理沙はどこか興味深げにこちらを見つめた。
「何よ」
「いや、色々と意外に思ってるだけだぜ」
「意外って、何がよ」
「そもそもお前が、誰かを好きになるなんてこと自体が、だな」
――それはそうかもしれない、と霊夢は思う。自分でも誰かにこんな感情を抱いたのも、こんな風に誰かと触れあうことを幸福に思うのも、何もかも初めてのことなのだから。
「私だって女の子だから、恋ぐらいするわよ」
霊夢の言葉に、魔理沙はいわく名状しがたい表情を見せた。それは香霖堂で女性の裸の写真が載っている本を見つけたときの表情に似ていた。
「何よその顔」
「いや、何かこう、一番そういう台詞が似合わなさそうな奴からそんな台詞を聞かされたもんだから、非常に反応に困った」
「悪かったわね」
だいたい、一番は無いだろう一番は。紫とか神奈子とかの方が似合わないに違いない。まああのへんはそもそも「女の子」なんて自称する外見でもないが。
「ついでに興味本位で聞くが、結局なんでレティなんだ?」
「なんでって言われてもね。バッテリー組んでたから?」
「人の質問に疑問形で返すなよ」
やれやれと肩を竦め、魔理沙は縁側に手を彷徨わせた。お茶菓子は無いわよ、と霊夢が言うと、その格好じゃ準備も出来ないよなあ、と魔理沙は肩を竦める。
「どうでもいいでしょ、理由なんて。あんたがアリスのこと好きなのに理由ある?」
「前提に誤解のある質問には答える必要を感じないぜ」
「ま、いいけど」
いい加減、魔理沙もアリスも素直になればいいものを、と霊夢としては思うのだが。まあ、既に夫婦のような関係なら、別にこれ以上進展させる必要もないのかもしれないが。
ただ、言葉にして確かめておかないと、どこかですれ違ってしまうことはある。少し前に身をもってそれを体験しただけに、余計なお世話なことを考えてみたりもするのだ。
「なあ、霊夢」
「うん?」
「もし今、レティ以外の誰かに『好きだ』って言われたら、お前はどうするんだ?」
「――ごめんなさいって言う以外に、何かあるの?」
「……そうだな。しょうもない質問だったな、忘れてくれ」
帽子を目深に被り直して、魔理沙は深く息をついた。
「お邪魔したな。そろそろ退散するぜ」
立ち上がり、箒をその場に浮かべて、それから魔理沙は一度振り返った。
「ただな、霊夢」
「うん?」
「――私が言うのも野暮な話だけどよ。今でもお前さんが気付いてないとすりゃあ、そいつはちょっと罪作りだと思うぜ?」
じゃあな、と箒に跨り、魔理沙の姿は蒼天に舞い上がって消えていく。
それを見送って、霊夢は深く息をついた。
罪作り、か。……レティの好意に応えたことで、応えられなかった好意があることが罪だというならば、それは確かにそうなのかもしれないけれど。
「……れいむ?」
「ん、起きてたの?」
気付けば、レティが瞼を開けていた。その髪を撫でて、霊夢は目を細める。
自分はレティが好きで、それ以外の誰も好きになんて、きっとなれっこない。
――結局、どうしようもなくそれが真理でしかないのだ。
「……あのね、霊夢」
「レティ」
言いかけたレティの言葉を遮るように、霊夢はレティの口元に指を当てた。
「お人好しのあんたのことだから、話はしてあるんでしょ。――何て言ってたのよ?」
「……『敗北宣言する気は無いよ』って、言ってたわ〜」
「了解。なら、その話はそれでおしまい。いい?」
「……うん」
レティが少し身体を起こした。その頬に手を添えて、そっと唇を寄せる。
誰かを好きになる痛みを知ってしまったから、それが叶わない痛みはきっとどうしようもなく辛いのだろう、ということは想像できるけれど。
でも、自分たちの今がここにあるのは、あの飲んだくれの鬼が背中を押したせいもあるから。
――あのお人好しな鬼のことを、自分がレティを好きで、レティが自分を好きなのと同じぐらいに好きになってくれる誰かがいてくれればいい、と霊夢は思った。
幕間 / 稗田阿求
彼女が現れるのは、いつもひどく唐突なことだ。
何の前触れもなければ挨拶もなく、彼女はそこに現れる。
そんな彼女の振るまいに面食らったのも、転生してすぐの頃の話。
今ではすっかり慣れてしまった。それがいいことなのかどうかはさておき。
「――昨日、レティがここに来たわ」
私の言葉に、「ふぅん?」と彼女はいつものように、感情を見せない笑みで応える。
「霊夢のことを知りたい。そう言っていたわ」
「……貴方が何も喋らなかったのなら、そのことに何かそれ以上の意味はあるかしら?」
紅茶を口にして、彼女はそう問い返した。
もちろん、彼女は自分が喋るまでもなく、レティがここに来ていたことも、自分がそれに何と答えたのかも知っているのだろう。彼女はそういう存在だ。
そんな彼女の行動原理も、彼女の真意も、自分は計り知れない。彼女自身以外に、それはきっと誰も知り得ないのだろう。彼女はそういう存在なのだから。
「私は、霊夢のことは友人だと思ってるわ。だから、友人の恋は応援したいと思う」
「素敵なことね」
「――紫。貴方にとってはそれも掌の上? それとも、八雲紫の想像からは外れた、イレギュラーな事態だったの? 私はそれが、気になって仕方ないのよ」
阿求は目を細めて、目の前に座るスキマ妖怪を見つめた。
八雲紫は紅茶のカップを手に、「いい香りだわ」と呟く。
「貴方がそんなゴシップ的な話題に興味津々なんて、あの鴉天狗の影響かしら」
「はぐらかさないで――なんて、貴方に言っても仕方ないけど。一応、宣言はしておこうと思うのよ、紫」
「宣言?」
静かに息を吐き出して、阿求は強く紫を見据えた。
「貴方と霊夢。どちらの味方をするかと聞かれたら、私は霊夢と答えるつもりよ」
「あら、私は霊夢と敵対するつもりはあんまり無いわよ?」
「そうでしょうね。霊夢は貴方のお気に入りだもの。――ねえ、そのお気に入りを一介の冬妖怪ごときに奪われたことについて、妖怪の大賢者はどう思っているのかしら。貴方にそんな、人間くさい感情があるのかどうかは知らないけれど。……もし貴方がレティをどうこうするようなことがあれば、私は貴女の敵になっても構わない。稗田なめんな」
紫は答えない。答えがあるとは思っていない。
この言葉は結局、自分自身の怯えなのかもしれない、と阿求は思う。
八雲紫という存在はどこまでも計り知れないから、あるいは安心したいのかもしれなかった。紫が、霊夢を奪われたことでレティに害を為そうとするような小物であるならば、きっと自分はひどく安堵できたのだろう、と思う。
「……そうね」
紫が瞼を開いた。――その瞳に、阿求は背筋が凍りつくような寒さを覚える。
それは、あらゆる理解を超越した、あまりにも透明すぎる色の瞳。
「阿求。貴方は知っているかしら?」
そして、紫は笑った。全ての感情の消え失せた、仮面よりも無表情な微笑みだった。
「誰もね、本当に大切なものなんて、永遠に手にすることは出来ないのよ。――誰もね」
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